• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

平ヶ岳再撤退登山 2023.10.17

( 上信越)

パーティ: 2人 (いずみやま さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

登山口へのアクセス

この登山記録の行程

Start(04:08)・・・下台倉山(06:53)・・・台倉山(07:56)・・・白沢清水(09:01)・・・台倉山(11:00)・・・下台倉山(12:52)・・・平ヶ岳入口(16:25)・・・平ヶ岳入口(16:27)

コース

総距離
約13.4km
累積標高差
上り約1,267m
下り約1,304m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

↑1,509m ↓1,505m 14.9Km 12:16分 16,789歩

今シーズン締めの遠征に平ヶ岳リベンジを試みた。昨年7月に撤退した平ヶ岳、今回も鷹ノ巣から長丁場で入山したのだが、再び途中撤退・・・
今回は、途中の木道で連れがスリップ転倒、手の衝き処が悪く、右手首を変形骨折。白沢清水の1,746mピークであえなく撤退となった。その顛末を綴ります。

さて、週明けに新潟に向け出発。関越道小出インターから奥只見シルバーラインで銀山平へ。酷道362号で鷹ノ巣入りです。16時ごろに到着雨模様の中で車中泊。隣に1台お仲間がいる。

翌朝4時にスタート。曇り模様だが、予報は回復傾向なのであえて出発した。暗い中ヘッデン灯して作業道から登山道へ進入。植林帯を進むと見覚えのある枯れた大株が現れた。狭い支尾根を進むとザレのロープ場が続く。

難所が幾度も現れるが、距離は短く経験済みなので、難なく超えて登ります。
白み始めても、昨夜の雨で靄が出てメガネが曇る。暗い中800mの登りは結構長く感じます。

1400m付近でやっと明るくなってきた。辺りの紅葉がとても綺麗、紅葉狩りはグッドタイミングのようです。
歩き始めて2時間半、下台倉山到着だ。時折青空が見えだし、天気の回復を実感、紅葉狩りを楽しみます…\(^o^)/

台倉山手前で尾瀬燧ヶ岳の双耳峰が、西前方には平ヶ岳山頂付近が見えだした。天気も良くなり、いい眺めに気分も高揚して来る。台倉山に着き、三角点標石に対面、前回はこの手前で折り返したので、今回台倉山、初登頂だ・・(^^)/ 標高1695.2m 3等「赤川表」三角点。ここから二つの水場を越えて池の岳2,080mを目指します。
時刻は8時前、若干の遅れはあるがほぼ予定時間です。

木道と泥濘の登山道を下り気味に20分。台倉清水到着です。オオシラビソの種が散らばる木道を、なだらかに登り返して1,751mピークを越える。一度下って再びなだらかに登り返すと1,746mピークへ。ここを下れば白沢清水と思った時、後ろで悲鳴。9時過ぎだった。

濡れた木道でスリップ転倒、連れが屈み込み手首を抱えている。右の二の腕が曲がって見える。とっさに骨折と判った。ストックをばらして椹木を2本、手拭を割き2カ所保定した。汗取りタオルを首から巻いて腕吊完了。さて、下山できるか少し歩いてみる。

何とか歩ける様子だが、顔色が悪い。ショックで貧血しているようだ。様子を見ながら少しずつ下山する。すると、今日最初の登山者が登って来られた。単独男性に事情を話し、スリップ注意を伝えすれ違う。

ゆっくりゆっくり下山。台倉山へ11時に下山。ほぼ2時間かかっている。腰を下ろし休憩、少し落ち着いてきた様子だ。岩尾根下りは心配だが、下れなければ救助要請も視野に入れる。
再びゆっくり台倉山から下台倉山へと下山。段差が大きいところは手や肩を貸してクリアしていく。ドスンとすると患部に響く様子。一歩ずつ注意深く下る。下台倉山13時前に通過。

難所が続く尾根下りに入る。2時間程下ったところで、唯一お会いした登山者が下って来られた。様子を聞いて下さり一度先行されたが、登り返して来られて、何か手助けできることが?・・と、問うてくださった。何とか中ほどまで降りれたので、ほぼ大丈夫と判断し、お礼を述べて先行していただいた。

回りの景色も楽しめず、足元に集中し、手を取り合って下山した。よく頑張って、途中どれほど心細かったか想像すると、本当に良く気丈にふるまってくれ、ついて来た。無事に下山できほっとした・・・。
パニクっていたら、途方に暮れただろう、遭難も目前だった・・・(*_*;
これまで70座程の遠征で、初の事故らしい事故に遭って、ついにやっちまったか~との思いと、これで事故には当分逢わないだろうという安心感も覚えた。しばらくは慎重にならざるを得ない・・・

鷹ノ巣へ下山すると、車中泊の2組が心配そうに待ってくださっていた。先行した登山者が状況を伝えて下さっていたようだ。お礼を言って下山を急いだ。不慣れな地での怪我、小出の湯の谷市民センターまで下山して119番通報。魚沼消防本部の救急車に、お世話になった・・・(感謝)

と、い云う事で、今回遠征は試練の山行になりました。
下山後3日の今日は、津山中央病院で手術の付き添いです‥

 最後になりましたが、お世話になった魚沼消防本部の皆さん、魚沼基幹病院の救急スタッフの方々ありがとうございました。心細くなっていた我々を暖かく助けて戴き、改めて尊い仕事だと再認識いたしました、これからもご活躍されますよう、ご期待申し上げます。そして、下山を勇気づけて下さった登山者の方、登山口で心配しながら、見守ってくださった登山者の方々に感謝申し上げます…

詳しいレコはブログいずみやまでどうぞ
https://izumiyama-ogawa.blogspot.com/2023/10/20231017.html

続きを読む

フォトギャラリー:12枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる