北八ヶ岳 | 北横岳ヒュッテ

例年と比べると半分程度の積雪量ですが、冬山らしさが戻っています

(2024.02.26 北横岳ヒュッテ)
(2024.02.26 北横岳ヒュッテ)
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天気・気温

03/07(木) 3月6日現在、ヒュッテ周辺(標高2400m)最低気温-19~0℃前後、最高気温-12℃~3℃
季節感が3日周期くらいで変わっています。厳寒に対応した装備と気温が高い時は濡れ対策が必要です。
平均的な積雪深は80~100cmで例年の半分ほどしかありません。吹き溜まりは150cm以上となっています。
2週間前の2月21日と22日に雨が降りました。雪原となっていた七ッ池には雨水が溜まり、積雪深が40cmも減少したことで登山道には根氷が露出し、一部で地面が見え始めて山は4月20日頃の様相となってしまいました。それでも20cm以上の積雪が続けて降り、さらに昨日からの降雪は20㎝近く積もったことで2週間前より多い1m以上の積雪深となってくれました。例年と比べると半分程度の積雪量ですが、冬山らしさが戻ってくれたのはありがたいことです。
松本市の天気予報
明日
雪時々止む
7℃
-3℃
明後日
晴時々曇
4℃
-5℃
日本気象協会提供 2024年3月19日 10:00発表
甲府市の天気予報
明日
晴のち雨
12℃
2℃
明後日
11℃
-1℃
日本気象協会提供 2024年3月19日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

北八ヶ岳ロープウェイ駐車場を除き、土日祝日は各登山口の駐車場は満車で駐車できないことがあります。
麦草峠や大河原峠へ車で向かう方は、積雪や凍結にご注意ください。
国道299号線の麦草峠付近は2024年4月18日(木)11:00まで冬季閉鎖となります。

登山道の状況

気温上昇時や雨の降った後に冷え込むと、登山道の雪は氷化します。チェーンアイゼンは湿雪が付着しやすいため、滑り止め効果を期待できないことがあります。
※積雪量が少ない状態です。登山道以外へ入り込む際は植生破壊とならないようお気を付けください。(著しい植生破壊は自然公園法に抵触し、罰せられることがあります)
無積雪期と比べ冬季は積雪状況によってコースタイムよりも時間がかかることが普通となるため、登山計画は無積雪期よりもゆとりを持たせるようにしてください。
山の最新情報や装備については現地電話090-3140-9702へお問い合わせください。

登山装備

季節の変わり目となるこの時期は寒暖差が大きくなるのが特徴で、厳寒にも耐えられる防寒装備と、気温上昇時は湿雪や雨への濡れ対策が重要となります。
小屋主が体調不良となっていることで、近くで遭難事故が発生しても救助や支援物資を届けることができません。くれぐれも遭難時に装備不足で困らないようにしてください。

注意点

・北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。なお、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。
・山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
・夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。
・疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。
・日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)
・万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。
・個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
・緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。
・双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。
・長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。
※ 北横岳一帯は特別保護地区に指定されているため、キノコや木の実だけでなく落ち葉の採取・採集も禁じられています。

お知らせ

【4月末まで宿泊営業内容変更のお知らせ】
・小屋主の怪我により、新規での宿泊予約は素泊りとなります。また宿泊営業日は4月末までの土曜日と日曜日に限らせていただいております。
・5月から平日の宿泊営業を再開いたしますが、食事付きでの宿泊は金、土、日曜日に限らせていただきます。
・宿泊者の自炊は山小屋内で行えますが、以下のことに注意してください。
 ・山小屋内で使用できるバーナーの燃料はカートリッジ式のガスに限定します。
 ・煙の出にくい調理をお願いします。(焼き魚や焼肉、トースト等)
 ・ニンニク臭や匂いの強い調理(カレーライスは可)はご遠慮ください。

■宿泊について
宿泊は完全予約制で、現在の収容人数は20名以下としております。宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
予約状況(3月6日時点)=満室となっている日はありません。
・単独の方の宿泊を再開していますが、宿泊料金は2000円増しとなります。
・宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、食事の有無、電話番号、相部屋か個室、居住する都道府県です。
・宿泊定員は夏季20名、春秋冬は15名程度となります。。
・個室を希望される場合は個室料金(一部屋6000円)が必要となります。
・個室は8畳相当(定員4名、冬季定員3名)が2部屋です。
・食事付での宿泊を希望される方は早めの予約をお願いします。直前では対応できないことがあります。
・できるだけインナーシーツ(トラベルシーツ)をご持参ください。(レンタルシーツまたは500円でご用意いたします)
・寝袋持参割引サービスは終了しました。
・お支払いは現金のみとなります。
・チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。チェックアウトは9時までとなります。
・夕食は通年で17時30分から、朝食時間は1月末までは7時からとなります。
・宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※小屋番が体調不良等の理由で宿泊不能となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。また直近の場合は規定する宿泊キャンセル料金と同額を上限に、違約金(ご迷惑料)をお支払いいたします。(詳しくはお問い合わせください)

・要予約、予約のない日は休館となります。
・外来者向けの営業はお土産品販売のみとなり、飲食料の販売や提供はありません。また燃料不足により休憩利用もできません。(不定期営業) (屋外トイレは使用可)
・救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時30日までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

■夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 10000円
1泊夕食付き 8500円
素泊まり 6000円
*消費税及び感染対策費含む
*寝袋持参は1000円引き

■春季・秋季料金(4、5、10、11月)
夏期料金に対して1000円増し
【冬季料金(12月~3月)】
夏期料金に対して2000円増し

■収容
20人

■ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702

昨年の今頃の様子は?

2月下旬から気温が高い状態が続いていますが、まだ1m以上の積雪があり、雪のある山の危険を理解した上で入山を2023.03.28

北八ヶ岳ロープウェイは整備・点検のため運休中2023.04.03

例年に比べて半月ほど早く雪解けが進んでいます2023.04.18

北横岳ヒュッテ周辺の過去の様子

  • ロープウェイからの蓼科山
  • 夕映えの縞枯山の樹氷林
  • 暮れゆく三ッ岳
  • 山麓から見上げる北横岳
  • 坪庭から望む新雪の北横岳
  • カラマツ黄葉の山麓と南アルプス
  • 蓼科高原の紅葉と新雪の槍穂高。ロープウェイより
  • 七ツ池の霧氷と紅葉
  • 朝焼け空と八ヶ岳

北横岳ヒュッテ

現地連絡先:
090-3140-9702
電話番号:
090-7710-2889
連絡先住所:
長野県茅野市塚原2-17-26

地図で見る
http://kitayoko.fine.to/

施設の詳細を見る

関連する山

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 八ヶ岳連峰の最北端、長野県茅野市と同北佐久郡立科町との境に位置する蓼科山は、コニーデ型の山容をした信州きっての名山のひとつで、諏訪富士とも呼ばれている。また、高井山、飯盛山(いいもりやま)、黒斑山、女ノ神山などの別称もある。山頂は岩石累々とした偏平な噴火口跡で、中央に蓼科神社奥宮の石祠がある。  山頂からの展望は、八ヶ岳連峰をはじめ浅間山、霧ガ峰、美ガ原、北アルプスなど360度である。ツガやシラビソなどの山腹には、縞枯現象も見られ、北麓の湿原帯、御泉水(ごせんすい)周辺には、レンゲツツジ、コバイケイソウ、マツムシソウなどが咲き乱れる。  親湯(しんゆ)から女神茶屋経由4時間、蓼科山7合目から2時間強、大河原峠から2時間弱の行程で山頂に達する。  天祥寺原を流れる滝ノ湯沢からは、縄文時代の生活遺物が発見されており、太古への夢をかき立てられる所である。

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