行程・コース
天候
晴れ/晴れ/曇り
登山口へのアクセス
電車
その他:
会の車で池袋を22時に出発して、雪下宅に寄って車を預け、田子倉駅から歩いて入広瀬駅へ下山する
この登山記録の行程
雪下宅(5:00)田子倉駅(9:00)幽ノ倉沢()浅草岳(15:00)幕営(16:00/6:00)P1,011()八十里越()鞍掛峠()烏帽子岳()守門岳()幕営(15:00/6:00)藤平山()入広瀬駅(10:00)雪下宅(14:00)池袋(22:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥只見在住の古い会員である雪下宅に寄って会の車を預ける。久し振りに彼と一緒に山登りが出来るかも知れないと楽しみにしていたのだが、「集落の行事があって参加できない」そうで、残念だ。
如何いう事でそうなったか詳しくは聞かなかったが、彼の父親の代に「村八分にされた状態になったことがある」と以前に話したことがあり、その時の不快と恐怖が脳裏から離れないのだろうし、山村の共同体にはそういう雰囲気が小なりとはいえ、まだ残っているのだろうと推察する。
本名駅で只見線に乗り、六十里越トンネル手前の田子倉駅で下車する。他に下車したのは数人という、雪に埋れた寂しい駅だ。越後へ通じる道路は雪の為にまだ不通になっている。
幽ノ倉沢を経て東尾根から浅草山を目指すが、途中で只見尾根(南尾根)との中間に在って急傾斜で頂上に突上げている尾根にルートを変更する。尾根の上部でルンゼを右へトラバースして東尾根側の斜面に移り、さらに頂上斜面へとトラバースする。ルンゼは斜度もあって皆緊張し、上部には雪庇も張り出して雪崩の心配もあるので、間隔を空けて出来るだけ素早く行動する。
浅草岳頂上に立つと他にも数パーティーが登っており、賑やかである。360度の展望が開け、守門岳へ続く尾根が破間川の支流域を巻いてぐるっと巡っており、目で追うと実に長く、「三日間で縦走できるだろうか」と心配になる程だ。
楠田と小川は山スキーを持参しており、頂上でスキーを付けて快適に下る。やがて樹林の中に入り、板が滑らなくなった所を幕営地と決め、整地しながら皆が下りて来るのを待つ。
翌日も好天に恵まれ、雪に晒されて暑い中をひたすら尾根を辿って歩く。三角点1,010.5mを越えて八十里峠へ下り、100m登って鞍掛峠へ再び下ると、烏帽子岳への雪稜の登りとなる。
袴腰と袴岳を繋ぐ稜線は前穂高岳の吊尾根みたいな感じで、両側が切れて緊張を強いられる。予想もしていない雪稜のコースに遭遇し、パーティーに緊張が走る。天候も下り坂で、ヤッケを着用して慎重に歩く。吊尾根を通過して達した袴岳が守門岳のピークと言うことになるが、山頂の雪は少なく一部で土が出ている。
山頂を後にして下り、小ピークの標高点1,244m手前の鞍部付近にテントを張って二日目を終える。
最終日はどんどん下る。藤平山周辺は小さな瘤や小沢が入組んで複雑な地形をしており、注意しないと道に迷う心配がある。山頂を越えた先でスキーを着け、田小屋集落の道路まで滑る。
雪融けの集落の中を安堵感と開放感と少々の疲労を感じつつ三々五々に歩き、破間川の対岸に見える只見線入広瀬駅を目指して下って行く。
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