北岳 | 南アルプス市 北岳山荘

左俣~八本歯は引き続きアイゼン必要。梅雨明け後は晴天が続いています。緑が瑞々しく、すっかり夏山の光景です

北岳山荘水場へ下る道より、八本歯のコル方面を望む。緑が瑞々しく、すっかり夏山の光景です (2012.07.26 南アルプス市 北岳山荘 )
北岳山荘水場へ下る道より、八本歯のコル方面を望む。緑が瑞々しく、すっかり夏山の光景です (2012.07.26 南アルプス市 北岳山荘 )
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天気・気温

07/30(月) 7/26の天候、晴れ。最高18℃、最低6℃、無風。日の出04:50頃、日没18:55頃。
甲府市の天気予報
明日
26℃
11℃
明後日
30℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
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明後日
28℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

南アルプス・北岳周辺は連日、梅雨明けの快晴が続いています。北岳山荘水場へ下る道より、八本歯のコル方面を望むと、緑が瑞々しく、すっかり夏山の光景です。
北岳山荘食堂からは、今の時期は、八本歯ノ頭とボーコン沢ノ頭の間から日が昇り、ご来光が望めます。また。食堂からは、夕焼けも見ごたえあります。
天気の悪い日でも、ライチョウに出あえるなど、楽しみが多くなっています。

花はまだまだ盛りです。固有種の キタダケソウ キタダケソウ は、ほぼ終わりましたが、よく探すと見つけることもできます。
一方で、最近、咲き始めのミネ ウスユキソウ ウスユキソウ や、イブキジャコウソウです。イブキジャコウソウは、いい香りがします。

他にも咲いているのは、ミヤマガラシ、 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 、ミヤマタネツケバナ、ミネズオウ、クモマナズナ、ミヤマムラサキ、 ツガザクラ ツガザクラ クロユリ クロユリ 、ミ ヤマオダマキ ヤマオダマキ 、ミヤマシオガマ、コメバ ツガザクラ ツガザクラ 、タカネツメクサ、 キバナノコマノツメ キバナノコマノツメ シナノキンバイ シナノキンバイソウ 、シロウマオウギ、キンロバイ、 ミヤマキンポウゲ ミヤマキンポウゲ 、ウラジロキンバイ、コ イワカガミ イワカガミ 、タカネツメクサ、ムカゴトラノオ、タイツリオウギなどが満開です。
ミネ ウスユキソウ ウスユキソウ 、タカネヤハズハハコ、シコタンソウ、イブキジャコウソウ、コバノコゴメグサ、タカネニガナあたりが咲き始めです。

登山道の状況

広河原~白根御池~肩の小屋、広河原~二俣より右俣~肩の小屋へは、とくに問題箇所はありません。広河原~二俣間は、大樺沢の橋の復旧作業は終了し、通行が可能になっています。

二俣より左俣~八本歯のコル間は、雪多くやや硬めなため、要アイゼンです。ストックがあると歩きやすいです。落石には注意してください。なお、八本歯のハシゴは、一部手すりが破損していりため改修作業中です。濡れると滑りやすいので要注意です。八本歯の梯子の整備を徐々に進めています。

北岳山荘~吊り尾根分岐点~北岳山頂は、異常ありませんが、強風に注意です。
北岳山荘~間ノ岳も異常ありませんが、強風に注意です。

両俣・左俣コースは、道が不明瞭で、しかも増水しています。不慣れな方は通行できません。また、両俣小屋周辺はクマに注意! クマ除けの鈴を要携行のこと。

登山装備

朝晩や天候によっては日中も寒いですので薄手防寒着をと、晴れていても雨具は必ずお持ちください。
二俣~八本歯までのルートはアイゼンが必要です。
両俣小屋周辺を行く方は、クマ除けの鈴を要携行のこと。

注意点

写真撮影は登山道上からお願いします。撮影者の踏み入りのために穴があいてしまいました。


県営林道(夜叉神駐車場~広河原~北沢峠間)は開通しています。ただし、時間雨量10~20mm以上・連続雨量50mm以上の大雨が降って災害が予想される際は、県の判断で通行止めを行うことがあります。ご注意ください。詳細は以下URLをご確認ください。
●南アルプス山岳交通適正化協議会(事務局 山梨県観光部観光資源課) 055(223)1576
http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html
●山梨県中北林務環境事務所治山林道課 0551-23-3864
http://www.pref.yamanashi.jp/chisan/index.html

お知らせ

北岳山荘は9人以下のパーティーは予約不要です。
なお、北岳山荘の混雑日の宿泊者予想数は、8/4(土)が300人、8/11(土)が150人となっています。定員は150名です。安全登山のため、土曜日の宿泊を変更できる方については、ご協力をお願いいたします(熱気と混雑により、宿泊できますが眠れない状況となります)。
日曜日、平日については定員(150名)以下の予想ですが、好天の続く今の時期は、平日でも定員いっぱい、もしくはそれ以上の来客数となることがあります。梅雨明け後は平日でも満室状態が続いており、1つの布団にお1人でお休みいただけない日もあります。皆様にゆっくり滞在していただけるよう、混雑緩和にむけて今後努力します。

北岳診療所は、開設中です。ドクターが常駐していますので、体調不良時などお立ち寄り下さい。

南アルプス市 北岳山荘周辺の過去の様子

  • 大樺沢上部は凍結しています
  • 北岳山荘付近のライチョウ
  • 北岳山荘から見る朝焼け
  • 北岳の様子
  • 中白根方面の様子
  • ライチョウの親子(中白根山付近)
  • 北岳周辺の稜線の様子
  • トラバース道落石跡、通行時はご注意ください
  • ウラシマツツジ
  • ヒメセンブリの花
  • アオノツガザクラ
  • ミネウスユキソウ

南アルプス市 北岳山荘

現地連絡先:
090-4529-4947
電話番号:
055-282-6294
連絡先住所:
山梨県南アルプス市小笠原376 南アルプス市役所 観光商工課

地図で見る

施設の詳細を見る

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 日本で富士山に次いで高い山は白峰の北岳である。白峰は通称白峰三山と称し、3000mを抜く山5座が、南アルプスの北部に連なっている。すなわち北岳(3192m)、中白峰(3055m)、間ノ岳(3189m)、西農鳥岳(3050m)、農鳥岳(3026m)である。  この連山の最北にある故、北岳。当を得た山名である。古くは『平家物語』に「手越を過ぎて行きければ、北に遠ざかりて、雪白き山あり。問へば甲斐の白根と云ふ」と出ているが、果たして東海道筋から見えたであろうか。時代は下がり、『甲斐国志』(文化11年―1814年編)によれば「白峰、此山本州第一ノ高山ニシテ西方ノ鎮タリ。国風ニ詠スル所ノ、甲斐ヶ根コレニシテ(中略)南北ニ連ナリテ三峰アリ。其北方最モ高キモノヲ指シテ、今専ラ白峰ト稱ス」と記している。  同書によれば、「山上ニ日ノ神ヲ祀ル。其像黄金ヲ以テ鋳ル。長七寸許、容ルニ銅室ヲ以テス。高貳尺貳寸廣方八寸、其四隅ニ鈴ヲ掛ク、風吹ケハ声アリ」と大日如来を祭ってあることを載せている。明治41年7月、この頂に立った小島烏水は「奉納大日如来寛政七年乙卯六月(1794年)」と彫られた小鉄板のあったことを記録している。となれば『甲斐国志』の記事も本当かも知れない。  明治4年、地元、芦安村の行者、名取直江が里宮、中宮、奥宮を造営して開山したという。  登山者として最初にこの頂を踏んだのはウエストンで、明治35年8月23日のことであった。積雪期の初登頂は大正14年3月22日、京都三高山岳部のメンバーで、西堀栄三郎、桑原武夫、多田政忠、四手井綱彦の4人。野呂川両俣から右俣に入り、間ノ岳を経て頂上に立った。次いで3月28日、山梨の平賀文男が広河原から第2登を飾った。  最近は交通の便がよくなり、おそらく南アルプスの山の中で、一番人気のある山ではないだろうか。登山基地の広河原まで車で入れば、1泊2日でゆっくりと往復でき、雪渓あり、お花畑あり、しかも展望絶佳ときている。  展望は南、眼前にどっかと腰をすえた間ノ岳、これに重なり合うは、塩見岳や悪沢岳。南東の櫛形山の上に富士山、東側には鳳凰三山の上に奥秩父。その左には八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。遠く白馬三山から槍・穂高、その左にずんぐりと仙丈ヶ岳、御岳山、中央アルプスが堪能できる。  登山コースは広河原から大樺沢二俣、小太郎尾根経由で6時間、同じく二俣から八本歯のコル経由で5時間強の登りで登頂可能。

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 白峰三山の真ん中に位置するので間ノ岳とは、当を得た山名である。日本第3位の高峰であるにもかかわらず、極めて地味な山だが、赤石岳、仙丈ヶ岳とともに、大きな山容を見せている。山頂は広くて、通称、間ノ岳のドームといわれるほどで、悪天のとき、方向を間違えることさえある。  一般的に、この山だけを単独に登るということはあまりない。白峰三山縦走時、あるいは仙塩尾根を経て塩見岳へと抜ける際など登頂する。  この山頂からの展望は、北岳のそれと大差がない。しかし、南側から眺めた鋭角の北岳は、さすが南アルプスの王者の風格をもって昂然として迫ってくる。  間ノ岳は『甲斐国志』にその名が載っている。登山者としては、明治14年(1881)8月18日に、アーネスト・サトウが農鳥岳経由で登頂している(出典「日本旅行日記Ⅰ」東洋文庫)。積雪期では京都三高山岳部の西堀栄三郎ら4名が、大正14年3月22日、野呂川右俣をつめて頂上に出た。北岳に登頂の途次の通過であった。  この山を踏むためのベースとなるのは、北岳のコルにある北岳山荘で、ここから中白峰を経て2時間ほどで登頂できる。 ※2014年3月までは、日本第4位の標高の山とされていたが、測量方法の変更や地殻変動などにより1m高くなることが国土地理院より発表され、2014年4月1日より奥穂高岳と並んで日本第3位の標高の山となった(2014.04.01追記)。

ユーザーの登山記録から