行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
立山ICから車で約10分ほどで、大岩川親水公園駐車場へ着きます。そこから少し歩くと登山口があり、その近くにトイレがあります。
この登山記録の行程
Start(08:39)・・・大岩登山口(08:43)・・・上ノ平集落跡(09:10)・・・城ヶ平山(10:44)・・・分岐(11:13)・・・西種分岐(11:48)・・・ハゲ山(11:54)・・・西種分岐(12:40)・・・分岐(13:21)・・・浅生登山口(13:43)・・・大岩登山口(14:31)・・・大岩登山口(14:32)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
近くの山にも雪が降り始め、冬の気配がぐっと濃くなってきた。そんな季節になると、不思議と雪をまとった名峰を見たくなってくる。今日はその気持ちに促されるように、妻とふたり、剱岳を眺めに富山県の城ヶ平へ向かった。
立山ICからほんの10分ほどで駐車場に着く手軽さが嬉しい。朝の空気は冷たく、気温は5℃ほど。手袋に冬用の帽子、ソフトシェルを羽織って歩き出したが、すぐに体が温まり、サングラスが曇るほどだった。帽子から湯気が立ちのぼり、途中からは長袖シャツ一枚でちょうど良かった。それでも休憩するとひんやりして、上着が欠かせない。「冬に向かっているんだなぁ」と、季節の移ろいを肌で感じる。
登山道はところどころ泥濘んでいるが、ゲーターを付けてきたおかげで気にせず歩ける。標高はそれほど高くないのに、アップダウンが意外とあり、しっかり身体を使わされる。歩く人の姿も多く、すれ違うたびに「地元の人に愛されている山なんだなぁ」としみじみ思う。
そうして辿り着いた城ヶ平の山頂。目の前には、白く輝く剱岳がどーんと現れた。その姿の力強さと美しさに、しばし言葉を失う。雪と光が織りなす冬の佇まいは、まるでそこだけ時間が止まっているようだった。思わず何度も写真を撮り、妻と顔を見合わせては「来て良かったね」と言い合った。
そのあとハゲ山へ向かう。こちらの山頂からなら、さらに剱岳が近く感じられるはずだったが、昼頃に着いたときには雲がまとわりつき、山頂付近が隠れてしまっていた。こればかりは自然の気まぐれ。残念でもあり、どこか「またおいで」という山の声のようにも思えた。
下山の途中、映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルになった家にも寄り道した。古びた家屋の中にはファンのメッセージが貼られ、海外からの書き込みも多い。静けさの中に熱量が宿るような、不思議な空間だった。そこから駐車場までは里の風景を味わいながら、のんびりと舗装道路を歩いた。
城ヶ平山からハゲ山へと続くこのルートは、アクセスの良さに加え、剱岳の迫力ある姿、富山の街と海が一望できる展望、そして物語の余韻に浸れる寄り道まであって、一日がとても豊かになる。冬の入口に立つような、静かで満たされた山歩きだった。また季節を変えて訪れたいと思う。
フォトギャラリー:25枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ソフトシェル・ウインドシェル | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 |
| レインウェア | 登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 腕時計 | カメラ |
| ツエルト | ホイッスル | 熊鈴・ベアスプレー | 行動食 | チェーンスパイク | トレッキングポール |
| GPS機器 |





























