登り始めの大山寺付近の天候は、山頂付近からは想像が出来ないほど大荒れ
天気・気温
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山と周辺の状況
本日は、登り始めの大山寺付近の天候からは、とても想像が出来ないほど山頂付近は大荒れでした。天気図は完璧な冬型で、ある程度は荒れるだろうと予測していましたが、体感温度は-20℃ぐらいまで下がっていたようです。
昨日は大山寺で+8℃で天候は雨、山頂付近も雨だったようです。こんな時の登山の注意事項は、まずは雪崩です。雨が降った後に、気温が下がって新雪が降ると、その部分に層が出来て、表層雪崩が起きやすくなりますが、本日の場合は、新雪は5cm程度だったので、さほど心配ありませんでした。
今年の大山は、寒波が何回か来ましたが、あまりに気温が下がりすぎて、雪が風で飛ばされてしまい、さほど積もっていません。例年と比較すると、例年並か、やや少なめでしょう。
登山道の状況
現在、大山寺付近での積雪は70cm程度。3合目付近まではアイゼンは不要でしたが、心配な場合は登り始めからアイゼンを装着したほうがいいでしょう。トレースもしっかり残っていて問題はありません。
3合目から上は、昨日の雨の影響で雪がかなり緩んでいました。表面はアイスバーンであるにも関わらず中が柔らかく、歩くたびにはまってしまい、非常に体力を消耗しました。トレースは消えてしまっていて、わからなくなっています。
5合目から6合目の間は一番注意が必要な所です。例年の3月中旬ぐらいの積雪量で、抜け穴がたくさんあります。
6合目から上は完璧にアイスバーンで、アイゼンがないと無理です。また下りを考えるとピッケルが必要です。なお、6合目までは、ある程度夏山と同じルートになりますが、6合目から上はほぼ直登ルートになっています。
7合目の標柱は完全に埋もれていますのでわかりませんが、この辺りから、目印の棒が立っています。また、天気図が西高東低の冬型のときは、7合目付近から急に風が強くなります。一番強く吹かれるのは、9合目前後で、今日の場合も下りでは真正面から吹かれるようになり、瞬間最大で25m/s程度はあったようです。何度か耐風姿勢をとり、立ち止まって風をやり過ごすことがありました。
登山装備
防寒対策は十分に行ってください。なお、アイゼンは4本爪では役に立ちません。必ず6本爪以上のアイゼンをお持ちください。また、ピッケルも必要な季節となりました。
なお、冬山に登る方で、半数以上の方が、基本的にピッケルの握り方が間違っています。いざという時の使い方、制動のかけ方など、ちゃんと使えるように講習を受けたほうがいいでしょう。
注意点
8合目を過ぎて山頂までの間は、非常に迷いやすい場所ですので、くれぐれも無理をしないでください。吹雪いている時は下山しましょう。
せっかくトレースを刻んだ上を下るときに、「尻セード」で下りるのは絶対にやめて下さい。絶対にやってはならない山での常識です。
お知らせ
山頂の避難小屋は年中開放されています。入口が凍っていて開きにくい場合がありますが、必ず入れます。1階の出入り口が雪で開かなくなっても、2階からの出入り口がありますのでご利用ください。
去年の暮れ、年末から年始にかけてと遭難が続いています。8合目から上は生と死が交錯する場所です。安易に無理をしないようにしてください。厳冬期の大山は、神の領域です。気力と根性だけでは絶対に無理です。お気をつけ下さい。
その他、登山道や周辺状況の詳しい情報については、大山寺とやま旅館までお気軽にお問合せください。
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