大山 | 大山プロガイド協会

これからの時期は冬の装備が必要。4本爪アイゼンは、あまり役に立たないので、6本爪以上で。

8合目 (2010.12.21 大山レークホテル )
8合目 (2010.12.21 大山レークホテル )
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天気・気温

12/05(日) 8:00の大山寺の天候、快晴。7℃。微風。
10:00の山頂の天候、快晴。2℃。10m/s。
鳥取市の天気予報
明日
雨のち曇
15℃
12℃
明後日
曇のち晴
18℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
松江市の天気予報
明日
雨のち曇
14℃
12℃
明後日
曇のち晴
19℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月7日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

冬とは思えないぐらいに落ち着いた暖かい日曜日でした。登山者数は延べで約70人ぐらいで、ほとんど冬山の装備をお持ちのようでしたが、中には夏の延長のような装備で登っている登山者もいて、今日だからいいようなものの、一度荒れると大変なことになりそうです。

今の時期に一番問い合わせが多いのが、「アイゼンは必要ですか?」という質問ですが、使うか使わないかは別にして、これからは必ずお持ちください。今日の場合ですと、7合目と8合目の間で積雪が凍結している場所が少しありましたが、不要でした。8合目から上の木道もほとんど積雪はありません。しかし、12/7(火)あたりから天候が荒れそうで、アイゼンが必要となりそうです。気をつけて登山にお越しください。

登山装備

これからの時期は冬の装備が必要となってきますが、8合目より上の木道では、木道に傷をつける程度の積雪であれば、できるだけアイゼンは外してください。ちなみに4本爪のアイゼンはこれからの時期は、あまり役に立ちません。アイゼンは必ず6本爪以上をお持ちください。軽アイゼンの4本はまず役に立たないと思ってもらったほうがいいと思います。仮に登れても下りで大変に苦労すると思います。

またピッケルを杖の代わりに持っている方がほとんどですが、今の時期はストックを使ったほうが楽だと思います。ピッケルは必ず正しい使い方を本格的な冬に入る前に必ず習得しておいてください。みんなが持ってるからとか、雑誌に載っているからと格好だけで持つのであれば、ストックで充分です。私がピッケルの必要性を感じるのは、年によって違いますが、だいたい1月の半ばから終わりにかけて以降です。それまではストックのほうが楽で安全です。

また服装ですが、だいたいにおいて厚着しすぎのようです。必ず寒いぐらいでスタートしてください。今日の場合も見られましたが、すでに1合目から2合目あたりから汗びっしょりで登っている方が半数以上おられました。山頂に着いてから汗で濡れた下着まで替えを用意していればいいのですが、そうでなければ上から何枚重ね着しても同じです。6合目あたりから稜線に出るので、風に吹かれて寒くなることがありますので、上からパーカを羽織るとか手袋をするようにしたほうが安全に登れます。

お知らせ

山頂の避難小屋については、小屋内の売店の営業は完全に終了いたしました。避難小屋の利用については通年利用可能です。ただ扉が凍っている場合がありますので、お気をつけください。
トイレも水洗トイレ2ヶ所は止めていますが、もう1ヶ所は冬でも使用可能です。特にこれから雪が降り始めると雪が吹き込んできますので、利用後は必ず扉を閉めてください。またホウキを置いていますので、雪が入ったら必ず掃きだしてください。でないと扉が少し開いた状態ですと、さらに雪が吹き込み、中が雪だらけで小屋の中も積雪○○センチなんてことになってしまいます。

まだ大山寺周辺は積雪は見られませんが、冬用タイヤまたはチェーンはお持ちになったほうがいいと思います。

この他、登山道の紅葉の状態や他のコースなどで詳しいことを聞きたい方は「大山レークホテル」TEL0859-52-3333までお気軽にお問合せください。また当ホテルでは、パッキングから楽な歩き方まで、基本からすべて指導しながら、楽に大山に登る「登山教室」も随時開催しています。実戦で使える技術を指導しますので、正しい登山を勉強してみませんか? 詳しくはお電話にてお問合せください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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ユーザーの登山記録から