行程・コース
天候
初日(3/2):晴れ 強風、2日目(3/3):晴れ 強風、3日目(3/3):晴れ 強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
下田市内の駐車場に3日間駐車 1000円/日(昼間600円、夜間400円)
スタート地点の石廊崎オーシャンパークへは下田駅よりバス移動(45分)
ゴール地点の松崎町バスセンターから下田駅へはバス移動(50分)
この登山記録の行程
初日
下田市内駐車場(07:30)・・・下田駅(7:45/8:10)⇒バス⇒石廊崎オーシャンパーク(8:55)・・・石廊崎(9:10)・・・長津呂歩道入口(10:00)・・・中木(10:40/10:50)・・・入間(12:20/12:50)・・・千畳敷(13:35/13:45)・・・富戸の浜(14:45/15:00)・・・吉田海岸(16:00)テント泊
2日目
吉田海岸(7:15)・・・吉田 南伊豆歩道入口(7:30)・・・妻良公会堂前(9:40)・・・子浦 南伊豆歩道入口(10:50)・・・落合口(11:40)・・・一丁田交差点(12:30/12:45)・・・伊浜(13:20)・・・波勝崎モンキーベイ(14:00/14:20)・・・高通山山頂(16:00/16:10)・・・雲見登山口(17:00)・・・雲見温泉(17:30) 民宿 富久三苑泊
3日目
雲見温泉 民宿(8:35)・・・烏帽子山山頂(9:00)・・・三浦歩道入口(9:40)・・・三競展望台(10:30/10:40)・・・石部温泉(11:10/11:30)・・・岩地温泉(12:15)・・・岩地歩道入口(12:30)・・・展望台(12:40)・・・萩谷海岸(12:50)・・・岩地歩道終点(13:10)・・・松崎町バスセンター(14:10/14:48)⇒バス⇒下田駅(15:38)・・・下田市内駐車場(16:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
伊豆半島には天城峠から半島中央部の稜線を北へと歩く伊豆山稜線歩道と、半島最南端の石廊崎から西伊豆の松崎町へと海岸線を歩く南伊豆歩道のロングトレイルがあるが、今回は南伊豆歩道の石廊崎から松崎町への約45キロを2泊3日で歩いてみた。
やはり、トレイル終盤に富士山を望みながら歩きたいと石廊崎を起点に松崎町へ北上するルートとした。
伊豆まではマイカーで行き、下田市内の有料駐車場に3日間駐車をしてスタート地の石廊崎オーシャンパークとゴール地の松崎町からはバス移動とした。石廊崎オーシャンパークの駐車場は広くて無料だが長期間の駐車はNGとの事である。
初日
8時10分、下田駅から石廊崎オーシャンパーク行きのバスに乗る。途中、南伊豆の田園には菜の花が満開に咲き誇り、温暖な南伊豆のトレイルに期待が膨らむ。
45分で終点の石廊崎オーシャンパークに到着して、スタート地点の石廊崎へと向かう。灯台を過ぎて断崖の先端の石廊崎からGPSを起動してトレイルをスタートする。断崖に建つ石室神社でトレイルの無事と完歩を祈願して来た道を戻る。
石廊崎オーシャンパークでトイレを済ませてから駐車場を抜けて道路を歩く。県道を左折して10分ほどで最初の歩道となる長津呂歩道の起点に着く。昨日までの雨で多少道がぬかるんでいるのでスリップをしないように注意をして歩くと、10分ほどで祠と休憩ベンチがあり、そこからは狭い下りの登山道となる。途中、県道を渡り20分ほど下ると中木集落に着く。
今回のトレイルではテント泊も考慮に極力荷物を少なくするために、水もペットボトルのみで出来るだけ自販機で水分を取るようにした。
集落を抜けて川を渡ると次の歩道への起点となり、お寺への階段を上がりお墓の斜面を登って行く。稜線に出ると念仏堂の石室があり、波音を聞きながらの稜線歩きが続く。突然、視界が開けて海岸線が一望できる場所に出る。真下にはコバルトブルーの海が開け、これから行く入間の集落や千畳敷海岸が一望出来る。この眺望が海岸線トレイルの醍醐味でもある。45分ほどで菜の花が咲き誇る入間の集落に着く。公衆トイレ脇のベンチで休憩を取る。公衆トイレは綺麗でウォシュレットが完備されていて、夏には海水浴で賑わうのだろうと想像する。
入間海岸右手の入間港奥に次の歩道への起点がある。急な山腹を10分ほど直登すると車道に出てるが、瓦礫が散乱して通る車は無いようだ。15分ほどの車道歩きで千畳敷海岸への分岐に着く。ここから急な階段を下り岬を回り込むと、急峻断崖に平らな岩が広がる千畳敷海岸に着く。強風で立っているのがやっとだが千畳敷の最奥まで行ってみると、白亜の断崖に真っ黒な岩が立ち上がる岸壁が現れる。伊豆半島の形成時に溶岩が流れた痕跡が実感出来る場所でもある。
急な階段を登って千畳敷海岸分岐点まで戻り、案内板右手の登山道から先へと進む。
30分ほど登ると、この日の目的地の吉田海岸へと続く海岸線が望める稜線に出る。日が西に傾くにつれて稜線を吹き抜ける西風が更に強く吹き荒れる。富戸の浜への下りでは身体が吹き飛ばされそうになる。一旦、海岸まで下り更に登り返して1時間ほどで宿泊地の吉田海岸に着く。
予定では海岸か道路脇の空き地にテントを張る予定だったが、強風が吹き荒れてテントを張れる場所が無い。公衆トイレ前の茂みが多少でも風が弱いので茂みの中にテントを張る。吉田集落には自販機は無いので、テント泊に必要な水は持参する必要がある。
吹き荒れる風音と波の音を聞きながら眠りに就く。深夜、トイレに起きると風は止み、満天の星空が広がっていた。
2日目
5時半、夜も明けてきたので朝食を済ませてテントの撤収をする。風は止んだままなので撤収には助かった。
7時15分、トレイルを再開して白鳥神社へと向かう。神社にお参りをして吉田集落へと入って行くが、空き家が多く何れは無人集落になるのではと思える。集落入口にある案内板に従って道路脇の登山道へと入って行く。
林の中の登山道を緩やかに登って行く。1時間ほどで下りになると足元はぬかるみ、倒木が登山道を遮る谷間の歩道となる。時折、稜線から望める海岸線に感動をして歩を進めることが出来る。沢を渡り急登を登り切り林道に出ると終点は近い。
終点の妻良公会堂からは国道を下り妻良集落に入って行くと、公衆トイレと自販機のある中心部に着く。自販機で水分補給をして子浦集落へと向かう。子浦集落の入口までは国道を25分ほど歩く。
子浦集落を抜けて港の西側まで行くと、次の歩道の起点となる案内板がある。案内板に『クマらしきもの出没注意』の紙が貼られていたが、出会った住民の話ではイノシシの見間違いではとの話が多かった。
案内板から急な石段を登って行くと、10分ほどで子浦三十三観音の窟屋がある。この先、見所が何か所があったがトレイルの状況に不安箇所もあり、先の距離も長いため先を急いだ。
早朝は止んでいた風も陽が上がるにつれて強風となり、歩道の日和山山頂付近では写真撮影も出来ない程の強風となっていた。歩道脇の木々に身を寄せて強風の様子を撮影したが、中々、写真では伝わらないようだ。
11時40分に歩道終点の落居口に着く。ここから波勝崎までは長い舗装路歩きとなる。先ずは伊浜集落入口となる一町田交差点まで国道を50分ほど歩く。日曜日なのでドライブの車やバイクが行き交い、時折、声を掛けてくれる人もいた。
一町田交差点で昼食を兼ねての休憩を取ってから伊浜集落への車道を少し下ると、全面通行止めの工事看板が設置されており、張られた地図から工事個所は2キロほど坂を下った集落入口付近の様で、迂回路を通ると相当大回りをすることになる。
どうすべきか悩んでいたところに、タイミングよく伊浜行きの路線バスが来たので運転手に聞いてみると、バスは工事個所手前が終点で、その先工事個所の歩行者通行は可能との事だった。臨時の終点まで一区間だけバスに乗り工事個所からトレイルを再開した。
バス停では雲見温泉から来たトレッカーと出会い、心配をしていた高通山登山道についての情報も得ることが出来た。
伊浜集落を抜けて断崖の農道を歩き、1時間ほどで波勝崎モンキーベイの駐車場に着く。売店のある建屋で休憩を取らさせて頂き、最後の高通山越えに臨んだ。
瓦礫で埋もれた登山道を強風と闘いながら登って行く、登山道通行止めの看板があるがトレッカーの情報から危険個所は無いとの事で注意をしながら登って行った。林に入ると風は止んだが、長い階段の急登が続く。
16時、標高518.6mの高通山山頂に着く。山頂南側には歩いて来た南伊豆の海岸線が一望出来た。少し北側に下った北展望台からは、明日歩く烏帽子山から西伊豆、そして、その先には強風に雪煙が舞う白い富士山が一望出来た。
難所の高通山を越えた安堵感からか下りの足取りは軽く、今宵の宿の雲見温泉の民宿まで一気に下って行った。
17時30分、予定よりは少し遅れたが、無事に民宿 富久三苑に着く。早速、温泉に入り疲れを癒してから、豪華な魚介類の夕食に舌鼓を打った。
3日目
早朝から何度も温泉に入り豪華な朝食も頂き、英気を養って3日目をスタートした。荷物を民宿に置いて雲見温泉のシンボル烏帽子山へと向かう。駐車場から鳥居を潜ると雲見浅間神社への約600段の急階段が始まる。更に社殿から登山道を登り奥社裏手の烏帽子山山頂展望台に登ることが出来る。展望台からは360°の眺望で、南には千貫門から高通山へと続く海岸線、西には駿河湾から清水や御前崎が、北には西伊豆の海岸線から富士山が、東には眼下に雲見温泉の集落と伊豆の山々が望めた。
民宿に戻り荷物を取ってから、今日歩く三浦歩道起点へと向かう。案内板は無く事前に調べた情報から路地を登り始めると、廃業となった民宿の廃墟脇に三浦歩道の道標を見つける。
狭い、荒れた登山道を登って行く。江戸時代に江戸城城郭にも切り出した石切場跡を過ぎると国道に出る。直ぐに登山道に入り石切り場の集落跡を登って行くと、三競展望台に着く。展望台からは西伊豆の海岸線と富士山、そして、今朝登った烏帽子山が一望できる。
30分ほどで石部温泉の集落に着く。今日も強風が吹き荒れているので、缶コーヒーを買ってバス停の待合建屋で休憩を取る。
バス停先から登山道へと登って行き、岩地温泉までは眺望の無い山腹歩きの登山道が続く。
50分ほどで岩地温泉の国道へと出る。ここから10分ほど国道を歩きトンネルを抜けると、岩地歩道の起点と終点がある。
右回りで展望コースへとトンネル脇の歩道登って行く。急な坂を下ると南側の海岸線が一望できる展望台に着く。更に下って行き木道に出ると、その先に萩谷海岸に着く。海岸からは絵葉書のような富士山と西伊豆の海岸線が望める。このトレイルでも一押しの絶景でもあった。
国道へと戻り、松崎町へと最後の国道歩きを始める。1時間程でゴールの松崎町バスセンターに着く。
ここからは、下田駅行きのバスに乗り下田へと向かい。無事にトレイルを終えた。
フォトギャラリー:58枚
装備・携行品
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シュラフ | テントマット | スリーピングマット | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー | ローソク・ランタン | カラビナ |
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