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1年ぶりの厳冬期入笠山。
前日から当日朝7時頃までに降り積もった雪のおかげで、ふっかふかのバージン・スノーを楽しめた。そして何より、我々がその日一番の登頂は感動。
雪は深いところで股まで沈み、浅いところでも膝下であった。
先行者なしの新雪で、目印もトレースも全くなしで、ラッセルを強いられた。
ワカン装着のぶーじ氏が先頭でかなり頑張り、ジーニ助氏→N氏と交代。
山頂では、360°のパノラマはあいにくで、南・北・中央アルプスや富士山、目の前の南八ヶ岳すら見えない状況でガッカリ。
下山は今回もヒップソリを使っての楽しい下山。
ジーニ助氏とN氏は初体験、ぶーじ氏は経験者のためD氏先頭に滑走開始。
「うぉ~!!」・「ぎゃぁ~」などオジサン達の絶叫が山中に響き渡る。
途中若い男女のカップルの山ガールさんに「とても楽しそうですね」と声をかけて頂いた。
しかし、こんな近寄りがたいシュールな絵柄のオヤジ集団に、よくぞ声をかけてくれたと、その山ガールさんの勇気に感謝である。
登りと違い下りは瞬く間に終了。
でもまだまだお楽しみは続く、そう雪上宴会である。
山彦荘まで移動し準備をする。
まずは足で雪を踏み固めた後に、スノーソーとスコップで、コの字型の掘りごたつ風テーブルを作成。
N氏:おつままみを沢山テーブルに出す。
ジーニ助氏:オプティマス199とスノピーのギガ系の2刀流で、熱燗とホットワイン
ぶーじ氏:ホエーブス625でメインデッシュとなる塩モツ鍋
自分:EPIのSPLITとユニフレーム・マルチロースターで、トーストを作った。
メインの塩モツ鍋は前日からの仕込みのためか、格別な味わいであった。
最後に道具について。
初実戦投入のギアでは、とにかくジーニ助氏作成の「わらじアイゼン」で氏と私で試した。
今回は2種類のわらじアイゼンを実戦投入、結論としてはすこぶる良好であった。
詳しくはジーニ助氏のブログで。
http://www.yamakei-online.com/cl_record/my_detail.php?id=3956
N氏とぶーじ氏はともにグローブを買い替えての初投入。
N氏はノスフェースのオーバーグローブは良かったが、インナーグローブに少し不満があったようだ。
ぶーじ氏のオーバーグローブはスペック通り、全く濡れずに満足な感じだったが、こちらもインナーに難ありだったようだ。
忘れてはいけない、ぶーじ氏に作って頂いたマットのおかげで、お尻が冷たくならず終始快適であった。
製作日記と当日の山行記録はぶーじ氏のブログで。
http://blog.goo.ne.jp/voldemord/e/f9aa511a45385b368cb08faff5a592ab
http://blog.goo.ne.jp/voldemord/e/edb928b688ecdb2717be5ca60920cedd
とにかく楽しい仲間と今季初の雪山に乾杯。
フォトギャラリー:39枚
あのゴンドラに乗って、山頂駅までは10分。
手前はわらじアイゼン製作者のK氏、奥が私である。どちらのわらじもK氏作である。
逆に奥がK氏で、今回は地下足袋でなく登山靴。K氏の登山靴を初めて見た。
山頂駅から出発、まずは電波塔をめざして
ふかふかの新雪を踏みながら、湿原へ下る。
山彦荘の中には人がいるようだった。
山彦荘のトイレは開いていた。中は凍結防止のためなのか暖房入りで、快適過ぎる。
D氏に装着してもらったワカン。固定バンドが靴とミスマッチであったが、固定方法を工夫して上手に装着していた。
雪団子の付き方が心配であったが、本体にはほとんど付着なし。K氏曰く「科学の粋を集めたPPロープ且つ柔軟にしなるため雪が着かない」とのこと。
こちらは私の方、同様にPPロープ部分は付かないが、スパイク部分には雪が着く。しかし団子のようにはならない。
軽く柔らかく、フィット感はスバラシイ。柔らかいためだろうか、スパイクが12本中2~3本寝てしまった。
実際の足跡、左足つま先部分と思われる。しっかりスパイクはきいているようだが、新雪のため条件が悪すぎた。
マナスル山荘。撮影しているところに荷物をデポした。
トイレは使用不可であり、注意が必要。
左側には旧入笠山スキー場で、雪が解けると御花畑となる。右側には山頂への道、全くトレースなく気持ちいい真っ白な状態。
この場所は風で雪が飛ばされて、それほど積っていないので歩きやすい。
この程度なら歩きやすい。
このくらいになると、歩き難い。
途中の休憩風景。やはり膝近くまで潜ってしまう。
左から赤・青・黄色で信号機?
それとも「戦隊ヒーロー」○○レンジャー?
頂上直下。
ここでワカンのD氏は1人直登を選択。
中央アルプスを見ながらポーズ(今回天候不良で見えないが)。後ろは八ヶ岳。
先ほどとは逆で、八ヶ岳を見ながらバンザイ。
背中には中央アルプス。
ここから下りの醍醐味、ソリでの滑走。
N氏派手に雪煙をあげながら?って言うか、雪の中を潜っている。
途中木に激突するも、無事にゴール。
オジサン達が奇声をあげて滑り下りる姿は、相当あやしい感じである。
一番雪まみれになっていたK氏。
写真でもわかるように、全身雪だらけ。
普通に滑って雪まみれのK氏とは対照的に、雪に突っ込んでも雪まみれにならないN氏。
一番そつなく滑走していたD氏。
だんだん慣れてきて、スピードもアップ。
昨年すでに経験しているため、余裕を感じさせる。
コの字で掘りごたつ風テーブルを作る。スノーソーとスコップが大活躍。
D氏に作って頂いた折りたたみマット。
雪からの冷気は完全にシャット・アウトされていて、とても重宝した。
手前からオプティマス199とスノピのギガパワー、
向こうがEpiのSPLIT
D氏が前日から仕込んできた「塩モツ鍋」。
仕上げに、ニラと鷹の爪を投入。
ホエーブス625を使用。
寒さの中では、鷹の爪の辛みが絶妙であった。
とうぜん、お代わりさせて頂いた。
K氏使用のわらじアイゼン。
PP部分とスパイクの状態は良好であった。
単独スパイクが2本ぐらい寝ている。
やはり連結タイプのスパイクが良いようである。
お待ちかねの温泉、「ゆ~とろん水神の湯」。
良い湯なんだけど、洗い場が狭くカラン少ないのが痛い。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | サブザック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 地図 | コンパス |
腕時計 | カメラ | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | トレッキングポール | ストーブ | 燃料 |
ライター | カップ | クッカー | アウターウェア | バラクラバ | オーバーグローブ |
雪山用登山靴 | アイゼン | ワカン | ショベル |
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