行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
Start(03:47)・・・広河原登山口(04:35)・・・国見岳(06:48)・・・旧広河原分岐(07:17)・・・広河原登山口(08:23)・・・Goal(08:43)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
毎年恒例の春休み九州旅行。
いよいよ九州も行きたいなあと思うところが少なくなり、行くか散々迷ったあげくやってきた。
今回行くにあたって、息子は「島に行きたい」と言うので「島巡って冒険だぜ!」とうそぶいたが、裏の目的は山に登りたかった。(山ぐらいしか目的地が見いだせない)
だけど初日二日目とあいにくの天気。
三日目はさすがに山に行きたい!何しに来たんだ!
だが天気はがあまり良くなくて、行くか悩んだけど、希望第三位の国見岳はてんくらは大丈夫と言ってくれてる!
行こうと決めたが、国見岳登山口へのアクセスは非常に悪い。ここが最大の難関と言っていい。
道の駅 美里でネットがつながるうちに地図をゲットしたり、登山口までの道を確認したり。
そして、心が落ち着いているうちに靴を履き替える。
年末あたりで痛風が炸裂して、炎症がまだ完璧におさまっていない。
痛み止め飲んで、靴を緩くしたら、違和感があるが何とかいけるかな?
道の駅から登山口に行ける内大臣林道の入口までも長い。
国道から離れ暗く細い道を延々うねうねさせられる。非常に心細く不気だ。
内大臣橋に到着するとその雰囲気は更に増す。山奥の巨大な橋、周りの景色が全く分からない中橋だけが闇夜に伸びている。不気味すぎる。心霊スポットの雰囲気が半端ないが、これを渡らないと登山道にたどり着けない。
渡りきるると内大臣林道が始まるが入り口付近が通行止めなので大きく回り込む。
ヤマップでアクセス方法を確認して進む。合ってるのか不安になる。
林道に復帰する直前の急坂ヘヤピンにひびるが、その後の荒れっぷりに心を折られる。こんなところでパンクはゴメンだぜ。
神経をすり減らしゆっくり走りながら登山口の広河原に3時に着く。
出発しようかと準備しようとすると待ってたかのように雨が降り出す。
まず、目の前の川渡るんだが…行くなということだろうか。
せっかくここまで来たし、てんくらは晴れると言っていたよ!と30分ほど仮眠とる。
このまま朝を迎えたら、ここまで来た意味がなかろう!と弱まってるし(思い込み)
サンクスコストバイアス爆発させながら、真っ暗な中準備を整え、出発!
まずは、目の前の川渡。雨で水量は増えていないよう。川幅の広いところは浅いので問題なく渡れた。ただ冷たい!
渡河できたはいいが、今度は取り付き口が見当たらない。案内標識も無い。
*本来は渡ってすぐ左側に入るとテープがある。
小さな沢を渡って上に上がっていく道がある。
しばらくうろうろしたけど、埒が明かないので回り道だが林道へ。
上段が土砂崩れで道が無くなってたり、倒木で道がふさがれるなど荒れてて大変だった。
明るければどうってことなかったのかも。明るければ回り道してないか。
無事たどり着いた登山道は、前半杉林の急登で突き放してかかる。
あまり歩く人がいないのか、踏み跡は薄く、尾根に上がるまで、登山道がはっきりしない。心を無にして登る。
気づくと足元に白いものが現れる。
麓での雨は、上では雪だったようだ。どおりで寒いわけだ。
地面を覆う白さも増してくると、登山道が不明瞭になるので、逐一地図を確認しながら直登していく。
この後さらに寒くなりそうなので、防寒着を着込む。もしものために多めに持ってきてよかった。
明るくなってくると、周囲が凍っているのもわかるようになる。木々にも白エビがたくさんついている。
白エビができていたほどなので稜線に出ると風が強まる。
ゆるい春山の装備だと死んでたな。早く出発して降ってる時に来てたら凍ってたかもな。
ただ降ったばかりの雪山にはじめの一歩をつけるのは気持ちがいい。
自分以外にこのリニューアルされた山を堪能している人がいないと思うのは優越感に浸れる。
このきっつい山の中に自分しかいない。不思議な感覚だ。
去年の藤原岳もそうだったな。
足元を見ると、おや、イタチの方がはじめの一歩だったか。
足跡につられながら丘を登る。
思わぬプチ雪山登山にヒヤヒヤ、ワクワクしながら登る。
山頂部は登山道がほぼ分からないので山頂と思しきポイントにまっすぐ進む。
最後に一岩場あって頂上。期待を裏切って辺りの山々が一望できた。まだ日が当ってなくて寝ていた山々に朝日が差す。
冷たい風が吹き付けてキリリと目が冴える。
九州の山は明るくないので、どこがどこかわからないが、朝日に輝く峰々は爽快で神々しい。
景色を楽しんで、朝ご飯といきたいが、山頂は強風で凍ってしまいそうなので長時間いられない。
息子が起きる前に下山しないといけないし。いろいろ記録取って下山。手が凍るぅ!
単色の青空をバックに朝日に照らされて霧氷が綺麗だった。ゆっくり見れないのが残念。
下り道は自分がつけた足跡をたどる。上から見ると登山道が見えることが多いが、
私の足跡よ、よくそこ歩いてきたなと言いたくなる。雪は薄っすら覆ってるだけなので滑る。
杉林になると斜度が上がるのでなん度かこけた。それでも雪がなくなると、たったかたーと降りてこれた。
明るいと、こんなところだったのかと想像とのギャップに驚く。
登山口から渡河点へのショートカットは、真っ暗だと分からない。下調べって大事。
広河原には我が家の車しか止まってなかった。もっとたくさん来てるかとドキドキしたのに…。
車を開けると、息子はちょうど起きたところだったようだ。さて今日は晩白柚買いに行かなきゃな。
帰りの内大臣林道は登山よりキツイ。
アドベンチャーで楽しめた登山だった。もう二度と行かない。



















