行程・コース
天候
晴れ、後下山時にかけ曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
9月1日 前日移動、にかほ市内の白滝旅館泊
9月2日 鉾立登山口から入山
この登山記録の行程
鉾立(5:17)…賽の河原(6:29)…御浜(6:53)…御田ケ原分岐(7:14)…七五三掛(7:47)…(荒神ケ岳経由)…御室(9:22)…新山山頂(9:39~9:50)…七高山山頂(10:20)…祓川コース下山口付近(10:21~10:42)…行者岳(10:57)…文珠岳(11:29)…七五三掛(11:54)…御田ケ原分岐(12:07)…御浜(12:30〜12:42)…賽の河原(12:57)…鉾立(13:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
登山前日、2年前にも利用した、にかほ町の白滝旅館に宿泊する。地元食材を使った美味しい食事で満足し、十分な睡眠を取り、月山での反省を踏まえ、いざ実行する。
平日でもあったが、台風通過後の連日の好天のせいか、夜明け前から鉾立の駐車場には結構な台数の車が駐車している。
車を停めて、準備をし、登山口横の入山届を記入、直ぐさま入山する。天気予報では秋田地方は高温注意報が出ており、気温が上がると言っていたが、日の出前では結構肌寒い。ゆっくりペースで花を探しながら、とりあえず50分の行動、そして10分の休憩を心掛け、時計を見ながら足を進める。。
歩きながら思ったのが、象潟名物の岩ガキの時期を逃した事だった。8月31日で岩ガキ漁が終わっていたのだ。牡蠣好きの私にとっては、テンションの下がる出来事だった。
しかし、今日も天気がいい、雲一つない空に鳥海山の山頂が見え隠れしている。
最初の休憩地点は、賽の河原の少し手前、荷物を降ろし、全身の発汗状態を確認、体調異状なし。速度もOK.ポカリスエットと塩分補給タブレットを摂り、10分間休憩の後出発、沿道の色々な花にカメラを向けつつ御室を通過、鳥海湖が朝日を浴びて何とも綺麗だ。視界が通れば月山が見えるのだが、今日は霞で見えていない。鳥海山山頂も段々と近づき、後光が射している。
今日の鳥海山、最高〜!!御田ケ原にて2度目の休憩時間がくる。荷物を降ろし、確認、確認、異状なし。1回目の休憩の時もそうだったが、次から次に人が抜いていく。以前であれば抜かれる事に少々抵抗があったが、以外にも今回は気楽な気分だ。10分間休憩の後出発。
分岐で千蛇谷方向に進む。先を見ると登山道に人の姿が全く確認できない。誰も行っていないのか?と思いつつ、千蛇谷の雪渓に降りたったところで3回目の休憩っと、8:00救難ヘリが飛んで来た。山頂方向へ向かっている。この時間だと、熱中症はあり得ないし、滑落か?急病か?休憩を取りながら見ているが、中々ピックアップしない。そうしているうちに10分間の休憩も終え、出発。08:18頃、荒神ヶ岳付近から救難ヘリは離脱した。
3回目の休憩では、かなりの人数が抜いていったが、ここからは直登だ。先行した連中は休憩も取らずの歩きっぱなしだから、ゆっくりぺーすでも多分抜き返すと予想。案の定バテバテのご様子でゴボウ抜きとなり、再び先頭に立つ。と、見ると単独の女性か?ずっと自分のペースに付いてくる人がいる。4回目の休憩は荒神ヶ岳直下辺りとなる。後方を見ると単独女性は離れてはいるものの付いてきている。観察してみると、タオルで顔を隠してはいるが、背格好や歩き方からみて結構、歳行ってるかも?と思いつつ、まさかね~と、休憩中の自分に追いついた。その女性は「山頂はまだかね~」と聞いてきた。「あと10分くらいで山小屋で、そこから20分くらいで山頂ですよ。」と返した。タオルで顔を隠しているが、やっぱり、おばあちゃん?と感じつつも、出発時間になり、私が先行で出発、その後を付いて、おばあちゃん?も出発する。自分のペースに、しっかり付いてくる。何者だ〜っ??
山小屋を右手に見ながら休憩を取らず、新山山頂への岩場に取り掛かる。
そこで気付いたのが、祠の穴をくぐらない左回りのルートが出来ていることだ。
そのルートを使い、山頂に到着。5分ほど遅れて女性到着。
タオルを取ったその顔を見て、失礼ながらつい「山姥だ。」と叫んでしまった。驚きである。70前後か?最後まで歳は聞けなかったが、私の山姥の声に笑顔で返してきた。その女性は剣岳や白馬岳も登っており、危険な所が大好きだと言っていた。本当の山姥だ!納得である。「写真を撮るならもっと化粧して来ればよかった。」と、写真の投稿の了承も頂いた。
その女性は、新山山頂で食事を摂るとのことで、私は先行して出発した。
右回りの穴場の祠にて山行の安全祈願と、今日の好天、山姥との出会いを感謝し、七高山へと足を向けた。七高山に到着後、祓川登山道入り口の先の外輪山の外れまで初めて足を進めてみた。そこで見たものは、第2の発見である。見事な景観だ。これまで、七高山までしか足を進めていなかったが、外輪山の外れの景観の見事な事。絶景である。しばし、景色に見取れていると、七高山から数人の女性が興味本位か、やってきて、いきなりの「わ〜っ」の叫びである。新山も更に間近かに、麓までの景色、行者岳への稜線、祓川ヒュッテと駐車場までも見え、絶景ポイントの発見である。
ここで昼食を摂り、何とも満足な気分を満喫できた。鳥海山、最高〜っ!!
大休止も終え、再度自身の点検、点検・・・異常なし。で、下山に向け出発する。
下山ルートは外輪山とする。沿道に咲き乱れるリンドウの紫が何とも綺麗である。
外輪山・千蛇谷分岐に来た辺りで、山頂に雲が掛かりだし、一気に雲中に消えて行った。
まるで、「本日の鳥海山は終わりです。」と、幕でも降りたような感じを受けた。
下山後、登山口入口の小屋で下山事項の記載をし、鉾立駐車場に到着すると、一人おろおろとした感じのおばあさんが「一人行動の歳行った女性ですが、見ませんでしたか。」と、話しかけてきた。もしかして、山姥かなと思い、カメラの映像を見せると「そうです。」という。同じ登山仲間で、独り意気揚々と登って行って、なかなか帰って来ないので心配だと言う。山姥は、たしか新山山頂で携帯電話を持っていたのを思いだし、「電話番号が分かるなら、電話してみましょう。」と言うと、分かると言うので直ぐさま電話してみた。
「ハイ、サイトウです。」と元気な声が返って来て、間もなく登山口到着との回答を得た。
待っていた相棒の山姥も安心した様であった。
今回、月山での失態からの復活第1戦。新規に登山スタイルを考え直し、実行してみた感想は、楽しい登山だったと感じた事です。やはり登山は、楽しくなければ行けないものなんだと、改めて感じた次第です。今後も、このスタイルを継続し、楽しい登山を続けます。
今回は、本当に山の神様ありがとうございました。
ちなみに、例の救難ヘリは、今年の7月に遭難した方の御遺体が見つかり、搬送するためのものでした。ご冥福をお祈りいたします。
フォトギャラリー:174枚
あの歳で、この体力。山姥、恐るべし。
山姥こと、イトウさん。お元気ですか?
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
| 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
| ライター | カップ | ||||
| 【その他】 AMラジオ、携帯トイレ | |||||




