行程・コース
天候
曇り時々晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
10月1日 網張温泉スキー場駐車場にて車中泊
10月2日 網張温泉スキー場登山口から入山
この登山記録の行程
網張温泉(5:37)…犬倉山(7:17)…姥倉分岐(8:29)…黒倉山(8:51~8:56)…切通し(9:09)…(鬼ヶ城)…不動平避難小屋(11:07)…岩手山山頂(11:45)…(御鉢回り)…不動平避難小屋(12:28~12:52)…(お花畑)…切通し(14:21)…姥倉分岐(14:48~14:58)…犬倉分岐(15:47)…網張温泉(16:43)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
これまでの岩手山は、焼走りコースしか経験無く、以前から、鬼ヶ城を越えてみたいと思っていた矢先、子連れ百名山のunchikutareoさん御一行に先を越され、羨ましさで、休日と天候の条件が合えば即実行と考え、この日に決行する。
前日、10月1日の夜、網張温泉スキー場駐車場に到着、車中泊にて10月2日に日が変わる。
日の出前の何とも清々しい朝を迎える。曇り空だが雲はかなり高い。近傍の山々は綺麗に見渡せる。
絶好の登山日和である。早々に食事を摂り、日の出と共に出発する。
計画当初から、リフトは使用せず、ひたすらスキーコースの急登から始まる。
今回も、50分の行動、10分の休憩を基本とした。
7時前に山頂のリフト駅を越え、犬倉山へと足を進める。山頂からは、秋田駒が間近に見える。
犬倉山を後にし、水場に立ち寄り、力水を受ける。少し癖のある水だが、帰りにお持ち帰りとする。
姥倉分岐の少し下で休憩を取っていると、荒々しく息をする若者がひとり上がってきた。若者に「ひとり?」と聞くと、「まだ居ます。」と返してきた。聞くと会社のレクレーションだと言う。
リフトを降りた後、若さにものを言わせ、飛ばして来たようである。
リフト利用とは言え、ハードなコースを選ぶとは、余程山好きの社長さんだなと、興味津々で待っていると、何と中年女性ではないか。こんな会社に入ったら楽しいかもと、少々思ってしまった。このグループとは、最後の方まで、抜きつ抜かれつを続ける事となる。
休憩中のこのグループを後に、先行で出発し、緩やかな登山道を描く黒倉山を目指した。目の前である。
黒倉山山頂では、火山性ガスが至る所で吹き出している。力強く生きている山を感じる。
360度の景観は絶景であり、ここから見る鬼ヶ城は格別にいい。下を見降ろすと大地獄谷が見渡せる。黒倉山を降り、いよいよ鬼ヶ城に取り掛かる。左は絶壁、右は紅葉と沢。岩場を登っては降り、登っては降りの繰り返しで、手足を使い、何とも楽しい。溶岩で出来た岩場は足場良く、グリップが良い。全長約2キロの鬼ヶ城を堪能し、不動平避難小屋に到着する。頂上まであと僅か。小屋内部を少し見て、山頂への登りに取り掛かる。登りの分岐、ここで選択、左はザラメ坂、右は普通の坂。当然、トレーニングとなれば左のザラメ坂を選択する。歩き方を知らなければ、体力と時間を浪費するだけだが、手慣れたもので、スイスイ上がる。あっという間にお鉢到着である。
お鉢へ上がると、白髪頭の一人の老人男性が「ここ登れるんですね。」と、話しかけてきた。東京から来たそうであり、ご夫婦と息子さんで東北の山を登りまくりに来たと言う。ご夫婦は二人合わせて150歳、いやはや元気である。岩手山の前に、栗駒山、鳥海山を登って来たそうであり、明日は岩木山、明後日は八甲田山、その後は森吉山、秋田駒と計画していると言う。山、温泉、山、温泉を堪能しに来たそうである。72歳の奥方は昨年、早池峰山で足を骨折したと言い、息子さんがサポートしてくれるおかげで登っていると言う。周囲に見える山の名前を教えたり、旅の話をしたりで山頂まで同行した。
山頂で、3名と別れ、一人お鉢周りをし、不動平の休憩場所で食事休憩を摂る事とした。定番のカレーヌードルとお結び1個を食べ、しばしの休憩を取る。
不動平を後にし、お花畑への長い下りを降り、木道に出ると視界が開けた。下から見上げる鬼ヶ城のど迫力は素晴らしい。断崖の木々は紅葉し、想像以上の景観が堪能できる。写真では画質が悪く、分かりにくいが、現物は見ごたえあり。
お花畑を越えると、硫黄臭がしてくる。右手の沢は、湯の花で底が白くなっており、温泉が沢に流れ込んでいるのである。少し進むと、紅葉色づく大地獄谷に到着した。
大地獄谷で休憩を取り、黒倉山を見るとやはり朝日連峰の小朝日岳と見た目が重なってしまう。好みの景観である。休憩後の切通しへの登り返しはunchikuさんの情報の通り、大したものではなく、一気に踏破する。
切通しから先は、風も無く、照り返しと合わせ、かなりの暑さを感じた。姥倉分岐での休憩時点で残保有水量200cc、水場までおよそ40分位か。危機感を持ちつつも姥倉分岐から20分で水場に到着、3リットル補給し、帰路に就く。
当然というか、リフトを使用しないのは自分だけのようであり、スキーコースをひとり下る。日も翳りだした16時43分、網張温泉リフト乗り場到着、無事下山した。
久々の平坦距離20キロ超えのロングコースであったが、バリエーションや景観が楽しめたコースだったと感じた。網張コース、お気に入りになりました。
しかし、unchikutareoさんの子供たちの実力恐るべし。将来が楽しみと感じました。
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夜明け前の東根山方向の雲海
早池峰山方向
リフト乗り場の案内図
リフト乗り場横の登山道、最初の坂
早池峰山
犬倉山
犬倉山山頂
姥倉分岐
岩手山山頂、まだ遠し。鬼ヶ城の全容
黒倉山山頂では、至る所から火山性ガスが噴出。眺望良好。
黒倉山から大地獄谷を見下ろす。
切通しから見た黒倉山。小朝日岳に似た感じ。
鬼ヶ城に進入
見事な断崖を見せる。
岩手山山頂も間近に見えてくる。
岩手山も段々間近に
早池峰山
焼石連峰方向
和賀岳方向、右奥に鳥海山
秋田駒方向
三ツ石山方向
八幡平方向、ずっと奥に岩木山の頭が見える
八甲田方向、右に戸来岳
鬼ヶ城を踏破
不動平非難小屋
姫神山、今日は岩手三山が見られた。
後ろの、ご老体と山頂まで同行
お花畑の木道
小朝日岳ではなく、黒倉山
湯の花で沢が白くなっている。硫黄臭もあり。
お花畑から見る鬼ヶ城、壮観です。
大地獄谷の紅葉
白玉の実が沢山
大地獄谷、このグループとここでお別れ
この辺りから気温が急上昇、汗だらだら
姥倉分岐、時間無く、姥倉山行けず
水のお持ち帰り3リットル補給、頭の中は焼酎のお湯割り
日が翳り、犬倉山の紅葉が冴える
網張温泉到着、下山
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
| 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
| GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター | クッカー | |
| 【その他】 AMラジオ、携帯トイレ | |||||




