• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

関西屈指の岩塔と峡谷・鎌倉峡

百丈岩(神戸市北区)( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: JR福知山線道場駅下車

この登山記録の行程

道場駅(50分ほど)平田配水場(1時間20分ほど)百丈河原(30分ほど)百丈岩(25分ほど)静ケ池(40分ほど)道場駅
※詳細記録は取っておらず、当時のコース図も廃棄しているため、コースやタイムは正確ではない。

コース

総距離
約8.6km
累積標高差
上り約323m
下り約323m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

六甲山と石の宝殿(以前触れた高砂市の同名神社御神体とは別)との間のピークに源を発する船坂川は、下流域では2kmに亘って、花崗岩と石英斑岩からなる峡谷・鎌倉峡を形成しており、ハイキングコースは所々、岩壁をへつるようになっている。
その渓谷東側には、関西屈指の高さ60mに及ぶ岩塔・百丈岩が天を突くかのようにそそり立っている。三方が断崖絶壁となり、一方がキレットとなったものだが、登山道が整備されており、簡単に登ることができ、大パノラマを欲しいままにできる。
この鎌倉峡や百丈岩は、全国流通のハイキングガイド書等(分県登山ガイドは未確認だが)で紹介されることはあまりないが、関西では比較的知られており、神戸市が整備する自然歩道「太陽と緑の道」(総延長約167km)にも含まれている。

[コース]
道場駅からはまず、平田配水場の道標に従う。
生野橋を渡ると道標を見て、一旦南に折れた後、西に折れ、十字路に出るとまた南に折れる。
船坂川に架かる水久野橋の手前の分岐の道標には、「平田配水場」方面と「鎌倉峡・平田配水場」方面の矢印が記されているが、当時は南西の道に折れた。しかし現在(2011年秋に入手した「神戸市北区ハイキング・レクリエーション・マップ」)、主要ルートは変更され、「鎌倉峡・平田配水場」方面に直進して水久野橋を渡って大きく右カーブを描き、再び橋で船坂川を渡り直し、配水場通風筒南に出るコースになっている。その通風筒南に出た地点で当方が取ったコースに合流している。尤も、前述の地図には当時のコースも記載されており、そのコースの方が近道である。

送電線を頭上に過ぎると、急な200段以上のコンクリート階段になるが、階段の東沿いのコンクリート斜面の方が歩き易い。
階段を登り切った先に、鏑射山や展望岩等が開ける箇所がある。
左手に「関西地区大学セミナーハウス」(現、「神戸セミナーハウス)、右手に神戸電鉄三田線二郎駅へ下る道を見送ると、平田配水場に到り、車道は終わる。

そこから数分、右手に青石古墳が現れる。山腹をテラス状に削平した地に造られた直径15mの円墳。古墳時代後期(6~7世紀)のもので、幅3.1m、奥行き6.2mの無袖式横穴式石室を擁す。その石室には入れるようになっている。
269.2m峰の南東のコルから尾根を登り、324m峰南西のコルからは谷沿いを下り、船坂川河原に出る。この付近から下流の百丈河原付近までが鎌倉峡だが、最初の内は優しい普通の渓流。

鎌倉峡の名称の由来は、康元元年(1256)、出家した元五代鎌倉幕府執権・北条時頼が最明寺入道と称し、この地を訪れ、渓谷の景観を愛で、一時居住していたことによる。
普通の川のような流れだった鎌倉峡は次第に川床が渓谷状になり、両岸が切り立った断崖へと変貌し、流れも所々激流となって岩を食む。
大きく右カーブを描いた後、左カーブとなり、その先からは岩盤に打たれた取っ手や鎖を掴みながらの「へつり」になるが、危険箇所もなく、楽しい沢歩きができる。

流れとコースが左急カーブを描く手前で右岸に渡り、右手に鎌倉茶屋を過ぎ、支流との出合に到れば、そこはキャンプもできる百丈河原。「百丈河原休憩所・やまびこ」という売店があり、貸しテントや薪等を提供している。
ここからの百丈岩のそそり立つ景観に誰しも登頂欲がわくことと思うが、手持ちのガイドブックには記載されていなかった百丈岩への道標が立っていたので、迷わずその岩の天辺を目指した。木々がないので、頂上からパノラマが広がっていることは誰でも予想できる。

当時の市販のガイドブックで百丈岩へ登るコースを掲載したものはなかったと思うが、岩の頂上はハイカーで賑わっていた。幼児を伴った家族連れも少なくない。
実際の頂上部は百畳敷ではなく、その三分の一位の広さだが、六甲山系や北摂の山々を一望できる。

道は東へまだ続いていたので辿って行くと、船坂川支流上流、標高290mの溜池・静ケ池に達した。渓谷とはうって変わって、その名称の通り、静寂に包まれた山上の池で、透明度も高い。
ここから先の写真は撮ってないので、帰路の状態や景観は覚えていないが、百丈岩北東の三叉路まで引き返し、船坂川の別の支流沿いを下り、前述の水久野橋南東の道に出て、橋を渡って往路を駅へと戻ったと思う。

PS:5月末、庵沢山(高知・愛媛県境の無名峰)で負傷した足は、平地を歩行できるまでに回復しましたが、坂道や斜面、ガレ場等の上り下りをすると痛みが走るので、まだ登山は再開できません。完治は不可能ではないかとさえ思ってしまいます。

続きを読む

フォトギャラリー:7枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア バックパック
水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ 地図 コンパス
腕時計 カメラ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登山計画を立てる