行程・コース
天候
曇り時々晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
大河原峠(11:00)・・・蓼科山荘(12:30)[休憩 5分]・・・蓼科山(13:00)[休憩 20分]・・・蓼科山荘(14:00)・・・大河原峠(15:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
深田百名山の一つ蓼科山へ。
10時半ごろ大河原峠に到着。百名山なので結構混んでいると思ったが、道中はほとんど車と遭遇しなかった(駐車場はさすがにほぼ満車だったが。)。連日の雨で平野部は曇り一時雨の予報だったため、この辺りも天候が思わしくないと思う人が多かったのだろうか。今回は男体山の予報が思わしくなかったため、他のエリアを探していたところ、山梨、長野の辺りは1日晴れとの予報を受けて、昨日の夜10時頃に急遽、蓼科山に行くことを決めた。遠くの天気予報が気軽に調べられるだけでなく、予報もかなり正確となり、昔と比べると計画が非常に立てやすくなかった。便利な時代になったものである。
天気は良かったとはいえ、連日の雨で山道に入ると、かなり道が湿っていて歩きづらい。低い場所のぬかるみは感触が気持ち悪く、それ以外の場所は大きめの石が多くて歩きづらいなど、歩行環境はあまりよろしくない。しかし、樹林帯の鬱蒼した雰囲気やたまに見られる縞枯れ現象など、景色がほどよく移り変わるので、マイナス要素もそれほど気にならなかった。特に私は苔が蒸した森が好きなので、盆栽のように可愛く丸みを帯びた苔や、木漏れ日を浴びて光り輝く樹木に生えた苔を見ると、とても癒される。縞枯れ現象も写真でみるだけでは特に何も感じなかったが、薄暗い樹林帯を歩いていて、ふと周りが明るくなっていることに気が付くと、縞枯れしているエリアに入っていることに気付くことが何回かあり、行程中よいアクセントになった。
樹林帯を抜けると蓼科山荘に到着。人がたくさんいて、一気に賑やかになる。別のルートから来たのだろう。峠のルートを選択して正解であった。
ここで携帯を確認しようとしたところ、電源オフにしていないにも関わらず画面が点かない…。電源ボタンを押しても起動もしない…
なんと山中で携帯が故障してしまったようだ。行程の計画や地図はすべてスマホに集約していたので、何もない状態で動かざるを得なくなった。今回は行程がほぼ一本道で、駐車場からの帰りもシンプルなので、それほど動揺せずに済んだが、これがアルプスの真ん中とかであったら危なかった。次からはしっかりとバックアップ態勢を取っておこう。
蓼科山荘を出発してすぐに、崖のような岩場が現れる。しかも、終わりが目視できないので、視界に入る高さだけでは終わらなそうだ… 進み始めると一気に汗が噴き出す。しかも、人が多いため、ところどころ渋滞して進みづらい。しかし、登ってみると、岩肌は滑りにくく、見た目より上りやすかったため、それほどキツい感覚はないまま徐々に高度を増していく。
森林限界を抜けると、一気に雄大な眺望が視界の片隅に入ってくる。じっくり見たいが、急な岩場の途中で振り返るのも危ない状況である。焦る気持ちを抑えつつ頂上を目指す。登りがひと段落したしたところで、蓼科山頂ヒュッテがあらわれる。近くの地図で頂上まであと10分とあり、その方向をみるともう頂上が見えるところまで来ていた。
山頂までは道らしい道がなく、岩の上を飛び跳ねながら行くようなルートでなかなか進まなかったが、皆思いおもいの方向に進んでいて面白い。そうこうしているうちに山頂に到着。
一等三角地だけあって、眺望は格別である。地図を持っていないので、周りの山がなんという山かまったくわからなかったが、たまにはただ自然を感じるのも良しとすることにした。諏訪富士と呼ばれるだけあって、頂上は真ん中のくぼみの部分があって広々としており、人が分散してのんびりできる環境であったので、椅子と机のような配置になっているちょうどよい岩2つを見つけて昼食を摂った。雄大な眺めの中でのんびり食事をできるのはとても気持ちがよい。さすが百名山である(これで虫たちに囲まれなかったらもっと良かったが…)。
食事をしたら、頂上の淵を一周してそのまま下山。時間に余裕があったが、携帯の修理を出すために、今回は寄り道せず帰ることにした。寄り道して迷ったら大変だ。
帰りは休憩もあまりとらずひたすら下山したのだが、下りは樹林帯の岩がかなり滑りやすく、何回も転びそうになりながら、というより転びながら下った。そのため、足首がかなり疲弊したが、勢いのまま元の峠まで戻った。今後はこういう下山はしたくないものだ。
下山直後の疲れた状態で運転すると危険であるので、ベンチで疲れ切った足を休めた。下山しても峠は1,000mを超えるため過ごしやすく、これから登りも下りもないという安心した状態でぼーっとできるのは至福の時間であった。
今回はやむを得ず急ぎの行程となってしまったので、今度は双子池に寄り道したりなど、のんびりした登山にしたい。