行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
電車
この登山記録の行程
鞍馬駅(10:50)・・4分・・鞍馬寺仁王門(10:54)【1分】・・6分・・由岐神社(11:01)【参拝9分】・・20分・・鞍馬寺本殿金堂・金剛床(11:30)【拝観・休憩30分】・・2分・・鞍馬山霊宝殿(12:02)【拝観10分】・・28分・・鞍馬奥の院・魔王殿(12:40)【参拝・休憩10分】・・11分・・鞍馬寺西門(13:01)・・4分・・貴船神社本宮(13:05)【参拝10分】・・10分・・貴船神社中宮(13:25)【参拝15分】・・5分・・貴船神社奥宮(13:45)【参拝15分】・・15分・・宿泊先(14:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
鞍馬駅で降車した大勢の観光客の混雑を避けるために記念撮影等をして間を開けて山門に向かった。山門を抜けて参道を見ると人影は殆どなく、前を歩く観光客も多宝塔まで登るケーブルの乗場に入って行くのが見えた。観光客の殆どはケーブルを利用するようだ。参道沿いの観光スポットを見逃さないために、乗場を横目に参道を50m程上ると、渓流の対岸に小さな社があった。社(吉鞍稲荷)前の小径を上ると再び小さな社(鬼一法眼社)があり、その先に10m程上の石の樋先から水が滴り落ちる“魔王の瀧”があった。清水寺の“音羽の滝”の縦長版の様で、中々面白い景観である。参道に戻り30m程上ると由岐神社の鳥居が建っている。鳥居手前から立派な懸造の割拝殿越しに本殿を見上げる景観が奇麗である。割拝殿を抜けて40段程の石段を上ると本殿がある境内である。本殿は予想外に真新しく、小さな社であった。石段上部から下方を眺めると、太い御神木の先に苔生した割拝殿の屋根が観えて美しかった。ケーブルを利用しなかった御利益が実感できる場所である。由岐神社から先の九十九折れ参道は比較的勾配が緩く、歩き易い山道である。中門を超えた先に本殿に向かう階段が待ち構えていた。中門を抜けて100m強上るとケーブル多宝塔駅に繋がる新参道と合流した。合流地点の先に展望所兼休憩所があり、その前が本殿のヤードに向かう連続した最後の石段の始点になっている。その石段の途中にはカフェも備えた“洗心亭”もあって、休憩している観光客が沢山見られた。100段を超える石段はかなり身体に堪える。途中に「貞明皇后行啓御休息所跡」があるのも納得ができた。本殿の境内は明るく、建物が少ないので非常にあっさりとして見える。比較的新しそうな広い本殿も、棟高が低いので余り立派には見えず、少々拍子抜けしてしまった。“経塚の蓋石”からの眺望も良いとは感じなかった。仁王門から本殿まで標高差150m余、1km程の距離であるが、今回の所要時間は途中の参拝も含めて35分で、想定外に楽なお山であった。本殿の左奥に魔王殿に向かう奥の院参道の入口がある。入口から100m程上ると鞍馬山霊宝殿があった。内部では国宝や重要文化財の仏像が多数展示されていて、その各々の姿に圧倒されてしまった。観光には外せない施設である。霊宝殿から先は比較的急な山道である。“木の根道”と呼ばれる辺りは、御岳山ハイキングでも経験した、杉の根っこが山道に露出した「悪路」である。その辺りが奥の院参道の最高地点で、その先は石段や丸太の階段が続く下りである。大杉権現社、義経堂等を通り、鞍馬寺本殿の境内から40分弱で奥の院魔王殿に着いた。奥の院は狭い境内で、魔王殿も小さな社であるが、非常に神聖で厳かな雰囲気が漂った場所であった。境内のベンチで小休憩、水分補給。その後比較的急な山道を下って10分強で貴船・鞍馬寺西門に達した。奥の院参道の西門を出て、貴船川を渡ると県道に出た。飲食店や宿泊施設が建ち並ぶ沿道は竹垣等によって風情ある景観が創られている。狭い道路に海外からも含めた大勢の観光客と通行車両が入り乱れて、大変な混雑振りである。西門から50m程歩くと貴船神社参道入口の鳥居があった。鳥居の先には等間隔に灯篭が並ぶ100m程の緩勾配の奇麗な石段がある。非常に情緒ある奇麗な景観であるが、石段の途中では着物等で着飾った外国人が留まって写真撮影に没頭する姿も見られ、通り辛い困った状況も発生していた。石段を上ると本社が建っている。山が迫っているので境内は比較的狭く社殿も余り大きくはないが、境内に建つ建物全てが木肌の質素な造りをしていて非常に閑静な雰囲気である。本殿前に流れ落ちる貴船の神水は冷たく美味しい水であった。龍船閣から見下ろした貴船川の谷間の景色も奇麗である。夜20:00まで参道と境内には燈明が灯されていて非常に幻想的な景観が観られる。今後、土日・祝祭日の一般車の乗り入れの規制が行われるようで、混雑も多少は緩和されるかもしれない。本宮を出て川床料理の店が立ち並ぶ貴船川沿いの道を400m程上ると、道路から山際に登る狭い石段がある。道路から5m程上の小振りの鳥居をくぐると中宮の境内である。境内は緩く傾斜して、背面に山が迫って広くはない。曲がった参道の先に小さな社が建っている。参道の両脇には等間隔に灯篭が立っていて奇麗である。社の脇に船の形をした石(天乃磐船)があり、近年奉納されたものであるようだが、自然石でありながら珍しい形態をしている。和泉式部の和歌が彫られた歌碑等も立ち、狭いながらも非常に趣のある境内である。中宮から400m程、5分強上ると奥宮がある。200m程手前からは県道と参道が分かれていて、小さな「思ひ川橋」を渡って灯篭が並ぶ参道をのんびりと歩くことができた。思ひ川付近から上の県道沿いには建物も建っておらず、奥社は山奥に静かに佇んでいた。境内は本社よりもかなり広いが、奥に建つ本殿は小振りで質素な造りであった。本殿下の龍穴を覗いてみたいものである。社殿の脇には黄船の伝説に纏わり、地名の由来とも言われる「船形石」がある。中宮の天乃磐船とは全く別物であり、大小の石を積み重ねて、平面的に船の形が造られていて面白い。本社・中宮・奥宮夫々に異なった特色や風情がある。参道は「古事の道」とも呼ばれ、古い日本に思いを馳せながら楽しい参拝ができた。
フォトギャラリー:9枚
装備・携行品
| シャツ | レインウェア | タオル | 帽子 | 地図 | 腕時計 |
| カメラ | 健康保険証 | トレッキングポール | GPS機器 |








