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阿蘇 赤谷ダイレクト尾根

阿蘇赤谷( 九州・沖縄)

パーティ: 2人 (よおいち さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

はれ

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

⇒仙酔峡P8:00 8:30~第1の滝10:20~ダイレクト尾根~稜線14:00~仙酔尾根~仙酔峡P15:30

コース

登山記録

行動記録・感想・メモ

「あ”ー腕の力が入らない。」筋力不足を痛感。初めてバイルを握ったが、残存握力が枯渇!!ハーネスをつけた関門辺りからアイスミックスの難しい壁を張り継いでいるうちに鍛えていないよおいちの腕は早くも限界。氷壁にピックが1回で打ちこめない。両足はアイゼンの前爪だけで立っている。脹脛が震える「あー俺、落ちるカモ」と...あ..落ちた。もちろん上で岳さんが確保してくれているのだけれど。その後なんとかバテバテで登り切った。でもまだまだ先は長い。
 ここは阿蘇、仙酔峡からバカ尾根の先の谷を上ってきた。赤谷と言うらしい。以前岳さんに「阿蘇の根子とか岩とか行ってみたい」(根子岳の縦走は九州では有名だったが昨年の地震でルートが崩壊)とかいう事を言っていた自分を思い出し心の中で「なんてこと言ってたんだ俺はっ!」。しかし後悔する余裕はなかった。
ここは九州では数少ないアイスクライミングが可能なところで、それもこの時期の寒波の後にしかできないとの事だ。
そんなこと知らずに肉体的にも心の準備もおそらく不十分だった。その後、尾根の取付まで行くのに更に靴底やアイゼンの他に なにかしらが激しく消耗していった。でも引き返せない。ここまでの行程は氷や中途半端に凍っている崩れそうな岩肌で、降下にはロープを使用し相当の慎重さが要求され登りと以上の時間を要すると想像された。「引き返せない!もう登るしかない」チョットだけ見上げたが先は上が見えない。「まだまだあるじゃん(´;ω;`)」そのあとも、岳さんを何度もまたせ、藪を漕ぎ(体力的に)ぼろぼろになりながら永遠に続くかと思われた尾根を上ってゆくと岩の前で岳さんが待っていた。「これが有名な腰掛岩、これから3mぐらい上ると稜線だよ」えっ!つまりもうすぐてっぺん!。岳さんが先行し、続いてよおいちも腰掛岩に腰掛上の岩に取りつきアイゼンの前爪を岩肌に掛ける。両足で立ち上がるが、今度は手掛かりが無い。手で岩をなでるがどこにもつかむ場所ない。
今アイゼンの前爪だけで岩にへばりついている。ふくらはぎが震えだす。もう足がもたない。また落ちた。確保していた岳さんに叱咤されたが、一旦腰掛岩までおりて左側からトライ。左手をハイ松の根っこに指をいれ右の手のひらで岩に押し付けも、左足をもう一歩上げることができた。
なんなく越えられた。不思議だ。
てっぺんからは鷲ヶ峰や阿蘇の町の真っ白な雪景色。達成感が半端無い。この時点で15:00前なのでかなり遅い。
くたくたくたでバカ尾根を下って車に戻ったのは16:45頃だった。今回の(よおいちにとっての)ドタバタ山行を振り返ると、やっぱりこう思う「今度はしっかり準備して、行ってみたいゾ!ダイレクト尾根」

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