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ライター根津貴央さんに聞いた、パタゴニアの最新ハイキングパンツの魅力

Yamakei Online Special Contents
道具・装備 2018年06月27日

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アメリカの「パシフィック・クレスト・トレイル」を皮切りに、国内外のロングディスタンスハイキング(以下、「ロングハイキング」)や、ファストパッキングの楽しみ方を自ら体験し、様々なメディアで発表しているライターの根津貴央さん。
「シンプルで汎用性の高いものが好み」「山でも街でも使えるものを選ぶ」という用具観を持つ根津さんに、今季パタゴニアから発売された3種類のハイキングパンツについて、その印象を伺った。

協力=パタゴニア日本支社
 

 

―― まず根津さんご自身について。「ロングハイキング」には、どんな形で興味を深めていったのですか?

僕は学生時代を静岡で過ごし、学生時代からキャンプやアウトドアっぽいことをやっていました。富士山が近いですから、夏には仲間と富士山に登ったりしてました。当時は山の常識とか、用具の知識とかはなく、ノリで登ってました。

卒業して広告の会社に就いて、転勤で名古屋に1年半ほど住みました。フィールドが近いので、岐阜の各務ヶ原アルプスを登ったり、東海自然歩道を歩いたりして、気づいたら毎週のように山に行ってました。

平日のハードな仕事では、成果や成長を求められている中で、週末の登山でも成長すべきなのか? 山のレベルも上げるべきか!? って考えるようになりました。でも自分は楽しいから山を歩くのであって、登山で成長を求めたり、レベルを上げたりしたいわけじゃないな、と。

そんな頃、「ロングトレイル」という言葉を知り、アメリカのロングトレイルって楽しそうだなと興味がわいてきました。勤務地が東京になって、ちょうど「ハイカーズデポ」もできて、土屋さんやそこに集まる人達にいろいろ聞いて、刺激をもらいました。

2012年、憧れのロングトレイル「PCT」を歩く

僕の中で広告の仕事は「興味を持っていない人にも、魅力に気づいてもらうこと」と捉えてました。そこで僕の視点で「ロングハイキング」を書いて、人に伝えていく仕事ができそうだなと考え始めました。

十年以上広告の仕事を経験し、考えるところがあって、会社を辞めるタイミングが重なり、2012年に「パシフィック・クレスト・トレイル(以下、PCT *)」を歩きました。

その後、「アパラチアン・トレイル」を歩いたり、トレイルランナーの石川弘樹さんとファストパッキング的なことをやってみたり。2013年以降、フリーランスのライターとして、自分で体験したことをメディアに発表しています。

* アメリカ合衆国を南北に縦断する、4200km以上にもおよぶロングトレイル

GHTプロジェクトのメンバーと。2014年から、毎年約1ヶ月を、GHTの踏査に充てている

2014年からは、山岳ガイドの根本秀嗣さん、写真家の飯坂大さんと3人で、毎年「グレート・ヒマラヤ・トレイル(以下、GHT)踏査プロジェクト」を行うようになり、これも雑誌や報告会で発表しています。

また、海外だけじゃなく、「日本でもできるロングハイキング」「日本ならではのロングトレイルの楽しみ方」という視点で、奥津軽とか富士講とか秋葉街道とか、歴史的に文化的に興味のあるところを調べてはルートをつないで歩いていて、主にトレイルカルチャーウェブマガジン「TRAILS」に発表しています。

 

―― そんな根津さんの「ロングハイキング」のウェアやギアへのこだわり、どういうのが好みとか、選ぶ基準とかはありますか?

「ロングハイキング」では、荷物を極力減らし、軽量化を図ります。そのため、ひとつで複数の役割を担えるアイテムを愛用しています。僕は「山シャツ」をよく着るのですが、長袖で、袖をまくるとボタンで留められるようなものだと、一枚で長袖と半袖の両方の使い方ができますよね。

ロングハイキングは街と里山をつないで歩きますが、時には、街を歩くことの方が多かったりもします。標高の高いシビアな山には行かないので、持っていくものは少なく、街でも違和感のないデザイン、シンプルなアイテムを選んで使っています。

 

―― ロングハイキングに必ず持っていくものとか、お気に入りのアイテムはありますか?

例えばこのサンダルは、普段からよく履いていますし、GHTにも持っていきます。登山用のブーツは、ごつくて街を歩くには大げさです。山歩きを終えてリラックスするときにも履け、街でお店に入るときも履けるこのサンダルを重宝しています。

それから、デザイン面だけでなく、「構造や考え方がシンプルなもの」が好きなので、例えば、テント泊用のマットは「クローズドセル」と呼ばれるタイプを使います。膨らましたり、空気を抜いたりする必要がなくて、広げたらすぐ寝られるし、たたんですぐに出発できます。そういう視点でギア選びをすることが多いですね。

山でも街でも使え、シンプルで汎用性の高いアイテムを好んで使う

 

―― 今回、パタゴニアのハイキングパンツを穿いてもらいました。「パタゴニア」には、どんな印象を持っていますか?

「パタゴニア」というブランドについては、商品の価格が高いというイメージを持たれる方が多いですが、環境意識が高く、ロゴが控えめで、商品のデザインも、商品に対する考え方もシンプル、という印象を持っています。

「バギーズ」という、ロングセラーのショートパンツがありますが、シンプルでどんなシーンでも使いやすくて、愛用しています。今回のパンツもリサイクル素材を積極的に使用しているところが他社とは異なる点ですよね。

 

―― 実際にハイキングで穿いてもらった「ストーニークロフト・パンツ」については、どんな使用感でしたか?

「ストーニークロフト・パンツ」は、薄すぎず厚すぎず、適度な厚みでストレッチがすごく効いているトレッキングパンツです。デザインはとてもシンプルで、好みのタイプです。

昨日は、GHTプロジェクトのハイキングイベントで、一日中、穿いていました。藪っぽい、道なき道のようなところも歩いたのですが、擦れや引っかかりにも強く、もちろん破れたりもしなかった。

 

GHTプロジェクトのハイキングイベントで、新しいハイキングパンツを試した

 

右腿にはジッパー付きのポケットがあり、薄いもの、ちょっとしたものを入れておくのによいでしょう。生地がストレッチするので、スマートフォンも入ります。

前の左右のポケット、お尻の左右のポケットにもすべてジッパーが付いていて、入れたものを落とす心配がありませんでした。ただ、ストレッチする生地なので、ジッパーの開け閉めには慣れが必要ですね。

 

ストレッチ性の高いパンツ。すべてのポケットにはジッパーが付く

 

全体に細身で、かっこよく見えるシルエットです。また、生地はこのくらいの生地厚が、日本の山歩きにはちょうどいいのではないかと感じました。使うシーンを選ばないし、街も山も、オールマイティに使えるという印象です。

撥水処理もしてあって、草についた朝露、小雨程度の雨なら問題ないでしょう。ウエストの締まり具合を調整するベルトも、操作性が高く便利でした。

撥水性能の高さで小雨程度の雨は心配なし

ロングハイキングでは、山から降りて、街まで歩いてきます。お腹が空いたからお店に立ち寄って食事をするじゃないですか。そんな時に、格好を気にしてお店を選ぶのは面倒ですよね。

今日、GHTの報告会をさせてもらう「CAFE SHOZO」のような、こんな洒落たカフェに入ろうと思った時、膝部分の切り返しが派手なアルパインスタイルのパンツでは、いかにも「山の帰り」って感じですし、ちょっと浮いてしまいますよね。

シンプルなデザインで、チノパンのようにも見えて、違和感なくカフェにも入れるパンツって、なかなかないと思います。その点でも、この「ストーニークロフト・パンツ」は、私の志向に合っていると言えます。

 

おしゃれなカフェにも違和感なく入っていけるシンプルなデザイン

 

―― 一般の登山者に向けては、どういうシーン、どういう山行で使えそうですか?

例えば、パタゴニアの「バギーズ」のシリーズには、リラックスシルエットのロングパンツもあるのですが、生地感、細部の作りなどの面で、山で標高を上げて2000m、2500mの稜線ではちょっと不安を感じます。

その点、「ストーニークロフト・パンツ」であれば、ストレッチが効いて脚の上げ下げもスムーズ、生地も丈夫で、全く心配はありません。

見えにくい部分では、股にはガゼットと呼ばれるマチもあって、大きな脚の動きもスムーズで、高い山でも十分使える仕様になっています。これから夏山シーズンの日本の山でしたら、どんな場所でも問題なく使えると思います。

この一本があれば、夏山シーズンならどんな場所でも問題なく歩ける、と根津さん

 

―― パタゴニアのハイキングパンツのラインナップでは、ほかに「コージー・パイク・パンツ」「クアンダリー・パンツ」がありますが、印象はいかがですか?

「コージー・パイク・パンツ」は、立体裁断が特徴的で、細部がより専門的に作り込まれていて「トレッキングパンツ感」が強いです。

全体的に見ると「ストーニークロフト・パンツ」より、やや細身で、膝から下がテーパードされています。その分、裾にジッパーがあり、着脱がスムーズになり、ハイカットの登山靴に被せたりもできるでしょう。

 

コージー・パイク・パンツをチェック。裾のジッパーが特徴的

よりハードな山行で、岩稜歩きや、脚を大きく動かすようなテクニカルな登山に向いているように思います。とはいえ、パタゴニアのパンツなので、切り返しパターンなどはなく、全体にシンプルなデザインに仕上がっています。

「クアンダリー・パンツ」は、「コージー・パイク・パンツ」とは反対で、よりシンプルに、より街に寄ったシルエットで設計されています。「ストーニークロフト・パンツ」よりは、ゆったりめで、リラックスして穿けます。

 

クアンダリー・パンツはシンプルながら必要十分な仕様になっている

じゃあ、スペックが低いのかというと、穿いてみると、ストレッチは効いているし、撥水加工はされているし、山歩きでも十分使える仕様です。

右腿にはジッパー付きカーゴポケットが、さり気なく付いています。またベルトの代わりに内側の紐があるのですが、腰まわりがシンプルなのもいいですね。それに薄くてコンパクトになります。 登山でも、山帰りの着替えでも、重宝するパンツだと思います。

取材日:2018年6月10日
取材協力:1988 CAFE SHOZO(栃木県那須塩原市)
撮影:飯坂 大

 

今回紹介したアイテム

メンズ・ストーニークロフト・パンツ

価格: 12,000円(税別)
サイズ:28、30、31、32、33、34、35、36、38、40
※ウェストサイズのほか、レングスによって、レギュラー、ショートのモデルがある
カラー: 3色
重量: 346g

⇒詳しくはこちら!

※膝上で切り離せる「コンバーチブル」タイプもある
 

 

メンズ・コージー・パイク・パンツ

価格: 15,000円(税別)
サイズ:28、30、31、32、33、34、35、36、38、40
カラー: 3色
重量: 318g

⇒詳しくはこちら!

 

 

メンズ・クアンダリー・パンツ

価格: 12,000円(税別)
サイズ:28、30、31、32、33、34、35、36、38、40
カラー: 4色
重量: 284g

⇒詳しくはこちら!

 
※上記の男性用モデルのほか、女性用のハイキングパンツには、「ハッピー・ハイク・ステューディ・パンツ」「ハイ・スパイ・ジョガーズ」「スカイライン・トラベラー・パンツ」などがラインアップされている。
教えてくれた人

根津貴央

1976年、栃木県生まれ。大学卒業後、広告会社でコピーライター職に従事。2012年独立。同年、憧れていたアメリカのロングトレイル「パシフィック・クレスト・トレイル(総延長 4,265km)」をスルーハイクすべく渡米し、5カ月間歩く。2014年より、「グレート・ヒマラ ヤ・トレイル(GHT)踏査プロジェクト」を仲間とともに立ち上げ、毎年、約1カ月の期間を踏査に充てている。2018年4月よりトレイルカルチャーウェブマガジンを運営する「TRAILS」に所属。著書に『ロングトレイルはじめました』(誠文堂新光社)、『TRAIL ANGEL』(TRAILS)がある。
GHT 踏査プロジェクト Facebook
https://www.facebook.com/ghtproject

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