北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

天候の急変と、大樺沢の落石に要注意。天候によっては下山できない場合もありますので、ゆとりある日程でお越しください。

稜線からの北岳山荘と間ノ岳。晴れた日には素晴らしい展望が広がっています(2015.07.31 南アルプス市 北岳山荘 )
稜線からの北岳山荘と間ノ岳。晴れた日には素晴らしい展望が広がっています(2015.07.31 南アルプス市 北岳山荘 )
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天気・気温

07/02(木) 9:00 晴れ 気温+12℃、最低気温+5℃
風向: 西 中風、視程: 全方位良好
日の出:4:30頃、日没19:00頃
甲府市の天気予報
明日
30℃
14℃
明後日
曇時々晴
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
晴時々曇
29℃
11℃
明後日
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月4日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

7月1日(水)は、連続雨量による悪天候のため、南アルプス林道、公園線ともに通行止めになりました。
山荘の宿泊者も小屋から出られないほどの暴風雨で、連泊後に、翌日下山。
事前に天気予報を調べ、ゆとりある日程でお越しください。

■ 高山植物情報
ヤマオダマキ ヤマオダマキ ツガザクラ ツガザクラ 、コ イワカガミ イワカガミ 、ミヤマムラサキ(いつもより2~3週間早い開花)

【この他開花が確認された植物】
ミネズオウ、タイツリオウギ、キバナ シャクナゲ シャクナゲ 、ミヤママンネングサ、 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ 、ミヤマシオガマ、 キバナノコマノツメ キバナノコマノツメ イワベンケイ イワベンケイ 、チシマアマナ、 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ 、ウラシマツツジ、イワウメ、シコタンソウ、ミヤマハタザオ、 ミヤマキンポウゲ ミヤマキンポウゲ 、シロウマオウギ、シロウマナズナ、タカネヤハズハハコ、ミヤマアワガエリ

登山道の状況

大樺沢最上部で崩れが進んでいます。
このため、雨天時は、大樺沢の通行はおすすめできません。
バットレスからも頻繁に落石があります。

■二俣~八本歯のコル間
上部二俣に30m程度の雪渓トラバースがあります(軽アイゼンが必要です)。
また、落石にも充分注意してください。
※雨天時、濃霧時は、通行を避けてください。

■トラバース分岐点~トラバース道~北岳山荘
1箇所残雪がありますが、特に異常な箇所は報告されていません。

■両俣左俣コース
増水及びコース不明瞭のため、沢歩きに慣れていない方は通行不可。

上記以外は、特に異常はありませんが、浮き石、雨天時のスリップ等に注意してください。

詳しい登山道の状況は、広河原インフォメーション・センター(090-2673-2406 ※6/15より開通)、または各山小屋にお問い合わせください。

注意点

■林道について
戸台~北沢峠・・・開通しています
夜叉神~広河原、広河原~奈良田、広河原~北沢峠・・・開通しています

【問い合わせ先】
南アルプス山岳交通適正化協議会(事務局:山梨県観光部観光資源課 TEL055-223-1576)
http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html

山梨県中北林務環境事務所治山林道課(TEL0551-23-3864)
http://www.pref.yamanashi.jp/chisan/index.html

山梨交通
http://yamanashikotsu.co.jp/

伊那市営バス
http://www.city.ina.nagano.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

今年は乾燥室を新設し、部屋の準備もほぼ整いましたので、皆さまのお越しをお待ちしております。

北岳山荘の宿泊者予想数(9人以下のパーティーは予約不要です) ※150名定員です
天候が良ければ週末に大混雑する見込みです。安全登山のため、土曜日の宿泊を変更できる方については、ご協力をお願いいたします(熱気と混雑により、宿泊できますが眠れない状況となります)。
        予想数(名)  昨年同週末実績(名)
 7月 4日(土)  120          53
 7月11日(土)  150          65(2年前 225)
 7月18日(土)  300          134
 7月19日(土)  200          129
 7月20日(土)  150          79
 7月25日(土)  300          262
このほかの日曜日、平日については定員(150名)以下の予想です。
北岳診療所の今年度開設は7月中旬からです。
各山小屋は、25日の林道開通に合わせ開業。

北岳山荘は「予約不要」です。
予約の電話の対応のため、救助要請等重要な連絡がスムーズに行かなくなる恐れがあるため、10名未満のパーティーのお客様は予約の電話をしないようご協力お願いします。
概ね10人以上の団体様については、1、2日前にご連絡頂けると助かります。
TEL090-4529-4947(北岳山荘直通) ※電話の開通は、6/15頃となる見込みです。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

山梨県 静岡県 / 赤石山脈北部

間ノ岳 標高 3,190m

 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

ユーザーの登山記録から