行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
白石スキー場駐車場に数百台駐車できる。
この登山記録の行程
白石スキー場(6:12)・・コガ沢コース入口(6:31)・・【休10分】・・コガ沢渡渉点(8:11)【休10分】・・大日向(9:17)・・水引入道山頂(9:47)【休10分】・・水引平(10:13)・・屏風岳分岐点(10:57)【休10分】・・南屏風岳(11:28)【休10分】・・不忘山山頂(12:44)【休20分】・・【休10分】・・白石スキー場(14:49)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
不忘山の6月第一週は花好きにとってははずせない。ハクサンコザクラやハクサンイチゲが、それこそ見事に咲く時期だからである。私もこれまで何回か登っているが、その時々に素晴らしい風景に出会っている。見頃はわずか数日なので、日を選ぶのは難しいが、花に種類によってわずかに時期がずれるので、期待とは違った楽しみを見つけることもできる。
今日は天候がよい。美しい青空である。カメラは買ったばかりのNEX6.。操作の仕方に慣れていないため、多少の不安があるが、天候に恵まれ、良い写真が撮れそうである。
白石スキー場を6時12分に出発する。ゲレンデを上り、リフトの降り場を右手に、さらにゲレンデを上ると右手の森の当りに入口が見えてくる。ここからミズナラとブナの間を行って、コガ沢に向かって下る。しばらく下ると水辺に出る。ここでブナとミズナラの大木を見て、登りに入る。急な登りと下りを何度か繰り返すと、水引入道がしだいに近くなってくる。
爽快なブナ林を行き、水場を越えると急な下りとなり、十数メートル降りてコガ沢の支流に当たる。崖をトラバースすると、コガ沢渡渉点を見下ろすようになり、鎖を伝って渡渉点に降りた。川幅はそれほど広くなく、増水もしていないので、軽く跳んで対岸に渡る。時計は8時11分を指している。
ここから先は急な登りが続く。ブナの中を縫って高度を上げる。対岸には不忘山の姿が大きくなる。急登を約50分。突然目の前が開け、大日向に出る。目の前に南屏風岳が壁のように広がっている。残雪の筋と、ブナの新緑のコントラストが見事である。ザレた急斜面にはミヤマキンバイが咲き、岩場に突き当たるとハクサンイチゲの白が目に入る。その周囲には、コケモモや
イワウメが数輪、ひっそりと咲いている。
水引入道山頂には9時47分に着く。大日向での写真撮影に、思ったおりも時間がかかってしまったようだ。頂上では10分ほど休み、不忘山、南屏風岳、屏風岳と連なる稜線を眺める。爆裂火口の豪快な眺めだ。屏風岳の向かいには後烏帽子岳が鎮座し、両峰の間には北蔵王から二口山塊の山々が顔を覗かせている。
山頂からいったん下って水引平に降り、池塘を左に見ながら急斜面を登り返す。登山道にはミツバオウレン、コイワカガミ、チングルマが咲き、まさに今が花の季節であることを実感する。急斜面の登りは辛いが、ミネザクラが疲れを癒やしてくれる。
10時57分に屏風岳の分岐点に出る。ここで登りから解放され、南屏風岳へと続くなだらかな稜線歩きが始まる。右手には山形方面の景色が開ける。周囲はミネカエデやミネザクラ、ハイマツの低木で、見晴らしが良い。アオモリトドマツの矮小林を超えて、11時28分に南屏風岳の山頂についた。ミネズオウの清楚な花が迎えてくれた。
ここから不忘山までは花の道である。いつものように、ハクサンイチゲやユキワリコザクラの写真を撮りながらゆっくりと歩いていく。青空の手前に不忘山の尖った山頂が大きくなり、岩場をよじ登って稜線に出る。ここから山頂まではわずかの距離である。南屏風岳、屏風岳、後烏帽子岳、水引入道がぐるりと見回せる。
12時44分に山頂に着き、20分程休んでから下山する。白石スキー場に下る道は、あいかわらず抉れていて歩きにくい。下りに下ってカラマツの林に入り、沢を渡って平坦な場所に出る。ここから不忘山がよく見える。さらに歩いてミズナラの林を行くと、白石女子高の山小屋跡に飛び出る。ここから白石スキー場までは、もうわずかである。14時49分に駐車場に戻った。
みんなのコメント