初夏に登りたい! ワンデイで楽しめる残雪百名山

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初夏は残雪登山が楽しい季節。日帰りで登れる残雪の百名山を紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、イメージ写真=残雪期の月山(写真=masapさん)

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残雪シーズン、日帰りでも百名山に登れる

大型連休など、遠出する機会が多い初夏。日本アルプスなどの高山や豪雪地帯の山は残雪登山が楽しいシーズンだ。休みを活用して山を縦走する楽しみもあるが、軽い装備で登れるワンデイの百名山登山はいかがだろうか。ロープウェイやバスなどで標高を稼げる山なら、比較的短時間で山頂に立てる。また、充実感を求める健脚者には、日帰りで挑めるロングコースもある。スケジュールや体力に合わせて、雪解けの百名山へ出かけよう。

 

月山(がっさん/山形県/1984m)。GWにオープンするスキー場から山頂へ

出羽三山の主峰であり、山岳信仰の山として長い歴史をもつ月山。複数のピークをもつ複式火山で、緩やかな優美な姿から臥牛山(がぎゅうさん)とか犂牛山(くろうしやま)ともいわれる。豪雪地帯の山とあって、雪山登山のシーズンインは大型連休だ。

この時期によく登られているのは南側の姥沢(うばさわ)にある月山スキー場からの往復コース。1kmの月山ペアリフトで高度を稼ぐと標高1500mからスタートできる。広い雪の斜面を登って姥ヶ岳で稜線に出ると、大きな月山のピークが目前に横たわる。朝日連峰、鳥海山(ちょうかいさん)などの大展望を楽しみながら月山山頂をめざす。晴れれば入山者が多いが、天気がわるく視界が利かないときは広大な雪の斜面で迷いやすいので注意しよう。

姥ヶ岳をめざす(写真=masapさん
山頂から鳥海山を遠望する(写真=51さん

行程・コース

最適日数:日帰り 5時間35分
総歩行距離:約8,400m /上り標高:609m 下り標高:960m
行程:リフト上駅(08:00)・・・金姥(08:40)・・・牛首(09:25)・・・月山(10:45)・・・牛首(11:45)・・・リフト分岐(12:10)・・・リフト下駅(13:30)・・・姥沢口(13:40)※コースタイムは無雪期の参考値です
高低図

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