北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

台風14号の接近で、大雨、雪、崩壊現場周辺は落石のおそれ。大樺沢二俣~左俣ルートは 危険な状態

みぞれ混じりの雪で山荘前に積雪2cm (2010.10.30 南アルプス市営山梨県北岳山荘 )
みぞれ混じりの雪で山荘前に積雪2cm (2010.10.30 南アルプス市営山梨県北岳山荘 )
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天気・気温

10/28(木) 雨。最低-4℃、08:00の気温+1℃、15:00の気温-2℃。
甲府市の天気予報
明日
雨のち曇
22℃
16℃
明後日
晴一時雨
26℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
22℃
14℃
明後日
曇一時雨
17℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

10/25まで例年より少し暖かかったのですが、10/26から一気に寒く感じ、雪が降りそうです。朝は霜や水溜りで薄く氷が張っていますが、日が昇るとすぐに融けます。
台風14号が10/31~11/1にかけて北岳周辺を通過する恐れがあります。それに伴い、雨、もしくは雪が降る恐れがありますので、登山者にはアイゼンの携帯、及び十分な防寒対策を促してください。
雨が降り続いた場合、過日、崩落のあった左俣コースに再度落石の危険性が高まります。
なお、北岳山荘は11/4の宿泊分まで営業をしております。

登山口の広河原周辺では紅葉が見頃を迎えています。左俣コースより二俣分岐方面の紅葉は既に終了しました。

登山道の状況

北岳の山頂東側のバットレスの中ほどの岩壁で大規模な崩落がありました。現在バットレスのクライミングは禁止となっています。
広河原~大樺沢二俣までは通行できますが、大樺沢二俣から先の左俣コース(左俣コース経由~八本歯のコル~北岳山荘)は、通らないようにお願いします。大樺沢二俣からは、右俣ルートをご利用ください。

●崩落の現状について(10/28時点)
・大樺沢左俣コースの崩落後の登山道は、マーキングは見えますが、従来の登山道がなくなってしまっている状態です(※画像を参照ください)。また、崩落による大きな岩が従来の登山道に覆いかぶさってしまい、従来の登山道はなくなってしまっている状態です。崩落現場ではこの数日落石は落ち着いていますが、積雪時や雨量の多い日、その後数日は落石の危険性が高いので、通行はなるべくしないようお願いします。

詳しくは、北岳山荘、北岳肩の小屋、白根御池小屋にお問い合わせください。

登山装備

降雪の可能性があります。
場合によってはアイゼンが必要になりますので、お越しになる前に小屋に状況をご確認ください。
防風・防寒対策をお願いします。ヘッドランプ必携。

注意点

日が短くなってきていますので、15:30には小屋に到着できるよう行動を早くしましょう。

お知らせ

今シーズンの営業は、11月4日(木)泊りまでです。

現在、屋外の公衆トイレが使用できませんので、ご利用は館内トイレのみになります。
安全登山を目的とする施設であるため、混雑状況をできるだけ事前に緩和することも必要なため、なるべく事前に予定をご連絡いただけると助かります。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

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 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

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