今の寒波は来週月曜日辺りまで続く予報です。アイゼンは12本爪が必要。例年より雪は少なめです。
天気・気温
12:00の山頂の天候は雪、気温-10℃、風は15~20m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
一昨日は暦の上では「雨水(うすい)」。二十四節気の第二となり、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味だそうですが、それは下界での話。山はようやく通常通りの冬、というか最近は冬に逆戻りした感があります。
ちょうど一昨日は大山寺でも朝から雨が降って暦どおりだなと思いましたが、今回の寒波は来週の月曜日辺りまで続くとの予報が出ています。雪対策が必要です。
登山道の状況
本日2/20の大山は、雨が降った後の寒波なので、スタートからアイゼンを着けて歩きましたが、予想通りにほぼアイスバーンでした。途中で装着するとわかっているので、スタート時に着けた方が楽だと思います。
積雪量は全体的に少なく、例年の半分以下のようです。このため五合目から六合目手前の低灌木は相変わらず登山道の途中に垂れ下がっています。七合沢の上部の灌木は先週に何とか隠れましたが、雨で融けてまた起き上がってきています。
六合目の避難小屋も入口から問題なく入れます。最近ではあまり記憶にないぐらいの少なさですが、七合目を過ぎると状況は変わってきます。
積雪量は例年よりは少ないのですが、アイスバーンは例年通りの状況です。
登山装備
厳冬期雪山装備が必要です。アイゼンは必ず12本爪のものを用意し、ピッケルもあった方が良いでしょう。吹雪くことが多いので、ゴーグルも必需品です。また手袋は必ず予備を用意しましょう。
注意点
●必要な装備をきちんと用意して登山しましょう。
山頂避難小屋は通年で利用できますが、みんなが安全に気持ちよく使えるように自分で持ち込んだ雪は必ず掃きだしてください。そのためのホウキも置いてあります。ましてアイゼンを履いたまま小屋内に入るのは論外です。必ず外でアイゼンを外してお入りください。
おそらく一昨日の雨のせいだと思いますが、山頂避難小屋の二階入口は、雪がかなり硬く締まっています。一階入口を掘り出してもらっていますので、小屋には入れますが、中は真っ暗ですので、ライトをすぐに取り出せるところに入れておいてください。
トイレも1ヶ所だけは非水洗ですが使えます。ウェットティッシュなどあれば手が拭けていいと思います。
1/27のレポートにアイゼンについて少し触れていますが、今日も立ち往生しているグループがありましたので、再度書きたいと思います。
まず今の時期の大山は10本爪以上のアイゼンでないと六合目から上は難しいと思います。
また最近は10本爪でもやや爪の短いラチェット式のバンドのついたものが発売されていますが、これは軽アイゼンとお考えください。ネットで色々と探してみると、非常に安価でこのタイプを販売しています。韓国製です。国内でも1社が自社ブランドとして販売をしているようですが、これは韓国と日本の登山スタイルの違い、また山域の雪の状態が全く違い、日本の厳冬期の山ではまず通用しないと考えたほうがいいと思います。確かに価格も半分程度で買えるので、つい手が出ますが、自分の命と引き換えにするにはちょっと・・・。
マイカーの方へ 関西方面または米子道を利用して大山に来られる方は、冬用タイヤを装着していないと規制が出る場合が多いですので、ご注意ください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
昨年の今頃の様子は?
今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02
だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15
米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23
中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30
大山プロガイド協会周辺の過去の様子
大山プロガイド協会
- 現地連絡先:
- 090-7999-2931
- 電話番号:
- 0859-75-2300
- 連絡先住所:
- 〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内