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富士登山のアドバイス

日本最高峰に登るのに必要な技術や知識、
マナーについて紹介します。

五合目で1時間程度
過ごしてから登る

登山口の五合目に到着したら、着替えや準備運動をして1時間は滞在しましょう。そうすることで体が酸素の薄い環境に慣れて、高山病にかかりにくくなります。また、出発前には喉が渇いていなくても水分補給をしておきましょう。もし五合目で強いダルさや息苦しさを感じて、1時間たっても治らない場合は、高山病の可能性があります。高度を上げると悪化するので、速やかに下山しましょう。

こまめに
水分を摂る

1泊2日で富士山に登る場合、1日に必要な水分量は1.5~2ℓといわれています。水分が足りないと血流が悪くなり、高山病や低体温症になりやすくなります。喉の渇きを感じなくても、30分に1回は水分を摂取しましょう。ただし、水だけだと汗で失われる塩分などの補給ができないので、塩タブレットも同時に摂取するか、スポーツ飲料を飲みましょう。

歩くペースは、
おしゃべりできる
ペースで

いつもよりもゆっくり歩くと、酸素の薄さに体を慣らすことできるので、高山病にかかりにくくなります。また、ペースを一定に保つと疲れにくいです。登りは周りの人のペースにも影響されてしまい、つい早くなりがちですが、意識してゆっくり歩くように心がけましょう。目安は、呼吸が乱れることなくおしゃべりができること。少しでも息苦しさを感じるようなら、ペースを落としましょう。

山小屋では周りの安眠を
妨げないように

山小屋では多くの登山者が宿泊しています。コロナ禍でパーテーションを設置するなどの措置は取られていますが、深夜の物音やヘッドライトの光は登山者の安眠の妨げとなりますので、極力静かに、配慮して行動しましょう。富士山の山小屋は高所に立つので呼吸が浅くなる就寝時は息苦しくなりやすいです。夜、眠れない場合は深呼吸してみましょう。

コロナ禍のマナーを
守ろう

富士山の山小屋は、新型コロナウイルス感染症への対策を講じています。共同スペースの対人距離の確保や事前予約の徹底、適切な換気、消毒液の設置など、さまざまな対策に努めています。また、環境省や静岡・山梨両県などを構成員とした「富士山における適正利用推進協議会」はwithコロナ時代の新しい富士登山マナーを発表しています。コロナ禍の富士登山のマナーを守りましょう。

富士登山前に
トレーニングを!

登山初心者の人がいきなり富士山に挑戦することはおすすめできません。新品の装備が合わなかったり、体力不足で山頂まで辿り着けなかったりと、さまざまな問題の発生が懸念されます。事前に近郊の山で予行登山をしておくと、装備や体力の確認ができて、自分に足りないものがわかります。予行登山としてぴったりな関東・関西圏のハイキングコースを紹介しますので、ぜひ登ってみてください。