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テーマ:二百名山

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南アルプス (山梨県 静岡県)

農鳥岳 

標高 3,026m

 農鳥岳の名は、この山の東面の谷に現れる雪形に由来している。6月中旬に、首を南に向けた白鳥の姿が甲府盆地から望見される。これを見て農家では田植えを始めた。  この山には、鳳凰三山の農牛とともに次のような伝説が残っている。  茅ヶ岳のふもと、穂坂辺りは早魃の常習地帯で、村人は鳳凰山に登って雨乞いをした。山神は気の毒に思い、黒牛、白鳥を遣わせ、池を掘らせた。夜中に仕事をし、白鳥が暁を告げると山に帰ることを日課としていた。ある朝、時を告げることを忘れてしまった。白鳥はさっと飛び立ったが、牛は進退極まり、石にされてしまった。それから古巣の鳳凰山には春になると黒牛の、農鳥岳には白鳥の雪形が現れるようになった、とのことである。  本峰は農鳥岳と西農鳥岳(3050m)の2峰に分かれる。西農鳥岳から、農鳥岳の上にのぞく富士山は印象的。また、大井川の谷を隔てて、仙塩尾根の頂点に立つ塩見岳の姿も捨てがたい。  白峰三山縦走の場合、間ノ岳から2時間で西農鳥岳。奈良田温泉から大門沢コースを登るとなると、9時間強で農鳥岳の頂に立てる。

縦走 二泊三日 19時間5分
白峰三山を一挙に縦走するロングコース

コース定数:69

北アルプス・御嶽山 (長野県)

大天井岳 

標高 2,922m

 蝶ヶ岳から常念岳へと北に延びていく常念山脈が、燕岳と西岳を結んで東西に続く表銀座コースに丁字形に出合った地点にそびえるのが大天井岳である。  常念山脈の最高峰だが、安曇野から見上げる常念岳の形のよさと比べると運動場のように広い山頂部をもっているために、いささか目立たない。本当の頂上は北東端に小さい岩峰を押し立てている。その足元に町営大天荘がある。  燕岳と同じ花崗岩の山で岩塊が広い頂上を埋め、コマクサやキバナノコマノツメなど乾性の花が目につく。  山名「オテンショ」は「御天所」で、高い所の意。  登山道は燕岳からで、中房温泉から所要7時間。

縦走 三泊四日 23時間30分
表銀座縦走3泊4日

コース定数:89

北アルプス・御嶽山 (富山県)

赤牛岳 

標高 2,864m

 文字どおり北アルプス最奥の山。西側は黒部川の上ノ廊下、東には黒部川支流の東沢が裾を洗い、北に向かえば尾根が急降下して黒部川と東沢の出合に終わる読売新道。南は水晶岳を経て赤岳で裏銀座コースと一緒になり、鷲羽岳、三俣蓮華岳へと続く。  黒部川と東沢の出合に奥黒部ヒュッテが建っている。読売新道を下ってきても、登るにしても必ず利用する山小屋で、赤牛岳にとって重要な拠点である。  赤牛岳という名は、赤茶けた花崗岩のザレに覆われた、悠々と大きな山容からつけられている。雲ノ平や薬師岳辺りから見ると納得するはずだ。  最短登山コースは大町から黒部湖へ出、湖畔を歩いて平ノ渡しで対岸に渡り、奥黒部ヒュッテに出るルート。黒部湖から奥黒部ヒュッテは所要5時間強。赤牛岳まで所要8時間。

縦走 三泊四日 25時間30分
黒部奥山に残る、希有な自然の山域に遊ぶ

コース定数:100

縦走 三泊四日 26時間50分
新穂高温泉から読売新道を使って水晶岳・赤牛岳を縦走

コース定数:106

中央アルプス (長野県)

南駒ヶ岳 

標高 2,841m

 空木岳のすぐ南にあり、雄大で、どっしりとした山容が隠れた人気の山。中央アルプスの縦走は空木岳までの人が多いため、自分だけの静かな山を楽しみたい人にはお勧めの山。  すぐ南には仙涯嶺(2734m)がそびえ、宝剣岳に次ぐ岩場の山として人気がある。一方、すぐ北には赤梛(あかなぎ)岳(2798m)があり、伊那側に黒覆尾根が派生している。  この山の東面には中央アルプス最南のカール地形として知られる摺鉢窪(すりばちくぼ)がある。このカールには、春になると五人坊主の雪形が現れるが、里人たちはこれを農作業の目安としてきたという。カールの中に摺鉢窪避難小屋があり、お花畑と夜景が魅力。  登山コースは木曽側からは須原口(山頂まで10時間弱)、伊那側からは越百山経由の飯島口(9時間弱)があり、縦走の場合、空木岳から1時間30分で山頂に立てる。ルート上に営業小屋はなく、登るのは幕営登山者に限られる。

周回 一泊二日 15時間50分
伊奈川ダムから南駒ヶ岳 1泊2日

コース定数:63

周回 二泊三日 19時間20分
四峰を走破する山旅は最大の花園が待つ

コース定数:72

縦走 三泊四日 21時間45分
中央アルプス北部主脈縦走3泊4日

コース定数:68

北アルプス・御嶽山 (富山県 長野県)

針ノ木岳 

標高 2,821m

 後立山連峰の南部、北アルプスではほぼ中央部に位置するので、北アルプス全域の眺望に優れている。頂はザクを積み上げたピラミッド形の山容だが、山麓からは仰げず、むしろ立山方面からよく目立つ山である。  針ノ木岳周辺は、主稜線の東西両面とも等しい勾配をもち、後立山連峰の地形的特色である非対称山稜は見られない。東面にはマヤクボと称する小さな圏谷地形があり、一帯は広大なお花畑である。  この山にまつわる歴史は古く、1584年冬の越中城主佐々成政による針ノ木峠越えの伝説はよく知られる。近代では1870年代からの外人登山者の入山が目立ち、同じころ針ノ木峠越えで立山まで新道が開かれたりしている。  この山の名は、針ノ木峠の名にちなんで、日本山岳会員辻本満丸氏らが命名したものだが、その「針ノ木」は、この付近に生える「ハンノキ」からの転訛といわれる。  登山道は、針ノ木大雪渓を針ノ木峠に登るもので、峠には針ノ木小屋が建っている(扇沢駅から所要6時間)。峠から黒部湖に下り、平へ渡船して五色ガ原に登るコースもある。烏帽子岳への縦走は、高度は低いが険路の連続である。

往復 一泊二日 11時間30分
針ノ木岳(針ノ木雪渓・蓮華岳) 前夜泊1泊2日

コース定数:46

周回 二泊三日 14時間10分
針ノ木岳、鳴沢岳、赤沢岳周回2泊3日

コース定数:58

南アルプス (静岡県)

上河内岳 

標高 2,803m

 大井川上流の畑薙第1ダムからは、南アルプスの聖岳から続く南部の山々を目前にすることができ、歩かずして行ける展望台といえる。中でも上千枚山を右手に張り出した上河内岳の姿は大きく、きれいにとがった山頂は、山登りに興味のない人たちの目にも、いやでも止まるだろう。手前には茶臼岳から光岳へ続く稜線がなだらかに標高を下げている。  上河内岳を登るだけでコースを考えると、畑薙第1ダムから往復するのが最も楽といえる。静岡駅からバスで来るか、金谷駅から大井川鉄道を乗り継いで井川へ、そしてバスでダムまで入る。またはマイカーでダムまでと、3通りある。いずれの方法でも日帰りはきついので、稜線間近の茶臼小屋泊まりとなる。  ダムから小1時間湖岸の道を歩くと、畑薙大吊橋に着く。橋を渡ると山道となり、稜線へ出るまでにウソッコ沢小屋、横窪沢小屋、茶臼小屋の3つが建っている。稜線からは右前方の上河内岳を目指す。地形図に「御花畑」の文字がある付近は、シーズンには文字どおり見事なお花畑となり、高山植物が咲き乱れる。山頂には2時間ほどで達することができ、大展望が疲れを忘れさせてくれるだろう。

北アルプス・御嶽山 (長野県)

燕岳 

標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

往復 一泊二日 7時間40分
花と花崗岩とハイマツの秀峰へ

コース定数:33

往復 一泊二日 9時間40分
燕岳 1泊2日

コース定数:38

縦走 二泊三日 21時間45分
餓鬼岳・唐沢岳・燕岳縦走2泊3日

コース定数:83

縦走 三泊四日 23時間30分
表銀座縦走3泊4日

コース定数:89

南アルプス (山梨県 長野県)

鋸岳 

標高 2,685m

 名は体を表わすというが、正にそのとおり鋸歯状の荒々しい山姿を見せるのが鋸岳である。甲州側から見ると、甲斐駒ヶ岳の西に、三ツ頭、熊穴沢ノ頭、中ノ川乗越、第二高点、大ギャップ、中岳、鹿窓、小ギャップ、第一高点(鋸岳)、角兵衛沢のコル、角兵衛沢ノ頭、三角点ピーク、大崩れノ頭、横岳峠、横岳へと続く。南アルプスの中では特異な山で、不安定な岩稜歩きのため一般登山者の姿を見ることは少ない。  この山が登山史に現れるのは、明治36年8月、ウエストンが甲斐駒ヶ岳を経て試登。同44年7月、辻本満丸、星忠良が鞍掛山から入山、第二高点に立った。翌年、小島烏水、岡野金次郎が横岳峠から第一高点に登った。頂上直下に、すでに野営の跡があったというのだから、もう先蹤者がいたわけである。それが誰だったのかは、今もって分かっていない。

北アルプス・御嶽山 (長野県)

餓鬼岳 

標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

縦走 一泊二日 13時間50分
餓鬼岳、東沢乗越から下山1泊2日

コース定数:52

縦走 二泊三日 21時間45分
餓鬼岳・唐沢岳・燕岳縦走2泊3日

コース定数:83

八ヶ岳 (長野県)

天狗岳 

標高 2,646m

 天狗岳は東西二峰からなり、東天狗岳にある天狗岩と呼ぶ岩塔を天狗の鼻に見立てた山名と考えられる。東天狗岳は、長野県茅野市と同南佐久郡小海町の境に位置している。縦走路上にある東天狗岳は男性的にそびえ立っているが、縦走路から外れた西天狗岳は2646mの二等三角点をもつものの、その山容はずんぐりとしており、西尾根が唐沢鉱泉へと下っている。また、北側の黒百合平との間にある天狗ノ奥庭は、摺鉢池をはじめ点在するいくつかの小池とハイマツやコケモモ、ミネズオウなどに彩られた別天地である。  佐久側に東壁と呼ばれる大断崖をもつ東天狗岳の展望は、硫黄岳の火口壁、北アルプスをはじめ北八ヶ岳の山と森のうねりを、太古の眠りそのままに望見することができる。また、周囲には根石岳、箕冠山、稲子岳がある。東天狗岳と根石岳の鞍部は、白い砂に緑のハイマツが映える広々とした所で、南東に「白砂新道」が本沢温泉へ延びている。  渋ノ湯から4時間弱、唐沢鉱泉からも4時間弱、稲子湯から4時間強、本沢温泉から白砂新道を経て4時間の行程。東西二峰の往復は各20分である。

周回 日帰り 5時間45分
西尾根から天狗岳へ登り、西尾根から下山

コース定数:23

往復 一泊二日 6時間55分
【雪山中級】アルペン的な雪山の世界を堪能する 1泊2日

コース定数:26

往復 一泊二日 7時間15分
黒百合平から展望の天狗岳へ

コース定数:13

縦走 一泊二日 8時間45分
本沢温泉から天狗岳へ、稲子湯へと下る山旅

コース定数:33

周回 一泊二日 8時間55分
渋の湯から高見石、天狗岳を周回する1泊2日

コース定数:31

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