新雪が大山寺で約70cm積もりました。トレースは標高900mまで付いていますが、腰までのラッセルです。
天気・気温
山と周辺の状況
昨日朝からの降雪で、新雪が大山寺で約70cm程度です。標高900mから先はまったくトレースがなく、腰まで埋まりながらラッセルです。
10年ぐらい前までは、平日に冬の大山に入る人はほとんどありませんでしたが、最近は冬山を楽しむ方が増えてきて、ラッセルをしたのも何年ぶりかでした。過去には、スタートからラッセルしながら六合目まで8時間かかったことがありましたが・・・。
今日の積雪で、だいぶ例年の今の時期の積雪量に近づいて来ましたが、一気に降った新雪のため、急斜面での雪崩には充分にお気をつけください。
蛇足ですが、今日は韓国からの登山客が2団体(約120人)が登山に来られましたが、標高900mを過ぎた辺りで先頭がストップしてしまい、あまりに動かないので先頭に回ってみると・・・・なんと本来のトレースがある辺りの真ん中で、テントを張ってご飯を食べている男性がいました。
そのために横によけようとしたら、腰まで埋まってしまい前に中々進めないという状況でした。もちろん即撤去をしてもらいました。
国立公園内では指定地以外の野営は禁止されています。冬という季節柄、緊急でテントまたはツェルトを張る場合はありますがそれにしても場所を考えましょう。
登山道の状況
昨日、朝からの新雪が大山寺で約70cm程度積もりました。大雪警報が昨日から出ていましたが、朝になってピークを過ぎたようで、誰かが登ってトレースがあるだろうと思いながら、やや遅めのスタートとなりました。
しかし、南光河原側の登山口は新雪で埋まっており、もう少し先の下山キャンプ場側からの登山口から入りました。あまり人があまり登っている感じでなく、嫌な予感・・・。標高900mから先はまったくトレースがなく、腰まで埋まりながらラッセルを強いられましたが、今の時間ではさすがに先が見えず、急斜面に入る前に2合目までで撤退しました。
登山装備
10本爪以上のアイゼ必携。軽アイゼンでは、下る時にキックステップが切れません。七合目から上ではアイスバーンになることもあり非常に危険ですので、ピッケルもお持ちいただいたほうが無難です。
ただしピッケルの正しい使い方(滑落停止の操作など)が出来ること。
注意点
山頂避難小屋は1階から出入りできるように掘ってありますが、相変わらずマナー知らずの観光客がたくさんいるようで、小屋に入ると雪だらけです。
アイゼンを履いたままで薄暗い人込みの中を歩き回るのはとても危険です。必ず小屋内ではアイゼンは外してください。また登山靴も含めて衣服についた雪は外で払ってお入りください。
みんなが気持ちよく使えるようにご協力ください。入口にホウキが置いてありますので、お使いください。
山頂避難小屋内は、1階の窓が全て雪で埋まっており、真っ暗です。必ずライトをザックのすぐ取り出せる所に用意しておいてください。
今の時期は登山の格好だけの観光客が入れる山ではありません。それなりの装備と技術がないと非常に危険というより無謀です。必ず経験者と登るか、県の山岳協会などで講習会を開いていますので、技術を習得してから、登山を楽しんでください。
無雪期とは違い大山の冬山を楽しむためには、装備もそうですが、まず技術を習得するための努力が必要です。皆さんが事故のないように楽しい登山を心がけてください。
●マイカーの方へ これからの時期は冬用タイヤで大山にお越しください。とくに米子自動車道からお越しの場合はタイヤ規制が出る場合があります。お気をつけください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方など教えます。
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大山プロガイド協会
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