山頂でもかなり気温が下がってきました。紅葉は標高1,400m付近で進んでいますが、あまり期待は出来ないようです
天気・気温
13:00の山頂の天候、晴れ時々ガス。9℃、微風。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
大山寺付近ではだいぶ涼しくなり、過ごしやすい天候になってきました。山頂でもかなり気温が下がってきました。これからの時期は山頂で風が吹くのと吹かないのとでは、随分と体感温度も変わってきます。
秋の移動性高気圧に覆われているときは穏やかな天候ですが、シベリアから寒気団が張り出して寒気団が入ってくると、一気に気温が下がってきます。天気予報は必ず確認してから、登山にお越しください。大山で初雪が観測される日もそう遠くはないと思います。ちなみに過去10年間での初雪の平均日は10/31となっています。
紅葉は全国的な情報としてはいい話が出ているようですが、大山周辺においては、過去何年かの中では、残念ながら良くない部類に入るようです。
現状をお知らせすると・・・、ズバリ! 標高1,500m付近ではほとんどが枯れています。遠めに見ると紅葉しているように見えますが、登山道を歩いていても綺麗に紅葉している木をほとんど見かけることが出来ません。
おまけに夏の暑さのために木の実がつかず、さらに時期的に10日程度は遅れているので、紅葉を楽しむタイミングが非常に難しいようです。現在の様子は標高1,400m付近で紅葉が進んでいますが、あまり期待は出来ないようです。
ただし標高1500m以下になると、徐々に色づき始めていて、今週末から来週末にかけて、何とか見頃を迎えられそうです。
大山寺周辺になると、ほぼ例年通りで、今月末から11月初めにかけてが見頃でしょう。
登山道の状況
登山道の6合目から7合目の間で、蛇かごの針金が出ている箇所がたくさんありましたが、鳥取県により補修されて非常に歩きやすくなっています。
この階段状の登山道については賛否両論あるようですが、山を守るための必要最小限の補修とご理解ください。
また、10/18に蒜山三座を縦走してきました。蒜山も今年は残暑が厳しかったせいで、お花と紅葉の状況が1週間から10日程度遅れているようです。
下蒜山の登山口から登り始めると、シラヤマギク、リュウノウギク、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、センブリ、ヤマラッキョウ、リンドウ、
イブキトラノオ
イブキトラノオ
と続々お花が出てきます。「本当に10月半ば過ぎ?」と思えるぐらいにお花が残っています。
紅葉も大山と同じ状況で、やはり枯れている葉が多く、満足に紅葉しかけている木を探すのが難しいぐらいです。大山を含めて考えると、標高が高いほどその傾向は顕著に出ているようです。今年の紅葉は遠くから見て楽しんでください。
○ルート紹介
今回は「大山寺~大神山神社~下宝珠越~宝珠尾根~ユートピア~振子山~親指ピーク~野田ヶ山~大休峠~川床」のルートについてを紹介します。このコースは、大休峠からユートピアへ登る方が多いようですが、下ったほうが安全で楽だと思います。
またユートピアから野田ヶ山の間は潅木が茂っています。ヤブ漕ぎほどではないですが、潅木のトンネル状態の場所が何ヶ所かあり、夏は登りにくいと思います。4月から5月にかけて、または、これからの時期10月から12月ぐらいに予定されると良いでしょう。
ユートピアは迷う場所もありませんし、普通のレベルのルートファインディングさえできれば問題はないでしょう。ただし、基本的な技術や知識のない方は、経験のある方またはガイドと一緒のほうが良いでしょう。
山なので、当然、危険な箇所もあります。何よりも自分がケガをした時に、自分で応急処置をして下山してくるだけの最低限の道具や薬を普段から持ち歩くぐらいの気持ちがないと、山登りは危険です。
なお、ユートピアから大休峠に関しては危険ヶ所にはザイルが張ってありますが、ザイルに頼らないで、注意して通ってください。また足元が潅木で見にくくなっていて、抜け穴もありますので、ご注意ください。
登山装備
今の時期は服装にも迷う時期でもあります。今日の私の服装は、7分丈の薄手のニッカズボン、半袖のシャツでした。
山頂でジッとしていると寒いですが、あまり長居をしなければ、問題なく過ごせます。
注意点
最近、間違った知識を持って山に来られる登山者が多いようです。一度でいいですから、登山ガイドをつけて基本からしっかりと教わると、今よりももっと楽しい登山が出来ると思います。喘ぎながら登って、下りで膝が笑ってしまい、2~3日は足が痛い・・・なんてのは登山ではありません。「楽しい登山」が私のモットーです。
また、山でのゴミは各自が持ち帰ることが山でのマナーです。山で残していいのは「足跡」だけです。
お知らせ
この他、登山道の紅葉の状態や他のコースなどで詳しいことを聞きたい方は、「大山レークホテル」TEL0859-52-3333までお気軽にお問合せください。また当ホテルでは、パッキングから楽な歩き方まで、基本からすべて指導しながら、楽に大山に登る「登山教室」も随時開催しています。実戦で使える技術を指導しますので、正しい登山を勉強してみませんか? 詳しくはお電話にてお問合せください。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
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