積雪量増加。トレースは6合目まで、7合以上は12本爪アイゼンでキックステップ。雪庇にも注意。
天気・気温
13:00の山頂の天候は一面ガス、気温-10℃、風速15~18m。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
昨日から寒気団が入り込み、積雪量が一気に増えました。
登山道の状況
昨日からの降雪で積雪量は一気に増えています。
六合目まではトレースもありますが、五合目付近は抜け穴が多く灌木がかなり出ています。
六合沢には、山スキー、ボードなどのコースでもありますが、まだまだ樹木が多く下手すると元谷に出る前にヤブコギになりそうです。
七合目からはトレースも所々しか残ってなく、気温が低く風で雪が飛ばされるので、トレースはないものと思ってもらったほうがいいようです。
そろそろ七合沢の上に雪庇ができ始めていますので、登るときに左に寄り過ぎないようにしてください。もちろん下りでも同じです。
七合目から上はかなり状況が厳しく、12本アイゼンでキックステップのできない方は無理をしないでください。一歩滑ると大きな事故に繋がります。
九合目台地は目印棒が立てられていますが、今年はかなり密に立っています。近いところは5m、遠くても10m間隔で立っていますが、これが見えない場合は危険信号です。実際に足元が見えない場合もありますのでご注意ください。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは必ず10本爪以上のもの。ピッケルもあった方が良いでしょう。吹雪くことが多いので、ゴーグルも必需品です。また手袋については必ず予備をお持ちください。
注意点
必要な装備をきちんと用意して登山しましょう。
チェーンのアイゼン、軽アイゼンでは危険です。使っている方も恐る恐るの状態です。キックステップができないので、非常に危ないです。一歩間違えば大きな事故に繋がってしまいます。
六合目から上に行きたいのであれば、アイゼンは必ず10本または状況により12本のアイゼンを装着してください。
最近は歩行をメインに考えた10本爪のアイゼンが販売されていますが、これも無理です。前歯が登山靴の中に引っ込んでいて、爪がやや短めに出来ています。
安価なので売れているようですが、これからの冬の大山では非常に危険ですのでお気をつけください。
ピッケルの正しい使い方(滑落停止の操作など)が出来ること。
特に気をつけていただきたいのは、登りではさほど問題なく頑張れば登れますが、下りになると「登らなきゃ良かった。」なんて思ってしまうことです。
アイゼンについては、次の機会に個人的に何を使用しているかをご紹介したいと思いますが、その使い方も必ず習得してから山に入らないとこれも危険です。
●本日は山頂避難小屋はお昼過ぎまで入れない状態が続いていたようです。小屋事態もほとんど埋まってしまっていて、かなり掘らないと入れませんし、扉が凍っていて開かない場合もありますので、小屋に入れない場合も想定してスケジュールを組んでください。
●避難小屋の利用について 山頂にある避難小屋は冬でも入れます。マナーを守って利用しましょう。
・小屋に入る前にアイゼンは外して下さい。
・必ず衣服についた雪も外で落としましょう。小屋内に持ち込まれた雪は氷点下ではもちろん融けません。しかも凍ってツルツルになってしまいます。
・ライトをザックの中のすぐに取り出せる場所にいれておきましょう。もうすでに1階の窓が半分程度埋まり、室内は薄暗くなっています。
●マイカーの方へ 関西方面または米子道を利用して大山に来られる方は、冬用タイヤを装着していないと規制が出る場合が多いですので、ご注意ください。
●私が使っているアイゼンのご紹介です。あくまで個人の主観ということで参考にしてください。
エキスパートオブジャパンの10本、これは非常に優れていて使い便利がいい商品です。
次がモンベルの10本(カジタでないもの)これは注意書きにもありますが軽アイゼンとして考えないと厳冬期の大山ではやや無理があります。
次がシャルレのムーザーですが、ワンタッチのため登山靴にコバがついてないと使えません。私の場合はアゾロのプラブーツに使っています。スノープレートは純正は黄色ですが、経年劣化のため破損。純正品がすでに生産されていないので他社製品を流用しています。
エキスパートオブジャパンの12本。これは軽くて、バンドも締めやすく歩きやすい商品です。またここのHPをご覧になればお解かりですが、○○ニッポンとか、~~ニッポンとネーミングもユニークです。なんと言ってもメイドインジャパンです。個人的にはこれがお勧めです。
軽い物では最近アルミ製も販売されていますが、必ず登山靴を持ち込んで靴に合うものを選んでください。もちろん個人的に使ったことのないメーカーがたくさんありますので、店頭で現物を見ながら、分厚い手袋をしたまま装着が出来るか等、試してみてください。
山の場合は様々な装備が必要ですし、メーカーもたくさんあります。自分の山行に合わせて選ばないと「宝の持ち腐れ」、さらには使い方がわからないという「豚に真珠」になりかねません。決して安い物でないので、充分に研究してから購入するようにしましょう。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方など教えます。
昨年の今頃の様子は?
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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