大山 | 大山プロガイド協会

天候は安定は今日まで。明日2/4から徐々に下り坂です。七合目より上は12本爪アイゼン必携です。

大山寺橋から見た登山道の稜線 (2013.03.01 大山レークホテル )
大山寺橋から見た登山道の稜線 (2013.03.01 大山レークホテル )
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天気・気温

02/03(日) 09:00の大山寺の天候は晴れ、気温+1℃、無風。
11:00の山頂の天候は晴れ、気温-4℃、微風。
鳥取市の天気予報
明日
曇時々雨
22℃
15℃
明後日
雨のち曇
15℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 4:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
14℃
明後日
雨のち曇
13℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

高気圧に覆われ、今の時期にしては珍しく天候が安定していて、気温もやや高めでした。2/1から2/2にかけて、春一番を思わせる強風が吹き荒れ、積雪量も、かなり減ってきました。ちなみに2/3を過ぎないと春一番と言わないそうです。

登山道の状況

標高1200m過ぎあたりまではさほど問題はありませんが、雪が減っているためこの辺りから五合目過ぎまでの間で「抜け穴」がかなり出来ていますので、注意してください。

現在、問題なのは六合目から上ですが、七合目辺りまでは傾斜も緩く、灌木もまだ出ているので比較的に安全だと思います。しかし、七合目から草鳴社ケルンを過ぎる辺りまでは問題箇所が多く、とくに草鳴社ケルンのすぐ下の辺りは注意です。この傾斜でアイスバーンになった時、まず12本爪アイゼンでないと歯が立ちません。

登山装備

厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは必ず12本爪のもの。ピッケルもあった方が良いでしょう。吹雪くことが多いので、ゴーグルも必需品です。また手袋は必ず予備を用意しましょう。

注意点

●必要な装備をきちんと用意して登山しましょう。

2/4からは徐々に冬型の気圧配置になり、また寒さが返ってくるようです。今現在が例年にないぐらいの異常気象なので、これから登山を予定されている方は気象予報に充分注意してください。決して「この間登ったから・・・」なんて思わないようにしましょう。
七合目から草鳴社ケルンを過ぎる辺りまでの傾斜がアイスバーンになると12本アイゼンでないと大変危険です。ここを6本とか8本の軽アイゼンで登るのは、もう冬山登山をする以前の問題です。

登山口辺りでアドバイスすると、「この間もこれで登ったから」と言われることがあります。しかし、標高1500m付近は外気温が1℃下がるとコンディションが大きく変わります。登る時はたいてい午前中なのですが、下山するときは徐々に気温が下がってくる時間帯になってきますので、「こんなとこ登った来たっけ?」となるので、ご注意ください。

山頂避難小屋は、入口がかなり狭くなっていて、これ以上降ると掘っても入れない状態になっていました。しかし、登山者の方たちに声をかけて入口付近をだいぶ掘り下げました。応援をして下さったみなさま、ご協力ありがとうございました。まだ不十分ですが、登られた方で余力のある方は、少しでも良いので掘ってやってください。
中は当然真っ暗ですので、ライトはザックの中のすぐに取り出せるところに入れておいてください。また小屋に入る前にアイゼンは外してください。もちろん帰るときも外で手袋をしたままアイゼンを着けることが常識です。これが出来ない方は冬山はちょっと難しいと思います。大山に限らず、どこの山域でも同じです。

マイカーの方で関西方面または米子道を利用して大山に来られる方は、冬用タイヤを装着していないと規制が出る場合が多いですので、ご注意ください。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方など教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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ユーザーの登山記録から