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黒斑山 周回やめて褒められた

黒斑山( 上信越)

パーティ: 1人 (chall 25 さん )

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行程・コース

天候

晴れ(雲量多し)
昼食中、雨一時パラつく

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 上信越自動車道 佐久北ICでおりて「チェリーパークライン」を上がること20分くらいか。
高峰高原VSの駐車場を利用(無料)

この登山記録の行程

車坂峠(08:45)・・・車坂山(09:05)・・・槍ヶ鞘(10:00)[休憩 3分]・・・トーミの頭(10:11)・・・黒斑山(10:38)・・・蛇骨岳(11:06)[休憩 25分]・・・黒斑山(12:17)・・・トーミの頭(12:37)・・・車坂峠(13:25)

コース

総距離
約6.8km
累積標高差
上り約602m
下り約602m
コースタイム
標準3時間35
自己4時間12
倍率1.17

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

いい判断でした。
そう言ってくれたのはビジターセンターの人。
朝、ヘルメットの貸し出しでお世話になった方でした。

山行を終えて返却する際に「周回は止めました」と言ったら
いきなり褒められちゃって、そ、そーですか?
と苦笑い。

火口原に行けなかったことは心残りではありますが、
結果オーライだったと思います。

以下は、その振り返りです。

〇当初の計画
 ビジターセンターを出発。
 眺めがいいという「表コース」を歩きます。
 「トーミの頭」の分岐から「草すべり」を下って火口原へ。

 「賽の河原」はすでに火口から2kmという同心円の中で、立入りは自己責任。
 もちろん、ヘルメット着用です。

 北上して「Jバンド」を登り「鋸岳」からの外輪山歩きは眺めがよいはずです。
 帰路は「中コース」を使ってこの周回のコースタイムは6時間ちょい、
 といったところでしょう。

〇周回を取り止めた理由
 
1.体力に自信が持てなかったこと
  これが一番の理由です。  
  「トーミの頭」からすぐの分岐で迷いに迷いました。
  「草すべり」を少し降りかけましたが、ちょっと待て。
  約300m下りたらその分を登り返さないといけません。 大丈夫か自分。
  帰路はかなりしんどいものになるはずです。
  左膝に少々不安を抱えていたことも頭をよぎりました。

2.出発が遅かったこと
  9時近くにスタート。これがそもそものまちがいなのですが、
  周回してたら15時台の下山はムリ、とだんだんと思えてきたのでした。
  
3.雨がぽつぽつ落ちてきたこと
  午後から曇るとの予報でした。
  蛇骨岳で休憩しているとぽつぽつと雨が・・・。

  本格的な雨となれば、登山道は滑りやすくなって転倒、怪我のリスクが上がります。
  これが周回中止の決定打となりました。
  (結果論ですが、この雨。ほんの瞬間的なもので終わりました。)


〇登山開始が9時近くになったわけ

 山行の数日前のことです。
 「高峰高原ビジターセンター」を検索していると、
 ヘルメットの貸し出しを行っていることが分かりました。
 何と「無料」です。

 ヘルメットは持っていませんでした。
 購入するつもりでいましたが、間に合わなかったので借りることにしました。
 そんなわけで、
 開館時刻(8時半)に現地に到着するよう家を出たのでした。

 思い返せばこの時点で、周回計画は見直すべきでした。
 下山が午後3時過ぎになることは十分に考えられました。
 
〇山行の様子
1.「表コース」から「トーミの頭」
  主として樹林帯歩きです。
  ガレ場が何度か現われて、展望があります。

  いつのまにか「車坂山」は通り過ぎていて「槍ヶ鞘」着。
  その手前にシェルターが設置してあって、ドラム缶のよう。
  ずいぶん時が経過しているような佇まいでした。

  正面に浅間山が見えています。
  先行のハイカーがガレ場を登っていくのが小さく見えました。
  かなりの急斜面のようですが、大したことはありませんでした。

2 「黒斑山」そして「蛇骨岳」

  「トーミの頭」に立つと絶景!です。
  薄茶色した浅間山がどーんと見えます。

  浅間山を取り囲むようにして外輪山を形成している岩崖。
  その連なりが切れるところが「鋸岳」です。
  
  吸い込まれそうになりながら下を覗いてみれば、
  「湯の平」という火口原は想像していた風景とは違って緑、みどり。
  針葉樹林と草で覆われ、小さな沼地も点在しているようでした。
  
  「草すべり」を下りないと決めたものの、
  周回したい気持ちは完全には捨てきれずにいました。
  
  外輪山歩きをしていき、なお余力がありそうだったら「Jバンド」を下りてみよう、
  などとのん気に思っていました。
  
  樹林帯を抜けると「蛇骨岳」。
  その先も登山道は続いており、楽しく歩けそうな気がしてきます。
  地図を広げてみれば、ここから「鋸岳」までは小1時間。
  火口原に下りたら最後は「草すべり」。
  300m上がっていかなければなりません。

  こりゃ体力も左膝も持ちそうもない。
  時間もないし、
  雨も落ちてきて今回はここまでとしよう。
  「蛇骨岳」で引き返すことに決めて昼食タイムに入りました。

  「蛇骨岳」は景色を楽しみながらの休憩にはぴったりで、
  東側に浅間山。西側の眺めもすばらしく
  嬬恋村のキャベツ畑が広がり収穫している様も見てとれました。
  
3.「中コース」~ビジターセンター
  
  展望はまるでありません。
  水の流れない沢(U字溝の底)を歩いていく感じ。
  それを嫌うハイカーが脇に新たな道を造っていました。

  ガレ場を過ぎるとブルの音が小さく聞こえてきて、程なくビジターセンターが現われました。
   
〇その他

1.麓から登山口までの道について

  Googleマップを見ると「チェリーパークライン」とありました。
  かつては有料道路だったそうです。

  高峰高原ビジターセンターまでくねくねと約13Km。
  クルマで1000mほど登ってしまうので、なるほど黒斑山は登山定数10というやさしいレベルです。

  「チェリーパークライン」の呼称について調べてみると、
  あるサイトによれば、沿道に20本ばかりの桜の木があって、それが由来とありました。
  「御衣黄」という日本原産の栽培品種で緑色の花びらが黄色に変わる、のだそう。
  ソメイヨシノなど標高1600mくらいまで咲くとも。
  それで「チェリーパークライン」なのでした。

2.ビジターセンターについて

  とてもきれいでした。トイレは温水便座。
  県の施設と思いきや、民間の建物。

  2階はショップ(登山用品も売っている)、レストラン。
  冬季も営業。
  気温がかなり下がるがバスも運行しており、訪れる登山者も多いらしい。 
  そんなビジターセンターの方の話を聞いていたら冬も歩いてみたくなりました。

3.地点名「Jバンド」って?

  S26年、群馬県有志が賽の河原に下りるコースを開発。 
  それが「J」の文字に見えることから、とありました。なーるほどそんな形状です。

4.黒斑山

  浅間山の火山活動の第一段階の山。
  黒斑山は第一外輪山。
  名前の由来についての調べは、これから。
  
  (追記:AIによる概略より引用)
  「山肌に黒い火山岩が入り混じっている様子から、『黒斑』と名付けられたと考えられています。」

  現在の浅間山は第三段階だそう。
  噴火警戒レベルは2。
  火口から2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流の危険性あり。

5.登山道に敷設されていたケーブル

  黒斑山のピーク近くに設置してある浅間山の噴火活動監視施設への電力供給と
  通信のためのもののよう。
  スピーカーから避難指示や警戒情報が発出されるようになっていることが分かりました。

6.交通費の件

  自宅から登山口まで約200Kmを運転。
  これが結構ロングドライブで休憩1回。

  ETCゲートで「料金は5千いくら」とアナウンスされてびっくり。
  そこで、思いました。
  帰りはGoogleマップが示す別ルートでいってみようか、と。

  ・帰宅時刻は、遅くなっても問題なし。事故なく戻れれば、いいのです。  
  ・走行距離が2,30Kmくらい増えるけれどもそりゃ、覚悟の上。
  ということでnaviをそっちへ切替え。
  中部横断自動車道の無料区間を走ります。

  走ったことのない道をドライブするのもいいもんで、
  知らない街並み、知らない駅。
  おお、こんなところにモンベルショップ (佐久穂店)があるとは!
  
  交通量は依然少なめ、スイスイ進むよどこまでも。
  左手に見えてきた山塊は、金峰山や甲武信岳か?

  で、その走行ルートは
  佐久北ICから八千穂高原ICまで無料区間で「中部横断道」 
  ⇒ R141で海尻、清里を抜けて「韮崎」 ⇒ R20をしばらく走って
  ⇒ 甲府昭和IC~御坂IC  ⇒ R137を風のように走って富士吉田
  ⇒ 御殿場ICで東名高速。

  ETC料金はずいぶんと抑えられたのでした。

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装備・携行品

登った山

黒斑山

黒斑山

2,404m

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最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
2時間45分
難易度
コース定数
12
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