大山 | 大山プロガイド協会

大山は希少植物の宝庫です。みなさんの努力で、大山の貴重で希少な動植物が乱獲されないよう、ご協力ください

8合目付近のダイセンクワガタ (2010.06.20 大山レークホテル )
8合目付近のダイセンクワガタ (2010.06.20 大山レークホテル )
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天気・気温

06/03(木) 大山寺(12:00)の天候 晴れ。気温+19℃。微風。
山頂(15:00)の天候 晴れ。気温+15℃。風3~5m/s。
鳥取市の天気予報
明日
晴一時雨
18℃
10℃
明後日
27℃
9℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 4:00発表
松江市の天気予報
明日
晴一時雨
20℃
11℃
明後日
27℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

天候が落ち着いてきたようで、快適な登山が楽しめる時期になってきました。
ただし、山頂で天気に恵まれるのが難しい時期でもあります。大山は地形的に日本海がすぐ近くにあるため、晴れて暑くなるこれからの時期は「海風」の影響で、午前中に海側から山に向けて湿った空気が流れてきます。陸の方が暖かいので、空気が山に登り、山頂付近に雲が発生して滞留しやすくなるのです。
一方、夕方になり涼しくなると、今度は「山風」の影響で雲がどんどん海に向けて下りてきて、山頂付近の雲がなくなってしまうという状況があります。つまり「登り始めたときは山頂がきれいに見えていたのに、だんだん雲が出てきて、山頂は雲の中で何も見えなかった。ところが下山してきて、夕方になると、また山頂がきれいに見えていた」となります。
今まで夏にかけて大山に登られた方は経験したことがあるのではないでしょうか。

お花の情報は、大山寺周辺では、クルマバソウ、ミヤマキケマン、オドリコソウ、ムラサキザギゴケ、ニョイ スミレ スミレ 、などです。また、ミヤマヨメナがたくさん咲き始めています。 タニウツギ タニウツギ もそろそろで、コンロンソウもまだ咲いています。
登山道中では、1合目前後ではブナの林床に ギンリョウソウ ギンリョウソウ が咲き始めています。2合目まで登るとミヤマガマズミ、4合目前後でマイヅルソウ、ユキザサ、ツクバネソウ、ミヤマハコベ、などです。
6合目より上に登って行くと、 タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ 、ダイセン ミツバツツジ ミツバツツジ 、7合目上でダイセンキ スミレ スミレ が満開。8合目付近で イワカガミ イワカガミ が咲き始めです。ゆっくりと登ると、およそこのくらいのお花をみることが出来ると思います。

登山道の状況

登山道で特に危険箇所もなく、新行者コースの標高1200mの標識下約20mほどのところに倒木が横たわっていますが、さほど通行の支障にはなりません。

登山装備

服装については天気が良ければ、吸水速乾性のシャツと長袖シャツの2枚だけで私は登ります。登り始めはジッとしていると寒いですが、歩き始めると丁度よい加減になってきます。ほとんどの登山者が、上着にもう1枚着ていますが、登山の基本は「寒いぐらいで歩き始めること」です。足元はスパッツを着用している方もいますが、足元が蒸れて暑くなるので、大山で冬以外にスパッツを着用することはほとんど必要ないと思います。

最近の登山者は雑誌からファッションを取り入れているようで、あるものはすべて着用して登っているようですが、もう少しそれぞれの役割を考えて、無駄なものは持たないようにしましょう。大山において、一番多く見られる勘違いのベストは「スパッツ」続いて多い勘違いは、コップをザックの外につけて「チャラチャラ」音を立てて登っている方です。ちなみに大山は途中・山頂も含めて水場はありません。

注意点

毎年この時期になると、お願いすることなのですが、大山という場所は希少植物の宝庫です。したがって珍しい花、貴重な花などについては、あえてここでは紹介していません。
もし登山中に見かけても、採取はもちろん、画像にとる際も場所の特定ができないようにするなど、各個人のブログなどで公開しないようにお願いいたします。最近盗掘を狙っている方は、昔のように歩き回ってさがすということはせず、まずネットである程度の場所の特定をしてから、狙って入るという手口だそうだからです。
みなさんひとりひとりの努力で、大山の貴重な動植物がこれ以上乱獲されることのないよう、ご協力ください。

お知らせ

この他、登山道のお花の状態、他のコースなどで詳しいことを聞きたい方は、「大山レークホテル」(TEL0859-52-3333)まで、お気軽にお問合せください。

また当ホテルでは、パッキングから楽な歩き方まで、基本からすべて指導しながら大山に登る登山教室も随時開催しています。当ホテルの温泉に入って、正しい登山を勉強してみませんか?

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から