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栂池山荘に2連泊して、栂池自然園の春の花と夏の花を同時に楽しむ1日目。情報提供 天狗原~白馬乗鞍岳の急斜面は、残雪が深いので、前歯のある10本アイゼンを履くこと。

栂池自然園( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (モーちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ。弱い風。気温栂池ビジターセンター20℃だが大変蒸し暑い。山々は、ほとんど雲に隠れて山体の一部しか見えない。

利用した登山口

自然園駅  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 上信越道長野ICで下りて栂池高原スキー場を目指す。白馬長野道路は無料化。チケット売り場前で荷物を下ろし、300m先の栂池山荘契約駐車場(無料・平田駐車場)に入れる。栂池ゴンドラ山麓駅まで徒歩6~8分。スキー場駐車場は一日500円。

この登山記録の行程

自宅5:20⇒長野IC7:30⇒8:34栂池ゴンドラチケット売り場・車から荷物下ろし8:47⇒8:48栂池山荘専用駐車場回送9:00・・・9:06栂池ゴンドラ山麓駅乗車9:09・・・白樺駅・・・ゴンドラ山頂駅下車9:30・・・9:40ロープウェイ山麓駅、多客のため折り返し運転中9:50⇒9:55ロープウェイ栂池自然園駅9:55・・・10:05栂池山荘チェックイン・入室・・・11:00食堂で昼食11:34・・・11:35公衆トイレ11:39・・11:40栂池自然園ビジターセンター・・・ミズバショウ湿原・・・ワタスゲ湿原・・・残雪・・・風穴・・・残雪・・・楠川・・・残雪・・・仮設トイレ(汲み取り式)12:45・・・残雪・・・登山道・・・13:35浮島湿原入る・・・周回・・・ベンチ休憩2回・・・浮島湿原出る・・・14:43楠川14:45・・・ワタスゲ湿原・・・ミズバショウ湿原・・・15:20栂池ビジターセンター15:45・・・15:46栂池山荘泊。

コース

総距離
約6.6km
累積標高差
上り約296m
下り約296m
コースタイム
標準3時間5
自己2時間45
倍率0.89

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 10時10分に栂池山荘に着くと、スタッフの方が迎えてくださり、「今日は、春の花と夏の花の両方が同時に楽しめますよ」と聞き、心が躍りしました。「風穴付近は、雪が融けたばかりで、ミズバショウが楽しめますよ」と教わり、早く見たいと思いました。
 11時から食堂が営業開始になります。その前に、清掃が済んでチェックインができて、部屋に入り、湿原歩きの準備をしました。雨合羽を妻の分まで持ったので、リュックが大変重くなりました。
 私は、「白馬三山そば」を大盛りにしていただきました。1,900円。山菜の天婦羅と温泉卵が入っていてボリュームたっぷりです。とても美味しくて、満腹になりました。部屋に戻り、コーヒータイム。畳の上で横になると、涼しいのと満腹なので、眠ってしまいました。
 11時40分栂池ビジターセンター受付でゴンドラ・ロープウェイ券を提示して、栂池自然園へ入りました。私達は、毎年、夏と秋の2回訪れています。
 ミズバショウ湿原の木道を歩き始めると、まず、最初に眼に着いたのは、ミズバショウの多いこと多いこと。緑色の大きな葉が大変目立ちました。白い花(正しくは仏炎苞)は、この時期ですので、さすがに少なかったです。
 ワタスゲ湿原南側木道を歩き始めると、サンカヨウとキヌガサソウの白い花が、眼に飛び込んで来ました。まるで、二つの花が、競演?共演?しているくらい、目立ちました。
 風穴の手前には、約30mに渡って、登山道が、残雪に覆われていました。融け始めているので、滑ることはありませんが、踏み抜きがあるので、慎重にゆっくりと歩きました。
 楠川を渡ると、登山道には、仮設トイレの前後2箇所に雪が残っていましたが、融け始めていて、滑ることはありませんでした。私は、急登が続き、息切れが酷くなり、何度も立ち休みをしました。
 先を歩いていた妻が「シラネアオイの花が咲いているよ」と大きな声を出しました。私は、急ぎ足になって近付くと、確かにシラネアオイの花でした。この先にも花が咲いていて、数えてみると8株あり合計17輪。シラネアオイを栂池自然園で見るのは、初めての経験でした。
 やっと目的地である浮島湿原に到着。ビジターセンターから約2時間もかかりました。展望湿原へ行くことには、天候が不安なので、見合わせて、浮島湿原をゆっくりと周回しました。ベンチを見かける度に腰を下ろしました。爽やかな風が吹いていて、湿原の風景を眺めていると、汗が引いて来ました。 
 小蓮華山方面を見ていると、11年前64歳の時の白馬岳登山の記憶が蘇って来ました。栂池ヒュッテ
時に出発し天狗原で朝食。急登の岩場と雪渓を上り、白馬乗鞍岳を過ぎて、白馬大池で休憩し、水をいただきました。前年、白馬大池小屋の玄関には、「1畳あたり3人寝ていただきます」の看板を見かけました。そこで、白馬大池小屋宿泊を諦めて、栂池ヒュッテから一気に白馬岳まで頑張ることにしたのでした。
 雷鳥坂に差し掛かると、梅雨明けの太陽が照り付けていて、また無風状態になり、私達は、バテて来ました。その時、私達の眼の前に、ライチョウが飛来して来て、私達の傍に近寄って来ました。警戒心は全くなくて、餌探しに夢中でした。さすが、ここは雷鳥坂だと思いました。
 なかなか小蓮華山に着かず、ペースは落ちる一方でしたが、小蓮華山に着くと白馬岳の眺望に感激して、この後は歩くペースが上がり、元気になりました。白馬岳山頂に設置してある方位盤が眼に入った時は、思わず、私達は、小走りになっていました。
 私達は、新田 次郎作『強力伝』を読んで以来、ぜひ、この方位盤の実物を見たいと思ったのです。山頂方位盤は、大理石製で重さが約187㎏あります。富士山の強力(ごうりき)の小宮山 正さんが、昭和16年大雪渓から2回に分けて担ぎ上げたのです。この時の疲労が原因で2年後に亡くなったそうです。
 白馬岳山頂でも、草の中で、ライチョウの雛を見つけました。昼寝しているようです。もちろん、そっとしておきました。
 私は、重い高山病を発症し、夕食も朝食も全く食べられませんでした。こんこんと咳が続き、一睡もできませんでした。個室を連泊の予約をしておいて良かったです。2日目の昼食からやっと食事が摂れるようになりました。
 下山後、自宅近くのかかりつけ医(呼吸器内科専門医)を受診すると、幼児期からの「少し重い気管支喘息」との診断を受けて、大きなショックを受けました。もう、登山はできないと諦めていましたが、先生が、「無理しないで程度に、健康づくりのために、登山を続けなさい」と励ましていただきました。その言葉を聴き、涙が出て来ました。走馬灯のように白馬岳登山の記憶が蘇って来ました。

 復路は、登って来る方々が大変多くて、互いに登山道を譲り合いました。やはり、日曜日は、日帰り客が大変多いのですね。
 15時20分栂池自然園を出て、栂池山荘に入り、すぐに風呂場に直行し、汗と汚れを落とし、さっぱりとしました。その後、至福の時間となり、昼寝をすると熟睡しました。 1日目は、天候に恵まれて、浮草湿原まで行けて、たくさんの花々を見ることができて嬉しかったです。天候は、曇り時々晴れで、ほっとしました。 
 夕食がとても美味しかったです。陶板焼き、信州サーモン等、御飯はお代わりしました。最後に出て来る蕎麦が美味しくて満腹になりました。私は、21時から3時までは熟睡できましたが、その後は、眼が何回か覚めて、2日目の朝を迎えました。

 

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