北アルプス・穂高の山に今年も雪形「徳沢の娘」が現われた!
写真=昆野安彦(徳沢の娘)、文=編集部
小梨平をベースに上高地周辺の自然観察をライフワークにしているフリーナチュラリストの昆野安彦さんから「穂高岳の雪形」の便りが届いた。徳沢のキャンプ場から見ることのできるこの雪形は昆野さんが名付け親の「徳沢の娘」で、山と溪谷オンライン2021年5月28日公開のニュース記事で紹介した雪形だ。
小梨平に滞在する昆野さんは、「今年の上高地は例年より季節の進行が2週間ほど早く、徳沢でもすでにニリンソウは見頃を迎えています。徳沢の娘の雪形も例年より早く見頃を迎えましたが、あと10日ほどは見頃の状態が続くと思います」と話す。これから徳沢や横尾に出かける登山者のみなさんは、穂高の山肌に現われる雪形を探してみてはいかがだろうか。
ちなみに「〜娘」と名前の付く雪形の代表格は中央アルプス宝剣岳の島田娘ノ頭付近に現われる「島田娘」と、その左に出現する「種まき爺(別称:盆踊り娘)」で、こちらの雪形は早くも4月中旬に現われたと、伊那経済新聞が4月17日付けの記事で紹介しているのでご一読を。
残雪の季節、雪と岩稜とが織りなすさまざまな模様が私たちの目を楽しませてくれる。あなたが歩く眼前の山肌にも、「新たな雪形」がもしかしたら見つかるかもしれない。