トレースはかろうじて5合目まで、その上の灌木帯は雪少なめ。6合目以上は10本爪アイゼン必携。
天気・気温
山と周辺の状況
今日からの天気ですが、寒気が入ってきて、当分の間は雪マークがついています。気温もかなり下がっていて、外は風が痛いぐらい。ようやくいつもの大山になりつつあるようです。
積雪状況は、少しづつ降った雪が融けないでたまっている程度です。例年の同時期に比べるとかなり少ないです。
六合目で外気温が-8℃。スタートからザックの横に入れていたスポーツドリンクが完璧に凍っていました。
登山道の状況
五合目まではトレースが何とか残っています。積雪も少なく比較的に登りやすい状態ですが、五合目から六合目の灌木帯が、やはり埋まっておらず、中途半端に積雪があるため、場所によっては四つんばいになって灌木をよけながら登るといった感じです。
六合目の避難小屋もまだまだ大丈夫です。しかしここより上はガラッと変わり、バリバリのアイスバーンとなり、不慣れな方が登れる場所ではありません。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは必ず10本爪以上のもの。ピッケルもあった方が良いでしょう。吹雪くことが多いので、ゴーグルも必需品です。また手袋については必ず予備をお持ちください。
注意点
必要な装備をきちんと用意して登山しましょう。
チェーンのアイゼン、軽アイゼンでは危険です。使っている方も恐る恐るの状態です。キックステップができないので、非常に危ないです。一歩間違えば大きな事故に繋がってしまいます。
六合目から上に行きたいのであれば、アイゼンは必ず10本または12本のアイゼンを装着してください。
最近は歩行をメインに考えた10本爪のアイゼンが販売されていますが、これも無理です。前歯が登山靴の中に引っ込んでいて、爪がやや短めに出来ています。安価なので売れているようですが、これからの冬の大山では非常に危険ですのでお気をつけください。
ピッケルの正しい使い方(滑落停止の操作など)が出来ること。
特に気をつけていただきたいのは、登りではさほど問題なく頑張れば登れますが、下りになると「登らなきゃ良かった。」なんて思ってしまうことです。
アイゼンについては、次の機会に個人的に何を使用しているかをご紹介したいと思いますが、その使い方も必ず習得してから山に入らないとこれも危険です。
●避難小屋について 山頂にある避難小屋は冬でも入れます。マナーを守って利用しましょう。
・小屋に入る前にアイゼンは外して下さい。
・必ず衣服についた雪も外で落としましょう。小屋内に持ち込まれた雪は氷点下ではもちろん融けません。しかも凍ってツルツルになってしまいます。
・ライトをザックの中のすぐに取り出せる場所にいれておきましょう。もうすでに1階の窓が半分程度埋まり、室内は薄暗くなっています。
●マイカーの方へ 関西方面または米子道を利用して大山に来られる方は、冬用タイヤを装着していないと規制が出る場合が多いですので、ご注意ください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方など教えます。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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