大山 | 大山プロガイド協会

もうすっかり秋の空。山頂付近ではよく見ながら歩くと、晩夏から秋の花が咲いています。

8合目に咲くヨツバヒヨドリ (2009.08.28 大山寺 とやま旅館 )
8合目に咲くヨツバヒヨドリ (2009.08.28 大山寺 とやま旅館 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

08/25(火) 04:00大山寺で晴れ、気温16℃、無風。06:00の大山山頂ではガス、気温8℃、15~18m/s。
鳥取市の天気予報
明日
晴時々曇
23℃
9℃
明後日
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
晴時々曇
24℃
9℃
明後日
26℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今週は1ヶ月ぶりぐらいに日曜日に晴れました。もうすっかり秋の空です。ただ登る途中はまだまだ暑く、半袖のTシャツで十分です。ただし、8/25は、雲の中で視界は約20メートル程度、体感温度は2~3℃程度と冷え込んで、ほとんど登山者は避難小屋の中におられました。
お花情報ですが、最盛期を過ぎてやや寂しい感じにはなってきましたが、山頂付近ではよく見ながら歩くと、晩夏から秋の花が咲いています。
山頂付近で見ごろの花はゴマナ、 アキノキリンソウ アキノキリンソウ ネジバナ ネジバナ 、キュウシュウコゴメグサ、 サラシナショウマ サラシナショウマ 、トモエシオガマ、 シモツケソウ シモツケソウ などです。
また3合目前後でオオカニコウモリの白い花が、ひっそりと咲いています。タンナ トリカブト ヤマトリカブト も蕾が色づき始めました。

登山道の状況

登山道の注意箇所は、6合目付近から山頂に向けての約50メートル程度です。注意箇所(6合目、7合目、8合目)については、9月に入ってから補修を始められそうだとの鳥取県からの回答をもらっています。
新行者コースは元谷までの間も特に問題ありませんが、段差の幅が狭く、雨が降ると滑りやすくなるので、足元にはご注意ください。
ユートピア方面、三鈷峰のルートについても、大きな問題はありません。ただし砂滑りを行かれる方は、ちょっと注意が必要です。雨で地盤がゆるんでいるので、特に上からの落石にご注意ください。
先日、大山寺から大神山神社を経由して、元谷から新行者コースを登って山頂まで行きました。コースは確かに傾斜が急ですが、歩き始めから元谷付近までの景色が良いです。元谷から夏道の分岐まで、急登が続きますので、足元によく注意をしてください。距離は、夏道を登ったほうが少し(4~500m程度)短いです。

登山装備

服装については、昼間に登るのは半袖のTシャツで充分ですが、曇っていたり、早朝だったりの場合は山頂付近では肌寒いときがあります。上着をお持ちください。レインウェアの上着でも代用が出来ます。
持参する水分の量ですが、やはり涼しくなったとはいえ、500mlを3本程度は持っていたほうが無難でしょう。

注意点

お盆あたりからは日の出前は急速に寒くなり、フリースと手袋が必要になるケースがあります。大山は8合目の下約10メートルあたりから風が変わりますので、留意しておきましょう。
8月の終わり頃、山頂が無風状態のときに気温がグングン上がって27~28℃程度になる日があります。ご注意ください。

お知らせ

山頂付近の三角点に通じる道の木道の入口には、「植生保護」の注意書きがあります。これは約30年間続いている「一木一石運動」の一環です。緑を蘇らせると同時に植物の根を張らせる事により、ガレ場の崩壊を少しでも食い止めようという意図もあります。今の方法がベストではありませんが、放っておけば5年で崩れる場所に植栽をすることにより、崩壊を防ぐことは出来るのです。今の山頂付近にあるヤマヤナギは、せいぜい長くて15年ぐらい前に植栽したものです。官民一体となって、ここまで努力してきました。
現在、三角点、及び縦走路は立ち入り禁止です。せめて三角点までは皆が行けるようにしたいという気持ちをみんなが持っています。ヤマヤナギがしっかりと根付くまでお待ちください。
お花の開花状況など、さらに詳しい情報を希望される方は大山寺とやま旅館までお問合せください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から