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リベンジ乗鞍岳大雪渓(肩ノ小屋口往復)

乗鞍岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (ワカドシヨリ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 乗鞍観光センターまでマイカー。
観光センターからアルピコバス(往復大人2,500円)肩ノ小屋口(大雪渓)まで

この登山記録の行程

肩ノ小屋口・・・肩ノ小屋・・・蚕玉岳・・・剣ヶ峰・・・蚕玉岳・・・肩ノ小屋・・・肩ノ小屋口

コース

総距離
約3.3km
累積標高差
上り約410m
下り約410m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ついにリベンジを果たしました!(^^)!

「無念の途中下山、乗鞍岳」から約1か月。雪解けとともに肩の小屋口までバスが延伸、前回の位ヶ原山荘スタートに比べれば、かなり楽なコースとなりました。
この日の天気は晴れ。深夜の観光センター前の駐車場でも天の川がクッキリと見えるほど晴れていました。

7時30分、観光センター発の乗鞍岳春山バス始発も2台に分乗するほどの盛況ぶりです。
ただ、前回同様ほとんどがツアーコース目当てのスキーヤー。クライマーは少数派です。

8時15分、定刻通りに大雪渓・肩の小屋口に到着です。1か月前は、悪天候で位ヶ原からコースを逸れ、肩の小屋口からかなり北のポイントを通過し、結局それがタイムロスとなり登頂を断念しました。しかし、今日はピーカン!コースも間違えようなし!新調した12本歯の簡易アイゼンを装着し、いざスタートです。

スキーヤーの邪魔にならないよう注意を払いながら大雪渓を肩の小屋目指して直登します。大部分の雪は緩んでいましたが、それでも所々黒っぽく凍った部分も。新調したアイゼンの効き目は絶好調!グングン高度を上げていきます。気が付けばコロナ天文台が間近に。
大雪渓の斜度も徐々に緩やかになり、肩の小屋が見えてきました。こちらの方は1か月前と同様に、まだ小屋開けしていません。それでも肩の小屋からは夏道がでており、アイゼンはここでお役御免です。

ここにきて山頂から稜線にかけては、薄い雲がかかったり切れたりで、完全にクリアな眺望とはいきそうにもありません。それでも剣ヶ峰を目指して登山道を進みます。乗鞍岳の登山道は緩やかな勾配が一定に続いており、剣ヶ峰直下の部分が少しだけ急になっています。

この時期、夏道はでているのですが、それでも所々には雪渓が残っており、時折その雪渓をトラバースしなければならない部分もあります。そうした登山者のために、地元の人がスコップでコースを作ってくれています。この日も肩の小屋と朝日岳の途中の雪渓にて、おじさんがスコップで段差を作ってくれていました。道は人ひとりがやっと通れる幅で、すれ違うためには、どちらかが避ける必要があります。私が近づいていくと、おじさんは黙々とコース作りをしており、私に気付かない様子。当然、アイゼンは外しているので、トレッキングシューズのまま登っているわけですが、「まぁ、きっちり蹴り込んでいけばいいだろう」とおじさんの谷側を迂回します。ところが2、3歩いったところで、足を滑らせ転倒。そのまま雪渓を滑り落ちます。でも、当の本人は意外と冷静で、まずい!とは思いましたが、すかさず腹這いになり、持っていたストックを雪面にぶっ刺しました。幸いにも緩い雪だったため、刺したストックがうまく効き2~3m滑っただけで止まりましたが、チョッピリ恥ずかしかったのと、ちょっとした油断が命とりなることを改めて思い知りました。
なお、たまたま後ろでカメラを構えおじさんの姿を撮ろうとしていた月さんですが、目の前で起こったプチ滑落に茫然。シャッターチャンスを逃したみたいです(^_^;)

そんな人生初滑落を経験しながらも登山道は朝日岳を巻く形で続きますが、朝日岳をやり過ごしたところの蚕玉岳直前で再び稜線に出ます。ここでは、この時期にしか見えないコバルトブルーがかった権現池が姿を現します。なぜ、この時期にしか見えないというと・・・近くにいた人が、そう喋っていたからなのです(^_^;)。
そしてもう一つラッキーなことに空を見上げると七色に輝くものが浮いています。なんと彩雲です。生まれて初めて見ました。って言うか、これも近くの人が喋っていて、恥ずかしながら彩雲というものを初めて知ったしだいであります(^_^;;;)。

そんな人生初体験の連続を経験しつつ剣ヶ峰手前の蚕玉岳に到着です。丸みを帯びた稜線に標柱が1本ポツリ。ちょっと寂しいですが、一応パチリ。標柱から更に進むと「←左 頂上小屋 営業中」の文字。頂上小屋?そんな小屋あったかぁ?などと少々疑問に思いつつも、剣ヶ峰へ急ぐために右のコースへ。

ちょっとした岩がゴロゴロした部分を少し登るとすぐに剣が峰です。ついに乗鞍岳、剣ヶ峰3,026m登頂で!まずはお社にお参り。そうこうしていると続いて月さんも到着です。剣ヶ峰は、その名のイメージどおりで頂上のスペースは広くありません。お社を挟んで十数人程度といったところです。ですが、時間も時間なのでお社の裏手?あたりに腰を下ろして昼食です。

大雪渓は剣ヶ峰直下部分から肩の小屋口までかろうじてつながっているため、帰りは行きに転倒した朝日岳直下の雪渓から下ることも考えましたが、斜度が結構きつく危険と判断し、結局来た道戻りにしました。肩の小屋直下で再びアイゼンを装着。前回同様に雪道の下りは楽チン)^o^(
ザクザク降りて行っても雪がクッションになって足腰に負担が少なく気持ちいいです。
あっという間にスタート地点の肩の小屋口に到着。

今回、1か月前のリベンジでしたが、雪解けとともに距離がかなり短縮され体力的にはかなり余裕がありましたが、そんな浮ついた気持ちが転倒の原因だったのかもしれません。今後は初心に帰り、どんな山でもある程度の緊張感を保ちながら望みたいと思います。

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フォトギャラリー:39枚

1か月前とは打って変わっていい天気になりました(^^♪

駐車場奥に乗鞍岳のまだらな姿もよく見えます

バス乗り場にはスキーヤーがいっぱいです!

大雪渓・肩ノ小屋口です。我先にと上を目指します!

先を急ぐ人、ゆっくり準備運動か始める人、みなさん様々です

月さんもアイゼンつけて準備OK!

雪渓歩きは気持ちいいのですが、直登は結構きついです(^-^;

しかし、素晴らしい景色です。乗鞍岳もクッキリ!疲れた体も癒されます。

気が付けばコロナ研究所が見えてきました

おぉ、あれは肩ノ小屋だぁ!

この時期、肩ノ小屋手前からは夏道が出ています。アイゼンはここで終わりです。

さぁ、しっかり登るゾー!

1か月前と同様、まだ肩ノ小屋は小屋開け前です

さて、夏道スタートです!

ハクサンイチゲかな?

夏道が出ているといっても、所々雪渓は残っています。

肩ノ小屋の上から絶景をパチリ!3枚合成のパノラマで撮ってみました

朝日岳を巻く登山道から肩の小屋口方面を望む

朝日岳と蚕玉岳の間に若干雪渓が残っています。

登山者のためにトラバースコースを作ってくれているオジサン。このオジサンを避けよとして人生初の滑落!やっぱり油断禁物ですな(*_*)

権現池?が見てきました。コバルトブルーで美しい!

う~ん…美しい!

ここでも3枚合成パノラマ写真です。

コバルトブルーの権現池で、ふと見上げれば空に七色!うまく撮れていませんが彩雲です。これまた人生初体験です。いったい登山者の何人が気づいたんですかねぇ・・・。

剣ヶ峰の乗鞍本宮奥宮が見てきました。

標柱の文字もかろうじて読めます(^_^;)

だらっとした稜線の先に少しだけ岩稜の頂上が見えます。

しかし、ふと見れば両手の指から血が!先ほどの滑落の時に負傷したようです。
まっ、まっ、待って月さん!名誉の負傷なんで・・・

頂上小屋は左ですが、まずは剣ヶ峰を目指して右へ!

剣ヶ峰の取り付まで来ました。少しは北アルプスの登山っぽくなってきました・・・。

無心で登る月さんです。

ついに登頂!乗鞍岳、剣ヶ峰3,026mです。

ちょっぴりガスっていますが、富士見岳方面が望めます。薄ら焼岳も見えますが写真では無理ですね(^_^;)

剣ヶ峰直下の頂上小屋です。温かい飲み物と山バッジなどのお土産を販売しています。山バッジは1,000円とちょっとお高め。まぁ、頂上小屋限定のバッチなので仕方ないかなと思い購入しました。

頂上小屋でコーヒーとレモネードをいただいた後、肩の小屋まで下ってきました。

ここからは再びアイゼン(軽)の出番です。

はい、自分で履けました!(^^)!

雪渓の下りは気持ちいですなぁ)^o^(

あっという間にスタート地点の肩の小屋口に到着です。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス タオル グローブ サングラス
着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ
登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 医療品 熊鈴・ベアスプレー 非常食
行動食 軽アイゼン トレッキングポール GPS機器 ヘルメット

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登った山

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3,026m

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