寒波襲来で、スキー場も大山寺旅館街も一気に銀世界
天気・気温
山と周辺の状況
元旦にスノーシューで大山周辺を歩いてみました。寒波襲来で、スキー場も大山寺旅館街も一気に銀世界となり、新雪が1メートル弱積もっています。こういう雪はスノーシューの出番で、どこを歩いても沈まないで、どこでも歩けるという冬ならではの楽しみ方ができます。
予定では宝珠山山頂まで登りという設定でしたが、あまりの悪天候のため予定を変更して、中の原スキー場の第1トリプルリフトより上を目指し、リフトを乗り継いで西側のブナ林へ入り(リフトを利用される場合は必ずスノーシューを外してください)、その後、大神山神社から大山寺と初詣をして帰ってきました。
どこでも歩けるということは、ある程度、地形を熟知してないと、大山寺周辺と言えども、ルートを見失う恐れがありますので注意してください。
せっかくの元旦に山頂まで目指した登山者もいたようですが、6合目から上はかなりのラッセルで、山頂付近は猛吹雪だったようで、山頂まではちょっと難しかったようです。
登山道の状況
今後は、6合目から上は注意が必要です。吹雪かれて新雪が積もっている時はルートを見失いがちで、どんなにラッセルしても少しずつしか登れません。無雪期には40分ほどで充分に登れるルートでも、ラッセルしながらでは2時間以上かかることもあります。特に冬場は16時ごろまでには、行動の目安をつけておくことが安全に繋がります。
12/16時点では、7合目から上については、かなりルートも直線的になっていますが、まだまだ厳冬期ほどではありません。ルートを見失っても、目印の棒が立っているので、冷静に周りをよく見渡してください。必ず見つかるはずです。山頂はもう厳冬期に入っていっています。
山頂避難小屋は冬でも開放されていますが、入口が積雪でどんどん狭くなっていきます。入口にスコップを置いていますので、利用される方は、入口付近の雪かきにご協力ください。
すでに小屋の南側(山頂側)の1階の窓は雪で埋もれました。このままでいけば、1月終わりには2階からの出入りになりそうですが、積雪の多い年は、2階の出入り口さえ埋まってしまいます。雪が硬くて掘れない場合も出てきますので、最悪の場合は小屋に入れず、そのまま下山というケースもありますので、冬の登山は時間に余裕を持って行動してください。
登山装備
今日の服装は、上は速乾性の長袖シャツ+薄手のインナージャケット+フリース+冬用パーカー。下は下着+速乾性のタイツ+中厚手のパンツ+雨具のズボン+スパッツという服装でした。手袋については中身だけ換えられるものについては、予備をお持ちください。
7合目を過ぎた辺りから急激に風が強くなるので、防寒対策は十分に行ってください。
なお、アイゼンは4本爪ではあまり役に立ちません。必ず6本爪以上のアイゼンをお持ちください。また、登山道中でアイゼンの装着に手間取っている人を見かけます。良く見るとサイズが合っていなかったり、手袋が厚いために装着できなかったりする場合がほとんどです。厚い手袋をしたまま装着できるように、必ず練習をしておきましょう。これが結果的には雪山で自分の身を守る第一歩です。
注意点
8合目を過ぎて山頂までの間は、非常に迷いやすい場所ですので、くれぐれも無理をしないでください。吹雪いている時は下山しましょう。
せっかくトレースを刻んだ上を下るときに、「尻セード」で下りるのは絶対にやめて下さい。先日、特に7合目から上でその形跡がかなりありましたが、絶対にやってはならない山での常識です。
お知らせ
天気のいいときの大山は最高ですが、一度天気が崩れると、人を受け入れる山ではなくなります。充分過ぎるぐらいの装備を用意してください。気力と根性だけでは、大山の冬は無理です。
その他、登山道や周辺状況の詳しい情報については、大山寺とやま旅館までお気軽にお問合せください。
昨年の今頃の様子は?
今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02
だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15
米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23
中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
- 現地連絡先:
- 090-7999-2931
- 電話番号:
- 0859-75-2300
- 連絡先住所:
- 〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内