北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

昭和大学北岳診療部が、診療活動を通して気がついたことを、「北岳健全登山10則」としてまとめました。

朝夕の気温がぐっと低くなり、また葉も色付き始め稜線は秋模様です。(2013.08.28 南アルプス市 北岳山荘 )
朝夕の気温がぐっと低くなり、また葉も色付き始め稜線は秋模様です。(2013.08.28 南アルプス市 北岳山荘 )
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天気・気温

08/06(火) 09:00現在、小雨。気温11℃。6時の気温10℃。
甲府市の天気予報
明日
30℃
14℃
明後日
晴のち曇
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 12:00発表
松本市の天気予報
明日
29℃
11℃
明後日
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

天候の不安定な日が続いていますが、晴れた朝に雲海登る美しい朝日を見ることができました。
高山植物の開花状況は;
ミヤマムラサキ、 シナノキンバイ シナノキンバイソウ 、ミネズオウ、 ミヤマキンポウゲ ミヤマキンポウゲ ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ 、ウラジロキンバイ、アオノ ツガザクラ ツガザクラ 、ミヤマタネツケバナ →満開過ぎ
ミヤマハナシノブ、イワツメクサ、 イブキトラノオ イブキトラノオ 、タカネ グンナイフウロ グンナイフウロ 、ムカゴユキノシタ、イブキジャコウソウ、タカネヤハズハハコ、ハハコヨモギ、タカネイブキボウフウ、タカネツメクサ、 ハクサンフウロ ハクサンフウロ 、キンロバイ、タカネコウリンカ、ミヤママンネングサ、タカネ ナデシコ カワラナデシコ 、ヒメコゴメグサ、シコタンハコベ、ミヤマコウゾリナ、イワギキョウ、チシマギキョウ、ホソバ トリカブト ヤマトリカブト 、キタダケ トリカブト ヤマトリカブト 、ヤツガタケタンポポ、ミネ ウスユキソウ ウスユキソウ 、シラネヒゴタイ、 ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ  →満開
となっています。

登山道の状況

広河原~白根御池小屋~肩の小屋~北岳山頂間は異常ありません。
広河原~二俣間も異常ありません。
二俣~肩の小屋間も異常ありません。
二俣~八本歯のコル間は残雪あり、要軽アイゼン。落石注意。
※30~200m滑り落ちる方もいます。
※上部は急勾配で、登山道は部分的に雪の下です。
※登下山で雪上歩行が不安な方は、通行を避けてください。
※おおむね夏道が出ていますが、雪渓を横切る箇所が3箇所ほど残っています。
八本歯のコル~吊り尾根分岐点は異常ありません。
トラバース分岐点~トラバース道~北岳山荘も異常ありません。
北岳山荘~吊り尾根分岐点~北岳山頂も異常ありません。
北岳山荘~間ノ岳、異常ありません(強風多し)。
間ノ岳~両俣小屋、異常ありません(要熊鈴)。
両俣小屋~仙丈岳には、若干倒木があります。
北岳山頂~両俣小屋は、稜線上は問題なし。
中白根沢の頭からの下りは足元悪し。
左俣大滝~両俣小屋間は渡渉箇所が多く、大雨の後は増水するため、通行を避けて下さい。要熊鈴。初めての方、慣れていない方は、通行を避けてください。
左俣大滝~両俣小屋間は渡渉多し(コース不明瞭)。

その他登山道の情報は、広河原インフォメーションセンター(TEL090-2673-2406)、あるいは各山小屋にお問い合わせください

登山装備

霧雨の朝は寒いです。防寒具をしっかりご用意下さい。

注意点

目的地にはなるべく早く到着しましょう。山の原則は「早出早着」です。目標は15:00くらいです。

●林道について 今日現在開通しています。問い合わせは以下まで
・南アルプス山岳交通適正化協議会(事務局 山梨県観光部観光資源課 電話055-223-1576) http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html
・山梨県中北林務環境事務所治山林道課 (電話 0551-23-3864) http://www.pref.yamanashi.jp/chisan/index.html
・山梨交通 http://yamanashikotsu.co.jp/

●南アルプス登山バス運行のお知らせ
「甲府駅・市営芦安駐車場~夜叉神峠登山口・広河原線」「奈良田~広河原線」は6/25(火)~11/9(土)運行。期間・曜日により運行ダイヤが異なりますのでご注意ください。
詳しくはこちら http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2013hirogawara.htm
山梨交通バス事業部業務課(電話055-223-0821)

お知らせ

お気をつけてお越しください。お待ちしております。
北岳山荘は定員150名です。9人以下のパーティーは予約不要です。
概ね10人以上の団体様については、1~2日前にご連絡頂けると助かります。(北岳山荘直通電話 090-4529-4947)

今シーズンは梅雨明け後も天候が不安定なため、昨年より登山客が少ない状況ですが、大樺沢の雪融けも進み、週末は混雑する見込みです。安全登山のため、土曜日の宿泊を変更できる方については、ご協力をお願いいたします(熱気と混雑により、宿泊できますが眠れない状況となります)。
・宿泊者の多い日の予想は、
8/9(金)250名
8/10(土)250名
8/11(日)150名
ほか、日曜日、平日については定員(150名)以下の予想です。

食事の提供時間は朝食05:00、夕食17:30からです。
毎回54人の到着申込順となります。混雑状況により変動します。

北岳診療所開設中
昭和大学医学部北岳診療部の皆さんが活躍しています。8月17日まで開設予定です。
昭和大学北岳診療部では北岳における診療活動を通して気がついたことで、皆様が北岳に安全に登山・下山されるための項目をまとめました。
「北岳健全登山10則」
・十分に睡眠をとって登山に臨む。
・発熱がある時には、原因が何であれ無理をせず山行をとりやめる。
・間食は、アメ・チョコレート・ビスケットなど栄養価が高いものを摂る。
・水分は出来るだけ頻繁かつ大量に摂る。
・登山靴やザックの微調整にも細心の注意をほどこす。
・出来るだけ1時間ごとに休憩を取り、食べたり飲んだりする。
・疲労の度合いが高い場合は、高山病になりやすいことを頭に入れておく。
・高山病にならないために、到着後すぐにアルコールを摂取しない。
・宿泊地に到着後はすぐに着替えをすること。
・宿泊地に到着してすぐに寝ると高山病の症状を悪化させるので、到着してしばらくは会話をしたり付近を歩き回ってある程度高山に体を慣らしてから休むこと。
より詳しい情報を知りたい方はhttp://www.geocities.jp/kitadake_clinic/を参照してください。
上記の項目を頭に入れて、登山を健康に楽しんでください。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

山梨県 静岡県 / 赤石山脈北部

間ノ岳 標高 3,190m

 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

ユーザーの登山記録から