化繊インサレーションの名作が復活! 最高の保温性が、ついに軽さも手に入れた/パタゴニア「メンズ・DASパーカ」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2021年1月号で紹介した、パタゴニアから発売の「DASパーカ」は、長い歴史を持つ、化繊インサレーションの名作。高い保温性と軽さを実現して4年ぶりに復活したという。気になるその着心地とは?
文=吉澤英晃、写真=中村英史
パタゴニアの「DASパーカ」は、長い歴史を持つ名作だ。1992年から2016年までリリースされ続け、今年4年ぶりに復活した。名前の由来は、外気の冷えを遮断する空気の層「デッドエアスペース」の頭文字。クライミングシーンを意識したビレイ用パーカとしてデザインされたモデルであると同時に、同社がラインナップする化繊インサレーションのなかで、最も暖かいジャケットにも位置づけられている。
しかし以前までは重量がネックだった。そこで、体積の90%以上に空気を含む断熱素材エアロゲルを一本一本の繊維に練り込んだ、プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコを中綿に新たに採用。これにより綿量を減らしても高い保温性をキープできるようになり、Mサイズで556gという軽さを実現した。
発売に先駆けてサンプルをテストしてきたアルパインクライマーの横山勝丘氏に話を聞くと「温かさは以前と同じくらいで、躊躇なく山に持っていきたいと思える重さに仕上がっている」と評価は上々。「生地がしなやかになり着心地もよくなった」とも太鼓判を押す。
濡れても保温性が著しく低下しない化繊綿の特長を持つDASパーカは、軽さを手に入れたことでクライミングシーンだけでなく、雪山登山でも活躍する。生地が破けても中綿が一気に飛び出さないので、いい意味で雑に扱える点も魅力的なアドバンテージだ。
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。
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