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天狗岳から根石岳へ  やっぱ別格! 根石岳山荘

根石岳( 八ヶ岳)

パーティ: 1人 (chall 25 さん )

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行程・コース

天候

9/24(水) 晴れ
9/25(木) 曇り  

利用した登山口

みどり池入口  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 長坂ICからR141を北上。松原湖入口から480号線(バス路線)を走る。
みどり池入口バス停に一旦駐車するも、「車上狙い多発」の注意看板を見て不安になり、
その下の稲子湯旅館に行くと1日500円。「2日間なら1000円です」とおかみさん。
宿泊者か「今日は平日だから、大丈夫じゃないか?」というので、戻ってみどり池入口Pに停めた。
幸い、被害には会いませんでした。

この登山記録の行程

【1日目】
みどり池入口(08:47)・・・こまどり沢(09:51)[休憩 1分]・・・みどり池(10:24)[休憩 7分]・・・中山峠分岐(10:41)[休憩 1分]・・・みどり池分岐(11:35)[休憩 1分]・・・本沢温泉(11:46)[休憩 6分]・・・東天狗(14:11)[休憩 5分]・・・根石岳(15:06)

【2日目】
根石岳(07:06)・・・箕冠山(07:10)・・・夏沢峠(07:38)[休憩 5分]・・・本沢温泉(08:37)[休憩 7分]・・・みどり池分岐(08:58)・・・中山峠分岐(09:44)・・・みどり池(09:49)[休憩 10分]・・・こまどり沢(10:17)・・・みどり池入口(10:57)

コース

総距離
約16.8km
累積標高差
上り約1,561m
下り約1,561m
コースタイム
標準9時間40
自己9時間27
倍率0.98

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

あわや・・の場面があったものの、この歳でもまだ「登れる山」でした。
以下は、その2日間の振り返りです。

〇コースづくり

 西天狗から見えた素敵な外観の建物は、「根石岳山荘」。
 泊まってみたい、とその時思ったのでした。

 2年が経過して、その日が到来。
 「泊まる」ことを目的とした山行は今回が初めて。

 まずは、クルマを稲子湯に置くことにしてルートの検討。 
 基本は周回。(いろんな道を歩きたいので)

 1日目 みどり池 ⇒ 本沢温泉 ⇒ 白砂新道 と進んで山荘着。 
 2日目 夏沢峠を経て本沢温泉へ下りると周回の形。後は、同じ道を歩いて駐車場へ。
 
 不安な気持ちが起こって来るのは、白砂新道での滑落リスクとクマの出没情報です。
 登山アプリに行程を入力すると「定数34 きつい」と出て来て、動揺。
 だいじょうぶか自分。
 
 「登りたい山より登れる山」というフレーズが頭をよぎります。  ※「山登り10訓」より
 やってみなけりゃ分からないじゃん、根石岳が「登れる山」かどうかは。
 ま、ダメそうなら引返せばいいっか。

 ・・というような「出たとこ勝負」のアバウトさのままで思考は停止。
 宿泊の予約へと進んでしまいました。

〇予約確認のメールがきて不安解消

 ネットで予約ができました。

 HPサイトに主要登山口が4つ示されており、自分が歩く白砂新道はマイナーっぽい感じ。
 その辺の心細さを通信欄に記入すると
 「歩く人はいます(だいじょうぶ)。」との返信。 霧が晴れた心地。
 
 次は、持ち物の準備です。
 
〇防寒、水の用意
 
 2000m付近は最低気温7℃とあるので、寒さ対策。
 レインウエア(上)、ウインドブレーカー、フリース。そして手袋。
 念のため、使い捨てカイロ3袋も。

 そうそう、汗冷えするので着替え用のTシャツ、換え靴下もザックに入れました。
  
 携行した水
 炭酸水(500ml×2本)、アクエリアス(2パック)、カルピス(1パック)
 足りなかったら購入。
 
〇駐車場は

 みどり池入口に無料の駐車場があります。
 稲子湯旅館へ停めることも可能。もちろん有料。
 舞い戻って、奥の方に駐車。 
 
〇山行の様子

 1.登山口場~本沢温泉

   未舗装の林道を上がっていきました。
   標識があって、脇から登山道へ入っていくこともできます。

   クルマ止めから林道を離れ、登山開始。
   前にハイカーが2組歩いており、ちょっと言葉を交わしました。
   ゴールは本沢温泉だったり、硫黄岳だったり。

   本格的な登りとなるのは「こまどり沢」からで、
   30分でしらびそ小屋が見えてきました。数分休憩。
   ホシガラスが水を飲んでいました。

   「みどり池」越しに見える岩峰は、稲子岳(たぶん南壁)。
   険しそう。

   「みどり池」からは、等高線からも分かるようにフラットで、湿地帯でした。

 2.白砂新道

   本沢温泉の建物脇に表示があり、
   分岐を入って早々、道を隠すように両側から枝葉が伸びており、平泳ぎのよう。
   歩く人は少ないようで、さもありなんと思っていると、
   お! 下ってくる人がいます。

   「下る方が大変」とさるブログにありました。
   テント泊をしながら気ままに歩く山行をしている方のよう。
   別れ際に励ましの言葉をもらいました。
    
   白砂新道を進んで1時間の上経過し、
   森林限界が近くなってきたのか、木々は低くなり足元はザレ場。
   右側は、急斜面。
   「滑落リスク有り」の箇所に差し掛かったようでした。

   ここで、ヘルメット装着。
   実は数日前に購入。
   前日にかぶる練習をし、バンドの長さも調節しておきました。(しておいてよかった!)

   1歩1歩、慎重に足を置いて進んでいきました。
   突然のようにして「分岐」に出て天狗岳が目の前に「こんにちは」。

   自分で自分をほめたい、この達成感。
   よく頑張りました。

 3.東天狗の下りで「あわや」となる

   東天狗から根石岳へと向かう鞍部は、
   遠くから見れば、白い砂がまかれているような道ですが、ざくざく。
   「白い安山岩の岩屑」だそう。

   時計を見れば、まだ2時。
   小屋に入るのには早すぎるような気がして、予定変更。
   東天狗に登ることにしました。

   西天狗から東天狗は歩いたことがありますが、白砂新道からは初めて。
   ピストン(往復)しても50分くらいか。

   「あわや・・」はその下りるときに起きました。
       
   左足がずるりと滑り、転ぶまいとして駆け足状態になってしまい、
   その加速に足がついていかれなくなって体は宙に。

   身体は反転。仰向けになって地面の上。
   ああ、やっちまった。
   
   手足を少しずつ動かして確認。
   どこも怪我もないみたい。
   ザックがクッションとなってくれて、背中も大丈夫。
   ヘルメットも役に立ちました。

   ハイマツの茂みで落下が停まったものの、
   場所次第では、滑落(転落)事故になっていたかもしれませんでした。
   ふー、アブナイところでした。

   今後のために書いておくと、(自戒です)
   (1)下山時がアブない。
      疲れており、足が上がっていないことから、つまずきやすくなっている。
      早く下りたい、という気持ちが起きている。
   (2)斜面に対して体を横にして下りること。
      地面に下したその足に体重がぐっとかかる。
      そこが安定していない浮石だと滑って事故る。
      ポールで身体を支え、バランスをとりながら下る。
      若くはないんだから。

 4.根石岳山荘は、ちょっと別格

   まずお風呂に入れました。
   湧水を沸かしているようでした。(一人15分、とのことでした)

   夕食に一人用の鍋(あの固形燃料で温めるヤツ)でカツ煮が出るとは。
   山荘所有の畑で穫れた野菜に地元産のご飯。(と、スタッフさんが説明)
   自家製味噌のみそ汁がこれまたうまいのなんの。

   別荘のリビングにあるような大型の暖炉が燃え、
   食堂は、本が読める十分な光量。(文庫本を読んで過ごしました。)
   おまけに、
   トイレは温水シャワーって、ありえなくね。

   おっと忘れていました。
   山小屋Wi-Fiで通信環境はばっちり。(家族へメール送信)
   コンセントも自由にどうそで予備バッテリーも充電できました。
 
   ちょっとどころか、だいぶ別格です。

 5.翌日の山行

   7時に行動開始。
   あいにくの天候で、ガスの中。
  
   山荘から箕冠山(みかぶりやま)は数分。
   そこから夏沢峠へ。

   夏沢峠から本沢温泉への登山道はごろごろとした石が転がってますが、
   それはフツー。
   白砂新道よりははるかに歩きやすく、クサリもないし手を使うこともない。

   下りていくと微かに硫黄(硫化水素)臭がしてきて、
   それがはっきりと感じられてくると露天風呂の表示。
   
   試しに降りていってみました。
   温泉分析表が掲示してあって、40℃ほどあるようです。 

   11時には下山を終えて駐車場。
   あっという間でした。

〇その他

   帰路でのこと。
   みどり池(しらびそ小屋)で休憩している登山者の方がいて、しばしおしゃべり。
   
   彼は、不動産関係の仕事で地元の人。
   なんでも温泉をめあてに歩いているところなのだとか。

   クマの出没について尋ねると、
   ドングリやキノコを食べていて、いっぱいいるとのこと。
   全国ニュースにはならないけれど、人家まで出ているそうでした。

   平日ですが、
   本沢温泉へ向かっていく方は意外といて、
   中には、幼児2人とそのママ友の4人が登って来て、背中を見ればテント泊するよう。
   ちびちゃん達、楽しく歩けるだろうかと、なんどか振り返ってしまいました。
  
長文、駄文にも関わらず、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考になりましたら、幸いです。

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