北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

北岳の固有種、キタダケソウは今が見ごろになりました。今の時期は二俣方面ではなく、白根御池小屋経由がオススメ

イワウメ (2012.07.01 南アルプス市 北岳山荘 )
イワウメ (2012.07.01 南アルプス市 北岳山荘 )
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天気・気温

06/28(木) 曇り、日中9~10℃、最低気温2~3℃寒いです。
甲府市の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
11℃
明後日
30℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
松本市の天気予報
明日
24℃
6℃
明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

北岳山荘の東側はもう雪はありませんが、西側はまだ多くの残雪で診療所などは雪に埋もれている状態です。
それでも昨年よりは2~3割は少ないです。
寒暖の差が厳しく、日陰ではジャンバー、日向では半袖といった感じです。防寒対策をしっかりとお願いします。

固有種の キタダケソウ キタダケソウ は今が見ごろでしょう。 キタダケソウ キタダケソウ の保護ロープを設置しました。中に入らないようにお願いします。
その他 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ 、イワウメ、オヤマノエンドウ、 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ 、キバナ シャクナゲ シャクナゲ 、ウラシマツツジなどが咲いています。

登山道の状況

■広河原~北岳
・広河原~白根御池小屋~肩の小屋~北岳山頂ルートは特に異常ありません。
・広河原~二俣間は途中道悪く、沢を渡る橋は、まだ全て架かっていません(全破損のため)。通常の登山道を歩く前提の方は、このルートは避けてください。当ルートは来月下旬より整備開始予定です。
・6月24日に八本歯のコルから二俣経由広河原まで歩いて来ました。その際、上部にはポールを60本程度を雪上に差し、簡易的な道標としました。八本歯のコル~上部二俣は昨年よりも雪が少なく、7月上旬には概ね夏道が出る可能性があるでしょう。まだ、要アイゼン・ピッケルです。落石にも注意してください。
・上部二俣から二俣間は昨年よりも雪が少なめですが、今時期は落石多いので要注意です。
・二俣~肩の小屋間は特に異常ありません。
・八本歯のコル~吊り尾根分岐点は異常ありません。
・トラバース分岐点~トラバース道~北岳山荘は雪多く、一般登山者の通行は不可です。

※二俣から広河原間は昨年よりも雪が多いです。昨年の台風被害に加え、冬期の雪崩被害も多くありました。昨年秋よりも状態は悪いので、今は通らないほうが良いです。海の日までには整備を行い通行できるよう整備を準備中です。
詳細は、広河原インフォメーションセンター090-2673-2406あるいは各山小屋にお問い合わせください。

■吊尾根方面
・北岳山荘~吊り尾根分岐点~北岳山頂は異常なし。

■間ノ岳方面
肩の小屋~間ノ岳の雪は融けたので、アイゼンは要りません。

登山装備

防寒防風、10本爪アイゼンとピッケル持参のこと。

注意点

寒暖の差が厳しいです。日陰ではジャンバー、日向では半袖です。防寒対策をしっかりとお願いします。
現在は、広河原から白根御池小屋経由でしか入山できませんので、白根御池小屋で状況を確認してからお越しください。

6月25日より南アルプス林道開通しました。

お知らせ

北岳診療所の今年度開設は7月中旬からです。
北岳山荘の宿泊者予想数(9人以下のパーティーは予約不要)※150名定員。今年は昨年と比較し雪が少ないため、天候が良ければ週末に大混雑する見込みです。
安全登山のため、土曜日の宿泊を変更できる方については、ご協力をお願いいたします(熱気と混雑により、宿泊できますが眠れない状況となります)。今シーズンの混雑予想は以下のとおりです。
6月30日(土)150名、7月7日(土)150名、14日(土)300名、15日(日)250名、16日(月)180名、21(土)250名、28日(土)250名。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

北岳 標高 3,193m

 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

山梨県 静岡県 / 赤石山脈北部

間ノ岳 標高 3,190m

 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

ユーザーの登山記録から