お鉢めぐりコースの紹介
大内院(だいないいん)と呼ばれる山頂火口をぐるっと一周。これがお鉢めぐりと呼ばれているコースです。
富士山頂火口のスケールは、直径約800m、深さ約240mになります。火口を取り囲むように大小の峰々が連なっており、仏教信仰が中心だった江戸時代以前には、これらを極楽浄土に見立てて巡礼したのがお鉢めぐりの起源と言われています。古くは時計回りが一般的でした。
現代のお鉢めぐりは、一周約2.6km、コースタイムは1時間20分ほど。途中に立つ神社への参拝、山頂最高峰の剣ヶ峰への登頂、日本最高所からのパノラマと歩き進むごとに展開する圧倒的な火山地形など、短い区間ながら見どころが満載です。
ただし、油断は禁物。お鉢は高低差こそ少ないですが、吹きさらしの山頂をめぐることになります。強い風雨や濃霧など、悪天候の行動は危険です。安全第一で絶景を楽しみましょう。
おすすめSPOT
標高3776m、日本一の剣ヶ峰
富士山頂部のなかでも最高地点。気象観測施設や三角点がある。「日本最高峰」と刻まれた標柱前は記念写真のベストスポットだ。