中部日高の雄。札内川上流のいくつものカールの上に君臨する姿は、北の幌尻岳、南のペテガリ岳と比べてもまったく遜色がない。
しかし、この山にはまだ登山道といえるものはついていない。普通は札内川の八ノ沢、または九ノ沢を登り、それぞれのカールを経て登頂される。特に八ノ沢は、上部には滝が続くが難しくはなく、本流出合から約6時間で頂上に立てる。カールの泊まりも最高の気分で、利用する人が多い。北のエサオマントッタベツ岳、南のコイカクシュサツナイ岳へも踏み跡が続く。日高側からも道が奥まで入り、コイボクシュシビチャリ川からコイボクカールに登る人も多くなってきた。山脈を貫くハイウェイの工事が進行中で、この山の周辺はまだまだ変貌しそうだ。
山名は「クマが転げ落ちた所」というアイヌ語によるらしいが、ほかにも説がある。ヒグマといえば昭和45年(1970)、九州の学生パーティが八ノ沢カール付近でヒグマに襲われ、3人が犠牲になった。登山者がやられるケースは意外に少ないのだが、これは最悪のケースであった。
この山の初登は昭和3年(1928)に慶応大学が、また冬期登頂は昭和6年(1931)に北大山岳部が、ともに八ノ沢からなしとげた。
現状追記:工事は中止されたが、礼内川には大きなダムができた。また礼内川右岸の林道は、途中閉鎖されているが、7の沢出合まで続いている。
2023年8月改定(山と溪谷オンライン編集部)
- 山域
- 日高山脈
- 都道府県
- 北海道
- 標高
- 1,979m
- 2万5千図
- 札内川上流
- 更新日
DATA
カムイエクウチカウシ山のコース
カムイエクウチカウシ山周辺の天気予報
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