谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

とてもさわやかな秋日和です。新道マチガ沢の橋は、台風による増水で外れています。土樽~蓬峠林道区間は、土砂崩れのため通行止め。

オキの耳(2013.08.12 泰磨 徹)
オキの耳(2013.08.12 泰磨 徹)
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天気・気温

09/18(水) 快晴。6:00センターの外気温9℃、日中18℃。
みなかみ町の天気予報
明日
曇のち雨
23℃
12℃
明後日
雨時々曇
19℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 4:00発表
前橋市の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
16℃
明後日
曇一時雨
23℃
17℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

台風一過でとてもさわやかな秋日和です。今朝は放射冷却で、気温が一桁になりました。
谷川岳山頂付近の新潟県側は草紅葉が始まっており、例年より草紅葉は1週間ほど早いような気がします。
紅葉についてはこれからの気温次第でしょう。
花はヒメシャジン、 ソバナ ソバナ 、タムラソウ、ヤマ トリカブト ヤマトリカブト 、オヤマリンドウ、 アキノキリンソウ アキノキリンソウ 、ヤマジノホトトギス、オタカラコウなどが咲いています。

登山道の状況

台風の影響
・新道マチガ沢の橋は、台風による増水の影響で、はずれています。
・天神尾根ルートには、大きな倒木もありましたが、撤去したので問題ありません。
・西黒尾根ルートには、小枝が散乱していますが、通行には支障ありません。
・白毛門ルートは、登山者からの情報によると問題はなさそうです。おそらく尾根ルートには若干の倒木はあるものの、通行できないということはないと思われます。
・土樽~蓬峠への林道区間は、土砂崩れのため通行止めになっていると「蓬ヒュッテ」からの情報です。
・群馬県側も旧道の奥などは、土砂崩れの可能性があります。まだ確認出来てないためご注意ください。

・西黒尾根の下山は経験者向きです。上部ガレ場は下山時にはペイントが見にくいためルートを外しやすく、初めての方は登りでの利用をおすすめします。
・一ノ倉沢はテールリッジ末端の雪渓崩落が進み、慎重な判断が必要です。取り付きには高巻きが必要になります。
・旧道「武能沢」周辺の登山道が崩壊しています。 降雨により崩壊が進み、常に地形が変化しています。状況により通過困難になります。
・蓬峠、清水峠から土合までの間は、新道の方が歩き易く安全に利用出来ます。
・いわお新道及び中ゴー尾根へは、下部二俣から牛首間の高巻き部分が大崩落して通過困難な状態です。
水量が少ない場合は河原沿いに進む事も可能ですが、増水時は通行不可能になります。地形を熟知している方以外は行かない方が無難です。
・南面側のルートにはヤマビルが生息しています。忌避剤、塩水などで対策が必要です。



登山装備

・夏山と違い気温は8℃前後まで下がります。特に休憩中や悪天候時などは体が冷えるためフリースや薄いダウンなどがあると快適に過ごせます。
・水場の少ない山域です。水分は余分にお持ち下さい。
・日没も早まっています。日帰り登山の予定でもヘッドランプなど照明類は必ずお持ち下さい。
・地図を持たない人が多く、道に迷う人が増加しいるため、必ず地図もお持ちください。

注意点

・9月、10月は沢山の方が谷川岳を訪れます。特に週末や連休などは、登山道が混んでなかなか自分のペースで歩けないことも予想されます。時間には余裕を持って行動しましょう。
・体力不足で健脚コースに入り行動不能や装備不足で地図やライト(日帰り予定でも必携)を持たない道迷いなどの遭難事故が多発しています。 登山計画は入念に!
・昨年から若い登山者が急増した感があります。登山を楽しんでいただくのは良いのですが、登山に対する認識が甘い人が多く残念です。山は危険が多く潜んでいるとお考えください。
・地図を持たない登山者の道迷い遭難も発生しました。これからの季節は日没による行動不能も増えます。地図・ライトなど基本装備を忘れずに!
・登山届もお忘れなく。登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。

お知らせ

・10月6日(日)10:00より谷川岳遭難者慰霊祭・閉山式が谷川岳土合霊園で行われます。
・一ノ倉沢までの国道291号線は本年度は通年マイカー規制となります。
ロープウェイベースプラザより有料の乗り合いバスが運行しています。詳しくはみなかみ町役場までお問い合わせください。
・群馬県谷川岳遭難防止条例で危険地区に指定されている区域を無届で登攀した場合、県条例違反で書類送検されます。危険地区に入る場合は、条例に沿った届出を行なってください。

昨年の今頃の様子は?

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

天気予報を確認し、余裕をもった登山計画を2023.05.30

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から