毎年恒例の頂上保全作業が実施されました。最近では最高の参加人数で、大山に対する想いを感じました
天気・気温
山と周辺の状況
9/30(木)に毎年恒例の頂上保全作業が実施されました。山頂での気温12℃と肌寒い天候でしたが、何とか雨にも降られず無事に今年の予定を終了することが出来ました。
今年の参加メンバーは、環境省、鳥取県、大山町、伯耆町、鳥取県造園協会、森林管理署、自然公園財団、頂上を保護する会、陸上自衛隊、警察、地元自治会などの関係者以外に一般ボランティアの方がたくさん来てくださり、総勢で70名を越える大所帯となりました。
一般の募集を始めて3年目になりますが、最近では最高の参加人数で、大山に対する想いが非常に強く感じられました。
みなさん、ご苦労さまでした。また来年もよろしくお願いします。
このところ一気に涼しくなり、まさに登山に最適な気候となってきました。ただし、「山は寒い」という感覚は勘違いです。確かに山頂は涼しいを通り越して寒くなっていますが、登山口の大山寺付近は暑さを感じます。今日位の気温では、厚着をすると1合目を過ぎた辺りから汗が出てきて、2合目付近では汗でビッショリとなります。そこで脱いでも、今度は山頂で汗で濡れた上着を着ることになります。その汗で濡れた上着を山頂で着るとさらに寒くなりますので、必ず歩き始める時は「寒いぐらい」でスタートしてください。装備欄も参照ください。
紅葉の状況ですが、まだ少し早いようですので、詳細は次回からご紹介します。
登山道の状況
登山道の6合目から7合目の間で、蛇かごの針金が出ている箇所がたくさんありましたが、鳥取県により補修されて非常に歩きやすくなっています。
この階段状の登山道については賛否両論あるようですが、山を守るための必要最小限の補修とご理解ください。
登山装備
山頂は涼しいを通り越して寒くなっていますが、それは山頂に限ったことです。寒い=厚着という感覚の登山者がほとんどでのようですが、暑くなったら脱げばいいだろうという感覚は間違いです。
厚着で大山を歩けば、1合目を過ぎた辺りから汗が出てきて、2合目付近では汗でビッショリです。すると山頂では汗で濡れた上着を着ることになり寒くなります。必ず歩き始める時は「寒いぐらい」でスタートしてください。
この時期の水分量ですが、500mlのペットボトルが2本に、食事の際のお茶を加えた量ぐらいで良いでしょう。服装については山頂で汗が冷えて寒くなりますので、上着を持って行った方がいいと思います。セパレートタイプのゴアテックスの雨具でも代用できます。
参考までに、9/27の私の服装は、7分丈のズボン、ランニングシャツに半袖のポロシャツです。山頂では外で食事をするのであれば上着が必要ですが、小屋の中にいる限りはこのままで充分です。どうしても寒ければ雨具の上着を着ましょう。
注意点
最近、間違った知識を持って山に来られる登山者が多いようです。一度でいいですから、登山ガイドをつけて基本からしっかりと教わると、今よりももっと楽しい登山が出来ると思います。喘ぎながら登って、下りで膝が笑ってしまい、2~3日は足が痛い・・・なんてのは登山ではありません。「楽しい登山」が私のモットーです。
また、山でのゴミは各自が持ち帰ることが山でのマナーです。山で残していいのは「足跡」だけです。
お知らせ
9/30(木)に毎年恒例の頂上保全作業が実施されました。作業内容としては、三角点付近のコモ伏せ、ヤマヤナギの植栽、古くなった資材の整理、頂上碑付近の石の除去、外来種の除去と各班ごとに別れ、順調に予定通りに作業が完了できました。
大山は日本で最大級の溶岩円頂丘であり、その地質上の問題で崩壊が激しく、特に山頂付近での崩壊は激しいものがあります。しかし、放っておけば数年で崩れてしまう場所でも、植物の根を張らせる事により、少しでもその崩壊を遅らせることができ、行っています。
この10年ぐらい前から毎年のように崩壊している場所に植樹をしてきましたが、ロープを乗り越えて入って行く人が後を絶たず、せっかく植樹した苗木が育ちません。
「立入禁止」の看板があるにも拘わらず、苗木の上にビニールを拡げてお弁当を食べたり、記念写真を撮ったりする人がいます。登山者が増えるのはいい傾向ですが、山での最低限のルールはみんなで守りましょう。ここ何年かは若い人が非常に増えてきていますが、個人的見解では、若者たちのほうがマナーを守っている場合が多いようです。
今までロープを乗り越えていた方へは、「若者たちがあなたの後姿を見てます。大山を守ろうとたった1個でも石を持って上がってくれた子供たちもあなたの姿を見てます」と伝えたいです。
今日の作業に参加してくださったのは70名ほどですが、実際には石を持って上がってくれた方、登山道のゴミ拾いをしてくださっている方、ものすごい数のボランティアの方々が保全作業には随時参加されていて、そのみんなの力で大山の自然が守られていると思います。
みなさん、ご苦労さまでした。また来年もよろしくお願いします。
この他、登山道のお花の状態や他のコースなどで詳しいことを聞きたい方は、「大山レークホテル」TEL0859-52-3333までお気軽にお問合せください。また当ホテルでは、パッキングから楽な歩き方まで、基本からすべて指導しながら、楽に大山に登る「登山教室」も随時開催しています。実戦で使える技術を指導しますので、正しい登山を勉強してみませんか? 詳しくはお電話にてお問合せください。
昨年の今頃の様子は?
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