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日本千山 897/1357

風呂塔から矢筈山( 中国・四国)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

深渕(6:55)風呂塔(8:20)火打山(9:25)白滝山(10:25~45)石堂山(11:25)矢筈山(12:50~13:35)石堂山(14:20)県道(15:35)深渕(16:25)

コース

総距離
約15.4km
累積標高差
上り約1,459m
下り約1,465m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 深淵の、環境庁が設置した道標から山裾の方へ行って民家の庭から林の中を覗くと丸太階段が水槽の方へ続き、さらに上方へと伸びている。環境庁が整備した風呂塔から矢筈山を巡る登山道の階段であると確信し、「落合峠から矢筈山をピストンするのを止めて一周しよう」と決心する。
 登山口近くの空地にテントを張って眠ると、野犬か猿の声と思われる争い声が夜通し絶えない。

 ゆっくり朝寝をしたい誘惑を振り払って起きる。階段から985mの尾根の上へ登って一息吐き、山頂へ向かって一直線に伸びる尾根の背の杉と雑木の境目に通じる道を歩いて行く。しばらく行くと木が途切れ、茅戸の間を歩いて雑木林に入ると再び道がはっきりする。北面のキャンプ場から山頂を目指す人が多いものと思われる。一本立てて山頂を目指すと休憩舎が現れ、階段を登って最初のピーク風呂塔を踏む。
 火打山への道はほとんど歩かれていない様子だが、階段や赤テープが豊富に残っているので安心感がある。緩い尾根の背を忠実に辿って小ピーク2つを越え、大岩が現れて間も無く火打山に着く。山頂からは白滝山への尾根が見渡せ、「意外と近いな。1時間で行けそうだ」と腰を上げる。
 階段から鞍部へ急降下し、落葉に埋もれた程々の傾斜の道をじっくりと登ってP1,378に達し、細い岩稜を通って笹に覆われた白滝山頂を踏む。陽射しで融け落ちた霧氷が笹の葉を白く化粧し、膝から下が濡れている。「矢筈山までの半分を歩いた。時間も予定通りだ」と気持ちに幾分か余裕を持って大休止する。
 平坦な笹の間を進むと道標が現れ、木地屋からの登山道が上がってきて確りした道へ変わる。上下の少ない歩き易い道を逆光に眩しい矢筈山を眺めて進むと、お石塔が現れる。石堂山は直ぐで、縦走路から離れて10m登ると山頂に着く。予定の7割以上を登ったと思うが、疲れは感じない。山頂広場からは笹原の中に一筋の道が伸び、密な赤テープが西の方へ続いている。
 深淵から風呂塔を経て矢筈山まで比高1,600mを登るコースは5つの山頂を踏む魅力的な縦走だが、落合峠へ下山すると深淵まで10km余の県道を歩いて戻らなければならないことになり気が重い。「土曜日なら、峠から矢筈山や寒峰に登る人が居て、ヒッチハイク出来るだろう」と思い至り、夜明けと同時に歩き始めたのだが、石堂山頂から県道へ下りる登山道が生き残っていると判ったので、「人が居なければ、矢筈山から石堂山まで引き返して、西尾根を歩いて下れば良い」と気が軽くなる。
 鞍部へ下って行くと人声が流れてくる。この2日間で初めて聞く他人の声で、やがて年配の男女が賑やかに下って来て、『水場10分』の道標と出合う。笹の間の確りした道を進む。傾斜は程好く、小ピークを幾つか越えて高度を上げ、標高が1,700mを越えると左側がすっぱりと切れた細い尾根が現れ、笹原を急登して矢筈山頂に立つ。
 帰り支度をしている男性2人組が居り、「神戸から来た」と言うので「峠から、深淵まで乗せてくれませんか」と頼むと、「それは良いけど、前烏帽子山に登る心算なんだ」と言う。峠で2時間も待つ気にはなれず、「そうですか。余計なことを言いました」と諦める。静かな山頂で360度の眺めを楽しみながら写真を撮っていると、峠から1人上がって来る。「高知から来た」由で、2人で山名を詮議して楽しむ。この間、もう1人が山頂に現れる。
 「登ったら、歩いて下るのが山屋たるものだ。石堂山から下山しよう」と決めて石堂山へ戻り(14:20)西尾根の道に進入するが、山頂部の平坦な笹原では獣道が入り乱れて戸惑う。歩く人は皆無と思われるほとんど道形を識別できない廃道に近い尾根道を豊富な赤布に助けられて標高1,420mまで下る(14:45)と、地形図に描かれている1,400mから北へ向かう道は無く、赤布を追って西南西へ伸びる長い尾根を忠実に下ることになる(2.4km)。
 最後は、小鞍部の1,125mから急斜面を深淵川左俣へ下降して左岸へ渡渉し、営林署小屋から数百m峠寄りの小沢に架かる橋の際で県道へ上がる(15:35)。木の幹に『石堂山2時間』の小さい道標が打ち付けられているのを確認して車道を歩き始め、下山して来る車を期待しながら先を急ぐとツーリングのバイクが2台下って行くのみで、何とも静かな山である。

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装備・携行品

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登った山

矢筈山

矢筈山

1,848m

石堂山

石堂山

1,636m

風呂塔

風呂塔

1,401m

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