行程・コース
天候
曇り、強風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
層雲峡ペンション銀河(6:00)…大雪高原山荘駐車場(6:50~7:45)…登山口(7:46)
この登山記録の行程
大雪高原山荘駐車場(7:45)…登山口(7:46)…第一花畑…第二花畑…雪渓…緑岳尾根取付点(昼食)…大雪高原山荘(14:30宿泊)
コース
登山記録
行動記録・感想・メモ
緑岳の登頂を目指したが、強風が吹き荒れていたため、第一花畑と第二花畑を散策し、緑岳尾根の取付点まで往復してみた。 第一花畑には、雪がほとんどなく、チングルマ等は咲き終わっていた。しかし、第二花畑には、雪が残り、エゾコザクラ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ等が咲いていた。今日ここに来れて良かったと思った。
熊の生息地に入るので、入山前にヒグマ情報センターの職員から情報を得た。また、対処法も聞いて出かけた。二人共熊鈴を鳴らしながら歩いた。
登山口から第一花畑までが急坂で、息が切れ、時々立ち休みして前へ進んだ。すれ違った人が、「第一花畑は期待していましたが、ほとんど咲き終わっていました。風がますます強くなって来たので、引き返して来ました。」と教えてくれた。私たちは、ともかく第二花畑まで行こうと互いに励まし合って進んだ。 ほんとうに第二花畑に来て良かった。
第二の先には、大きな雪渓が現れた。キックステップでも大丈夫であったが、初めて四本歯アイゼンをつけて歩いてみた。上りは、スプーンカットの中に足を入れると効いていて登り易かった。下りは、シャーベットになった雪上には、ほとんど効かなかった。同行者は、歩いているうちに外れてしまった。雪渓歩きは、やや重いが6本歯がいいなと反省した。
帰路は、一匹のキタキツネに出会った。向こうから私たちの方へ寄って来て、5m位手前で立ち止まった。すごく痩せているうえ、後ろ足にけがをしていて、引きづっていた。これでは、動きの素早いウサギやネズミ等の獲物は捕れないだろう。痩せてしまうわけだ。持っていたパンをあげようかと思った。でも、人間から餌をもらうことを覚えたら、生きてはいけない。私は心を鬼にして、じっとしていた。
さらに近寄って来たら、パンをあげてしまうかもしれなかった。しばらくして、キタキツネは足を引きづりながら、上の方へ行ってしまった。私はほっとしたが、心の整理がつかず、なかなか歩き出せなかった。
フォトギャラリー:20枚
大雪高原山荘前に駐車した。公衆トイレがあった。ヒグマの情報を聞き、入山名簿に記載して、歩き出した。
山荘の左脇に登山口があった。近くには噴気孔がいくつかあり、硫黄の臭いが漂っていた。5分も歩くと、階段歩きの急坂が始まった。
樹の根元には、ゴゼンタチバナが咲いていた。
オオバミゾホウズキ(大葉溝酸漿)だ。登山口から約30分間歩いた登山道脇の斜面で撮影。
オオバスノキ(大葉酢の木)かウスノキと思われる。前の写真オオバミゾホオズキの近くで咲いていた。
1時間歩いて、見晴台で休憩した。上空の雲の流れが大変速く、また見える山頂付近には、雲が沸き上がっていた。
第一花畑では、チングルマはほとんど枯れていたが、遅咲きを一輪だけ見つけた。
ヨツバシオガマだ。
アオノツガザクラの群生だ。ズームして撮影した。
見たかったエゾコザクラだ。青紫色に映っているが、実物は濃い赤紫色だった。いくつか群生していた。
鮮明でないが、アオノツガサクラだ。
エゾノツガザクラの色が薄く、本来の淡い赤色でなかった。後で知ったが、今年は雪解けが大変速く、6月19日には開花したそうだ。
小さな雪渓(水平でトラバース)と大きな雪渓(登り坂)があった。
雪解け直後だったようで、ミツバオーレンが咲いていた。
エゾイソツツジが咲いていた。
大きな雪渓は、50m位あった。キックステップで登れるが、下りはストックを使い、ゆっくりと歩いたほうが良い。
チシマノキンバイソウだ。
チシマノキンバイソウをアップで撮影してみた。