大山 | 大山プロガイド協会

ようやく本来の夏らしい天候が戻ってきたようです。今シーズンで一番たくさんの水を飲みました。ペットボトル4本はお持ちください。

山頂付近は強風(2013.08.29 大山レークホテル )
山頂付近は強風(2013.08.29 大山レークホテル )
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天気・気温

08/09(金) 09:00の大山寺の天候は晴れ、気温26℃、無風。
12:00の山頂の天候は、晴れ、気温20℃、微風。
鳥取市の天気予報
明日
曇時々雨
22℃
15℃
明後日
雨のち曇
15℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 12:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
14℃
明後日
雨のち曇
14℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

ようやく本来の夏らしい天候が戻ってきたようで、モヤが出ていましたが久しぶりに山頂も見えました。
昨日までは6合目を過ぎるとヒンヤリと涼しい風が吹いてきて、山頂では寒いぐらいでしたが、今日からは明らかに風の涼しさが違い、9合目を過ぎるまでは非常に暑く、涼しいのは山頂だけでした。
こうなってくると一番注意することは登る時の「暑さ対策」です。
私自身も今シーズンでは一番たくさんの水を飲みました。
昨日までは500mlのペットボトル3本でぎりぎりでしたが、もう足りなくなるぐらいの暑さです。4本はお持ちください。
先月終わりごろから大山で合宿をしている高校生、大学生の体育会系の学生さんがたくさん登山をされていて、しかも交差の時には大きな声で挨拶をしてくれて気持ちがいいです。

現在、大山で見られる花は、キュウシュウコゴメグサ、ホツツジ、ヤマジノホトトギス、ヌスビトハギ、 ソバナ ソバナ 、クサボタン、 ネジバナ ネジバナ 、カンチコウゾリナ、 シモツケソウ シモツケソウ 、ダイセンオトギリ、 ダイモンジソウ ダイモンジソウ イヨフウロ イヨフウロ コオニユリ コオニユリ 、ナンゴク クガイソウ クガイソウ 、オオバギボシ、 サラシナショウマ サラシナショウマ 、ネバリノギランなどです。

登山道の状況

だいせん夏山登山道は、支障ありません。
登山道については、このところの雨の影響を気にして問い合わせが非常に多いんですが、夏山登山道に関しては、ほとんど被害はありません。
しかし強い雨が、ここ半月ほどで何回か降りましたので、少し掘れている場所があります。
夏休みに入って子供さんが増えていることもあり、段差が高くなっている場所の何ヶ所かを応急的に補修をしましたが、特に六合目から上では足元にご注意ください。
また六合目から八合目の間では特に蛇カゴの針金が出ている場所がかなりあります。下山する時に良く見て歩いてください。引っ掛けると前に転倒して非常に危険です。焦らずにゆっくり歩いてください。
八合目から上の木道についてもガスの中とかで濡れている場合が多いです。
滑りやすくなっていますので、ここもご注意ください。
多くの方がやはり登りで六合目を過ぎると、かなり疲れが出てきて、歩くのがやっとで、なかなか周辺に注意するだけの余裕がなくなっているようです。
決して無理をしないように自分の体力に合わせた登山を心がけてください。
山を甘く見ると大きな事故に繋がる恐れがあります。
基本をしっかり学んで、山のルールを守りながら楽しい登山をしましょう。

登山装備

登山装備が必要です。
雨具は必ずお持ちください。夏だから多少は濡れても、なんて考えは山では通用しません。
登山靴、ライト、地図などは登山の基本装備のうちです。十分な飲料水、虫(ブト)除けも必携。
飲料水は、大人の方でも一人につき500mlペットボトルで4本程度はお持ちください。
特にお子様連れの場合はご注意ください。

服装で最近良く見られるのが
・つばの広い帽子を目深にかぶって登る方
→5合目を過ぎるあたりまでは、木陰の中を歩くので帽子をかぶらないほうが涼しいです。
・雑誌のファッションをそのまま真似て、長袖のシャツの上に半袖の重ね着をしている方
→もう半袖1枚で充分です。
・雨も降ってないのにスパッツをつけて登ってる方
→大山はぬかるみがほとんどないので不要です。

注意点

小さなお子さんを抱いて降りてくるお父さん、
もちろんお父さんも大変でしょうが、お子さんもグタッとして汗まみれ。これだけ暑くなってくると、小さなお子さんには非常に危険です。
ちなみに今日はこのパターンを4組も見かけました。
気持ちはよくわかりますが、無理をしないでください。
山は涼しいと思われがちですが、それは山頂付近の話であってやはり登り始めは暑いです。

高山植物保護のため登山道から出ないようにしましょう。

雨具について
やはり高価な物ですから、購入するのは考えてしまいますが、大山での使用時間を考えるとゴアテックスでなくても充分です。
またポンチョタイプは、風の強い山での使用は避けたほうがいいでしょう。
下からの吹上で濡れてしまうし、稜線では風をはらんで危険です。

山頂の避難小屋の営業
夏休みは毎日オープン予定です。
詳しくは「大山寺 チロル&白樺(電話0859-52-2818)」までお問い合わせください。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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ユーザーの登山記録から