現段階で言える紅葉についての今年のポイントは、遠くから見ることではないでしょうか?
天気・気温
12:00の山頂の天候 ガス。気温12℃。5~8m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
この時期、一番気になるのは紅葉の情報です。紅葉が綺麗になる条件としては、「梅雨時期の降水量」「真夏の日射量」「9月からの朝晩の寒暖の差」が挙げられます。
今年の紅葉の予測は、夏の期間の日射量が突出し、残暑も厳しく、9月の終わりごろからようやく涼しくなり始めたので、条件をあまり満たしていないことになります。はっきりとは言えませんが、あまり期待できないかも知れません。
紅葉する前に葉が枯れてしまっているものも多く見られます。葉っぱの軸の部分を葉柄といいますが、木々の葉はこの部分にコルク状の栓があり、今年はあまり暑過ぎたために木自体が身を守るためにこの葉柄の栓を早い時期から閉めてしまったようです。
一度閉まったものは、もうそのシーズンは開かないので、葉っぱに水が行かなくなります。水分が葉にたっぷりあるときれいに紅葉しますが、水分がないために葉っぱが枯れてしまった、という事例がたくさん見受けられます。ここ何年かの傾向ですが、今年は特にこの傾向が顕著に出ています。
遠めに見ると黄色に紅葉していっているように見えますが、近くで見ると枯れて茶色になっているのがよくわかります。満足に木全体が本来の紅葉している木は、今日10/7現在ではほとんど見られません。
今の段階での予測ですが、今年の紅葉は遠くから見ること。これが今年のポイントのようです。
ただし、5合目付近より下のブナ林の中のある中間低木は、強すぎた日射量からある程度身を守ることが出来たようなので、まだもう少しは期待が出来るかもしれません。
残暑が厳しかったせいで、今年は木の実も少なめです。ダイセンキャラボクなどは、ほとんど実がついていません。時期的にも2週間ほどずれているようです。
登山道の状況
登山道の6合目から7合目の間で、蛇かごの針金が出ている箇所がたくさんありましたが、鳥取県により補修されて非常に歩きやすくなっています。
この階段状の登山道については賛否両論あるようですが、山を守るための必要最小限の補修とご理解ください。
登山装備
厚着でスタートしている人が多く見られます。若い人たちは薄着で登っていますが、中高年になるともう買ったものはすべて身に着けないとダメ、みたいな感じで登っておられます。
汗だくで登って、3合目付近ではすでに脱ぐことさえも忘れて登り続けるといった方が多いようです。もう1枚脱いで登ってみてはどうですか? 涼しくて楽に登れると思います。
参考までに、今日10/7の私の服装は、上はランニングシャツと長袖のシャツ、下は薄手のズボン(素材は吸水速乾性)でした。山頂では外に出ると風に吹かれて寒いですが、小屋の中では充分我慢が出来る程度でした。ちなみに、体感温度は7℃前後でした。
注意点
最近、間違った知識を持って山に来られる登山者が多いようです。一度でいいですから、登山ガイドをつけて基本からしっかりと教わると、今よりももっと楽しい登山が出来ると思います。喘ぎながら登って、下りで膝が笑ってしまい、2~3日は足が痛い・・・なんてのは登山ではありません。「楽しい登山」が私のモットーです。
また、山でのゴミは各自が持ち帰ることが山でのマナーです。山で残していいのは「足跡」だけです。
お知らせ
9/30(木)に毎年恒例の頂上保全作業が実施されました。作業内容としては、三角点付近のコモ伏せ、ヤマヤナギの植栽、古くなった資材の整理、頂上碑付近の石の除去、外来種の除去と各班ごとに別れ、順調に予定通りに作業が完了できました。
大山は日本で最大級の溶岩円頂丘であり、その地質上の問題で崩壊が激しく、特に山頂付近での崩壊は激しいものがあります。しかし、放っておけば数年で崩れてしまう場所でも、植物の根を張らせる事により、少しでもその崩壊を遅らせることができるので、行っています。
この他、登山道のお花の状態や他のコースなどで詳しいことを聞きたい方は、「大山レークホテル」TEL0859-52-3333までお気軽にお問合せください。また当ホテルでは、パッキングから楽な歩き方まで、基本からすべて指導しながら、楽に大山に登る「登山教室」も随時開催しています。実戦で使える技術を指導しますので、正しい登山を勉強してみませんか? 詳しくはお電話にてお問合せください。
昨年の今頃の様子は?
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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