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千年のときを越えて。栗駒古道歴史探訪トレッキング

( 東北)

パーティ: 2人 (山人 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

この登山記録の行程

世界谷地駐車場(08:52)・・・大地森コース登山口(08:58)・・・第一湿原分岐(09:12)・・・第二湿原分岐(09:43)・・・分岐(10:08)・・・大地森分岐(10:47)・・・千年クロベ入口(12:19)・・・千年クロベ入口(13:28)・・・古道の森コース分岐(14:31)・・・湯浜温泉駐車場(15:35)

コース

総距離
約12.7km
累積標高差
上り約700m
下り約667m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 2021年の晩秋。日本山岳会会員12名を「栗駒古道」、「千年クロベ」を案内してから約3年半の2025年5月。
 日本山岳会創立120周年を記念して、日本の山岳古道の中から、文化的、歴史的、地理的な価値から記録・保全すべき120の山岳古道として、『日本山岳古道120』に「栗駒古道」がアップされました。
 そして今回、宮城県観光連盟と大手旅行会社の方々が現地調査。同僚登山ガイドの若林さんとともに、久しぶりに世界谷地から湯浜温泉までトレッキングしてきました。
 ゆくゆくは他のコンテンツと合わせインバウンドプロモーションを目指すとのこと。
 ここから秋田に通じる道は、平安時代中期の前九年の役(1051年~1062年)の頃から開削されており、古代、中世、近代と呼び名を変えながら利用されてきました。
 古代・中世は「仙北道」、江戸時代になると「上羽路(うわばみち)」、そして明治・大正時代は「県道羽後岐街道」、昭和に入ると「県道稲庭線」。県道に指定されたが、車道とはならず「幻の県道」との異名をも持ちます。
 今日、これら時代ごとの道路名を総称して「栗駒古道」と呼んで“自然の中に有る人間臭さ”を楽しむ方々が多くいます。
 途中の世界谷地湿原では、5月~9月にかけて多くの花々が咲きます。
 古道沿いにはブナの原生林が広がっており、大地森分岐にある役行者元座。またところどころには、江戸時代に利用されたお助け小屋跡がうかがえられます。
 古道の中間点小桧沢から少し外れると、県指定天然記念物(2022年5月27日指定)の「千年クロベ」に会うことが出来ます。
 樹高約21.5m、胸高直径303cm(幹周径950cm)。主幹は地上10m付近で折れ曲がっています。地上付近の樹体内部は空洞化し、一部に炭化が認められ、過去の落雷が原因かもしれません。樹齢は推定1,000年以上といわれているので、「千年クロベ」の愛称があります。
 県の指定前は栗原市が2019年に天然記念物「千年クロベ」として指定しています。
 栗駒古道と千年クロベまで登山道の状況は、一部倒木が道をふさぎ少しばかりの迂回が必要。
 数か所ある渡渉(としょう)箇所は、渇水時は問題ないが降雨後などの少々の水量増に対応する用必要があるでしょう。
 古道から千年クロベまでの道は藪化が著しく道迷いやクマとの遭遇に注意が必要ですが、ブナの巨木との会話が楽しめます。

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装備・携行品

レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
予備電池 帽子 グローブ 地図 コンパス ノート・筆記用具
カメラ 登山計画書(控え) ツエルト ホイッスル 医療品 虫除け
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 携帯トイレ 非常食 行動食 トレッキングポール
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