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毛無山(静岡県) 周回は断念

毛無山( 関東)

パーティ: 1人 (chall 24 さん )

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行程・コース

天候

快晴 山頂はウインドブレーカー必要(風が冷たい)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 登山者用駐車場利用 500円/日

この登山記録の行程

ゲート(07:35)・・・不動の滝展望台(08:25)[休憩 2分]・・・地蔵峠・麓分岐(10:35)・・・毛無山(11:00)[休憩 30分]・・・地蔵峠・麓分岐(11:40)・・・不動の滝展望台(13:00)・・・ゲート(13:35)

コース

総距離
約5.0km
累積標高差
上り約1,081m
下り約1,081m
コースタイム
標準4時間35
自己5時間28
倍率1.19

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

200名山を楽しもうと周回コースにしましたが、ピストンになりました。
そうなった理由と心の内を記録しておきます。

1.案内板の「大変危険」という表示

 登山口からすぐの沢を越えて見えてきた最初の分岐。
 ここを右に進んで毛無山に行くのだが、
 左手は周回で下りてくることにしている道で、
 その分岐に立っている看板が、登山道が崩落しているから「大変危険」だと警告している。

 「危険」という言葉の前に「大変」と修飾語を(わざわざ?)付けているので、余程のことなのだろう。
 その危険度を色で例えれば、黄色ではなくレッド(赤)に近いインパクトなのだが、

   とりあえず行ってみよう。ダメなら引返せばいい。
   行ければ、逆回りの周回になるなぁ。

 などとバカなことを思い付いてしまい、左の道を進むとすぐに沢。水が流れている。
 登山道は、その斜面をトラバースして上がっていく感じ。

 それを見上げているうちに、正気に戻った。

 崩落個所は、ここから1時間の距離だ。
 その先へ進めない、となったら戻ってくることになり、都合2時間ロスすることになる。
 体力もその分消耗している。
 そういう状態から毛無山へ向かうのはかなりしんどいことになるだろう。

 というわけで最初の分岐へと後戻り。今日の山行は、「ピストン」に変更した。

 仮に、
 計画通り周回した場合はどういうことになっただろうか。

 地蔵峠から東へと下りていくと崩落個所が現われるはずだ。
 もはや、強行突破しか選択肢はない。

 引き返すとなると、
 山頂近くの分岐まで戻ることになるから、日没が迫って来てこれもアブナイ状況になる。
 ヘッドライトは、クルマに置いてきてしまっている。

 自分の登山技術が(あるとすれば)どの程度のものか分からないが、
 それを支える筋力・運動機能は確実に下降線を辿っているはずだからその点も不安だ。

   山登りは、無事に帰宅するのがいちばん。

 家族に心配をかけたり、関係者に迷惑をかけたりは避けねばならない、
 と納得させる自分がいる。


2.急坂が続く登山道

 とは言うものの、
 周回したい気持ちは依然残っていて、
 そう言えば周回した人がアップした最近の記事もあったぞ、などと思い出されてきて、
 心中はピストン案とのせめぎ合いとなっている。
 
 それが、次第に「ピストン」に傾いていったのは急坂の連続だ。これがきつい。
 周回はできない。そんな体力はないと思い知った。

 登り続けること2時間半ちょっと。
 通過予定時刻はどーでもいい。ゆっくり行くことにした。

 登山道は、陽が差しこんで明るいが、
 補助ロープもよく配慮されており、しっかり設置してあってありがたいが、
 一息つきながら標高を稼いでいく感じではない。

 だからか、
 その頑張りを持続させるかのような、表示が設置されている。
 「毛無山 〇合目」というやつだ。

 それが馬の前にぶらさげた人参みたいな効果があって、なんとか9合目まで行けた。
 そこから山頂はすぐで、体力は要らない。道はフラット。

 この時、頭の中はすでに下山のことになっていて、
 浮石に足を取られ、転倒などが起こりうるし、膝を痛めないようにもしないといけない、
 下山も結構体力を使うし、神経も使うからこれ以上は無理をしない方がいい。

 そう考えたら、周回案はすっかり頭から消えてしまった。


以上、長々とプランの変更について書いてしまいました。
あとは、今回の山行に関する感想・情報です。

 
〇眺望について

 新東名の新富士ICからR139を走る。
 右手にそびえる富士山の威容に感動。
 
 市中にお住いの方々にとっては日常の風景なのだろうが、
 来訪者にとっては、すばらしいの一言だ。

 毛無山登山では、その眺望のきく所は2か所くらい。
 富士山展望台と山頂だ。
 
 山頂の一部が開けているのは、眺望のために伐採したものと分かる。
 「ふもとっぱら」のキャンプ場やら牧場やらが広がっている裾野に気分は爽快。

 伊豆半島は逆光になって黒ずんでいる。
 駿河湾は、真上の雲が映っているように見える。
 遠くにハングライダーが4つ、浮かんでいる。

〇雨ヶ岳への縦走に関して

 200名山で訪れる人も多い、と何かで読んだが、平日のこの日、出会った登山者は5人だった。
 山頂で写真を撮っていると、
 男性が上がって来て、休みもとらずに「雨ヶ岳」へと下りて行かれた。

 小生も、
 計画ではその道を進んで「大見岳」まで行くつもりだったが、それは欲張りというものだった。

 地形図からは読み取れないが「登り返し」は確実ありそう。
 前述の如く、もはや下山の体力・気力しかないから
 それ以上先へ行くつもりはないのだが、その決定にとどめを刺すような表示があった。

   クマザサが深いため、ベテランの方を必ず同行させてください。

 と。
 道迷いも犯してはならない。
 それ以外の危険もあるのだろうか。


〇金山精錬所跡に関して

 山行を単なる運動と捉えていないので、その山域に関する文化歴史等にも触れてみたりする。
 金が産出したのだという。

 今川氏、武田氏の戦国の頃から採掘がなされて、
 毛無山は竹川氏が管理している、とあるサイトに書かれている。

 登山口の近くに放置されている鉱石を破砕する機械は、近代のもののようだ。
 ということは、
 崩落のあった登山道は、金を含んだ鉱石を運搬する道でもあったのだ。
 その様が想像される。

 改めて登山地図をみると、
 毛無山から長者ヶ岳に続く尾根には、「金山」という山があり、
 地蔵峠から下部へ向かう道に「女郎屋敷跡」などと書かれているから、当時は
 多くの鉱夫と宿舎、
 その管理をする役人と役所、
 そして遊興施設があって相当な賑わいを見せていたのだろう。
 その騒ぎやら嬌声が聞こえてきそうだ。

 武田氏は、42万両(7200Kg)も持っていたというから、軍事力は推して知るべし。
 大量の鉄砲やら武器やらが買えたであろう。

 そういえば、
 職場の知り合いで竹川という苗字の人がいたが、
 この辺りのご出身と聞いているので、ひょっとしたら末裔のお一人かもしれない。
 機会があったら、お尋ねしてみよう。

 下部温泉には、金山関係の施設があって、
 「甲斐黄金村・湯之奥金山博物館」というタイトルのサイトがヒットした。
 
 「黄金村」というネーミングはすごすぎる。
 これは行かねばなるまい、下部温泉へ。
 
 後になって、ずいぶんと広がりが出てきた今回の山行となった。

 




 
 


 

 

 
 

 

 
 

 
 
 
 
 





 
 




 

 


 




 
 
 


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